逆子について

妊娠後期に入り、逆子がなかなか返らないと焦っているお母さん。その焦りも実は逆子に影響が出ているかもしれません。あまり知られていない逆子の原因や対策について詳しくお話ししていきます。

はじめに

妊娠中「逆子になるかな？」と気になったことありませんか？

確かに逆子になると母子ともににリスクが生じる場合もあります。

ですが落ち着いて早期から施術することで改善に導けることが

多くあります。

では正しい逆子について解説していきます。

逆子とは

子宮内の胎児は通常、頭は下（子宮口の方向）をむいていますが

下半身が下を向いた状態を『逆子』（骨盤位）といいます。

赤ちゃんは本来、頭から産道を通るため子宮に頭を向けていますが

逆子になることで下半身が下を向き自然分娩が困難になります。

逆子になる確率

逆子と聞くと少し構えてしまいますよね

確率としては

妊娠２０週前後・・５０％～７０％

妊娠２４~２７週・・約３５％

妊娠２８~３１週・・約１６％

妊娠３２~３５週・・約１０％

となります。

周期が進むにつれて頻度が下がります。

ほとんどの胎児は自然と頭を下に向けて生まれる準備をします。

妊娠中期だと半数以上の妊婦さんが逆子になります

ただこの時は胎児の動きが活発なので戻る方がほとんどです。

後ほど詳しく解説しますがここで逆子なのかと焦るとストレスになり

母体にも負担がかかり、より逆子になりやすくなる場合があります。

では逆子の原因について解説していきます。

逆子の原因

１５０ｃｍ以下の方によく見られます。骨盤が一般の方より

狭いために赤ちゃんの頭が骨盤腔に入らない状態です。

胎盤が通常より低い位置で着床し胎児が子宮口を塞いでしまい

分娩がうまくいかなくなってしまいます。

筋腫や奇形により子宮の形が変わったり狭くなることで逆子になりやすくなります。

羊水過多は胎児が様々な理由から羊水を吸収できなかったり多尿により羊水が

増えたことをいいます。羊水が増えると妊娠後期を過ぎても胎児が安定せず

逆子になりやすくなります。

羊水過少は前期破水や胎児の尿量が少ないと起こり、羊水が少ないと

赤ちゃんが動きにくくなり逆子になりやすくなります。

医学的には今、説明したものが主な逆子の原因と

考えられています。

もちろんこれらの原因もありますが

私たちが臨床でみて感じたのは母体の状態が

良くないことが多いということです。

逆子の本当の原因

・生理周期の乱れ

・ストレス

・経済的な不安

・育児に対する不安

など精神的な不安やストレスを抱えている方が多く来院されます。

体もそうですが精神的な理由から逆子になるケースもあります。

例えば、なかなか逆子が治らず「なんで私だけ？どうして治らないの」とイライラされる方も

おられると思います。ただそういったイライラは逆子が治らない原因になりえます。

逆子で来店される方はみなさん同じようなお悩みの方が多いです

それは・・・

逆子の方に多いお体の状態

♢体が冷えている

♢お腹がガチガチ

♢お腹が下がっている

母体が冷えていると子宮も冷えて内部の温度も下がります。

そうすると胎児は頭を守ろうとして温かい心臓の方に向けると言われており

逆子になりやすくなります。

また便秘等により内蔵が固くなっていると、赤ちゃんは居心地が悪くなり回ってしまうのです。  
この他にも、ストレスなども原因の一つに考えられます。

逆子の解決策

自宅でできるセルフケアをお伝えします。

①冷え対策

まずは冷えの対策をしてください。

特に夏場、短パンに裸足というスタイルをよく目にしますが最低でも骨盤周りと足首は外気に当たらない様にしてください。

職場のクーラーも大敵です。靴下をはくように心がけましょう。

②食事にも注意

そして食事にも注意してください。

アイスクリームなどの冷たい物はもちろん乳製品や砂糖、外国産の果物も避けてください。  
その季節の旬の物を摂取するといいでしょう。

糖分は炭水化物にも含まれ体のエネルギーになる大切な栄養素です。

ただ、その際にビタミンBやカルシウムも必要となります。

大量に砂糖を取るとビタミンBも必要になり不足していきます。

ビタミンBは血液を作るのに必要な栄養素で不足すると血液が質や量が悪くなり

血行不良がおこり体が冷えやすくなります。

③お灸

市販のお灸で自宅でもすることができます。

ツボは一般的には足の小指の外側の爪の付け根の「至陰」というツボ

しかし、本来はするべきベストな場所は人それぞれ違うので鍼灸師にみてもらうのがベスト。

④しっかりと呼吸する

妊娠中は呼吸が浅くなりがち。ストレスなどがあると、さらに酸素摂取量が減ってしまい胎児にも影響が出てしまいます。

ポイントは腹式呼吸です。無心で深い呼吸を意識してください。

⑤赤ちゃんに語りかける

これが意外に重要！お腹をさすりながら赤ちゃんに「ママ頑張るからいついつまでに下を向いてねー」と

しっかり声にだして語りかけてください。お腹をさするだけで自律神経が整うというデータもあります。

逆子は妊娠初期、または妊娠前の体の状態で決まるといっても過言では

ありません。先ほども記載したように食生活や冷えの除去など生活習慣の見直しが

重要になります。またストレスも要因になるのでこちらも解消できるよう

自分のストレス解消法を見つけてみてください。

逆子の施術はいつから？

逆子と診断された時点で１度ご相談ください

２４週目くらいまでは赤ちゃんの動きが活発なのでぐるぐる回りますのが

母体の状態が悪いと赤ちゃんが動きにくくなるので焦る必要はありませんが早期の施術を

オススメします。お腹の状態を整えるだけで後逆子の確率も下がります。

３６週のお母さんも返った例があります。

諦めずに１度ご相談ください。

【記事作成者　整体太郎と鍼灸花子(吹田市江坂)】

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