2017年11月27日 月曜日
ギックリ腰で歩けない|30代男性|整体
今回のギックリ腰では、局所(仙腸関節)の問題はもちろんのこと、腹部や腸腰筋の緊張を取ることの重要性が顕著にあらわれた事例でした。激しい痛みが出ているので局所の緊張を取らなきゃ、となりがちですが、実際のところ”必要があって起きている緊張”もあるので、アプローチは慎重にしなければなりません。
昨夜風呂場で足の裏を洗おうとしたら、左腰付近にズキッとした痛みが走った。
その後は手すりなどがないと立てないような状態であった。
昨夜1日寝るとマシになってはきたが、本日は痛みの程度がひどく当店に歩いて来るのも迷うような痛みがある。
状態把握により、痛みが出ている部位は左の仙腸関節と分かった。
体位変換の度に痛みが出て、前屈姿勢はかなりきつく、歩行時は右足着地で左腰に痛みが出る。
立位では、骨盤(腰)の反りがきつく腸腰筋に緊張がみられる。
腹部・下肢全体の緊張強く、左の仙腸関節がhyper(過度に動きすぎている)逆に右の仙腸関節は硬くロックがかかっている状態。
重要性が顕著にあらわれた事例でした。
激しい痛みが出ているので局所の緊張を取らなきゃ、となりがちですが
実際のところ”必要があって起きている緊張”もあるのでアプローチは慎重にしなければなりません。
今回でいうと右の仙腸関節。左が過度に動いてしまっているのを補おうと硬さが出ていたと思います。
腹部や腸腰筋が緊張していると腰の可動性は少なくなり、自由な動きに対応できず痛みにつながります。
・【症例】運転席に座るのも辛い坐骨神経痛
・【症例】ギックリ腰一歩手前の腰痛
利用者
30代男性 吹田市江坂町
お悩み
ギックリ腰
昨夜風呂場で足の裏を洗おうとしたら、左腰付近にズキッとした痛みが走った。
その後は手すりなどがないと立てないような状態であった。
昨夜1日寝るとマシになってはきたが、本日は痛みの程度がひどく当店に歩いて来るのも迷うような痛みがある。
その他のお悩み
首こり
過去に受けていた施術
特になし
主な施術ポイント
腸腰筋、足指、腹部
施術の内容と経過
【1回目】
状態把握により、痛みが出ている部位は左の仙腸関節と分かった。
体位変換の度に痛みが出て、前屈姿勢はかなりきつく、歩行時は右足着地で左腰に痛みが出る。
立位では、骨盤(腰)の反りがきつく腸腰筋に緊張がみられる。
腹部・下肢全体の緊張強く、左の仙腸関節がhyper(過度に動きすぎている)逆に右の仙腸関節は硬くロックがかかっている状態。
かなり過敏な状態なので、痛みの局所は触らずに、その他の緊張部位や問題のある箇所を中心に施術。
骨盤動作の左右差を緩和するため、低負荷のトレーニングで腸骨に動きを出す。
腹部や下肢、腸腰筋の緊張が取れることで立位での姿勢(反り腰)が楽に。
施術後、足腰の重さは解消されたが着地での痛みは10→8。
次回、歩行時の右仙腸関節の硬さを確認。
【2回目】
6日後来店。
腰の痛みは10→1未満。
前回施術後から日に日に良くなる感じで、歩行時も痛みなく歩ける。
イスなどに座る際、左足を下ろして右足だけあぐらをかくようにすると左の仙腸関節に違和感がある。
前回チェックしておいた仙腸関節などの緊張部位はかなり緩和されている。
残りの緊張部位調整。
腰の反りが少し残るので、骨盤を後傾方向にもっていくよう運動療法も実施。
【3回目】
20日後来店。
腰の痛みほぼ0。
あれからは座位での違和感も感じない。
姿勢をチェックすると、ほぼほぼ腰の過度な反り具合は取れているので
再発予防のために定期的にメンテナンスを行う予定。
考察
今回のギックリ腰では、局所(仙腸関節)の問題はもちろんのこと、腹部や腸腰筋の緊張を取ることの
重要性が顕著にあらわれた事例でした。
激しい痛みが出ているので局所の緊張を取らなきゃ、となりがちですが
実際のところ”必要があって起きている緊張”もあるのでアプローチは慎重にしなければなりません。
今回でいうと右の仙腸関節。左が過度に動いてしまっているのを補おうと硬さが出ていたと思います。
腹部や腸腰筋が緊張していると腰の可動性は少なくなり、自由な動きに対応できず痛みにつながります。
その場ですぐに取れない痛みも、体の循環量を増やすことで回復しやすい状態にしていくことは十分可能です。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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