2022年2月26日 土曜日
産後の腹直筋離開の改善|30代 女性|産後骨盤矯正
【産後の腹直筋離開が改善した事例解説】
産後9ヶ月の方の腹直筋離開が改善していくまでの事例紹介です。
組織的にも9ヶ月頃は固まってきて早い段階で治療に取り掛からないといけない状態で、骨盤周りの硬さや腹部も力が入りにくいと不安定な状態でした。
体内で不足しがちな栄養を摂取し、不活性化している筋肉を活性させ、呼吸のエクササイズ等を取り入れる事により状態が回復してきました。
<状態> ・骨盤は右に前傾位。 ・骨盤の後傾への動きは左右ともに硬い(特に右)。 ・骨盤と体幹の側方への動きは右に行きやすい。 ・右の腰部の反り。 ・腹直筋離開(diastasis rectus abdominis:以下DRA)の検査では、中等度の腹直筋離開が疑われる。 ・背部の動作時痛(+) ・股関節の歩行時痛、寝返り時痛(+)
<施術> 【1回目】 施術内容 ・右下肢の運動連鎖リリース ・骨盤の位置の調整 ・右の腰部の短縮をリリース ・胸椎の調整 ・頚椎の調整 ・仙腸関節の調整 セルフケアとして骨盤底筋群、内臓下垂に対するトレーニングと呼吸のエクササイズを指導
【2回目】2週間後来院 状態は変わらず。 トレーニングと呼吸のエクササイズは継続出来ている。 右の骨盤の前傾減少しており背部の短縮が軽減。 引き続き同様の施術を行う 呼吸のエクササイズとタンパク質、ヘム鉄、ビタミンCの摂取、トレーニングも継続して行うよう指導
【3回目】2週間後来院 全体的に痛みが軽減、抱っこ中の前腕の痛みも気にならない日が出てきた。 骨盤の前傾も改善していっているが、ハムストリングの活性が出来ていない。 ハムストリングの活性を促すトレーニングを入れながらの施術と自宅で出来る簡単なトレーニング指導
【4回目】10日後来院 指の入り具合が少なくなってきた。 ここで、腹部の筋肉の活性化度合いを確認。 腹横筋の確認として、ドローインを行なってもらい筋収縮を確認。 骨盤底筋群も同様に検査で確認。
【5回目】1週間後来院 前回と症状同じ。 胸椎の硬さが残る為、関節1つ1つの動きをつけるために、仰臥位でロールアップ、ロールダウン(ゆっくり上体起こし)をエクササイズで指導。 胸郭がしっかりと拡大できるように胸椎のつまりをとりセルフケアとして広背筋の抑制をさせながら行う呼吸のエクササイズも追加。
【6回目】7日後来院 背部痛や股関節痛は治まっており、トレーニングに集中出来ているとの事。 治療の後半は、トレーニングのチェックをしながら修正するところをアドバイス。
【7回目】7日後来院 お腹に力が入ってくる感じが分かりはじめる。 胸椎の動きをだす施術を行う セルフケアとして座位でもできる呼吸のエクササイズを指導 次回2週間後来院、腹部とトレーニングをチェックを毎回行う。
<解説> 実はこの腹直筋離開自体はほとんどの方が気づかずなっています。 ただほとんどのケースでは機能的にも容姿的にもほとんど気にならない程度ですが離開の度合いや圧力のかかり方によっては機能的にも容姿的にも気になるケースがあります。 そう言った場合はしっかりと改善のためのアプローチを行う事が必要です。 栄養面では、筋膜や腱の滑走を滑らかにするコラーゲンの合成を行うために必要なタンパク質、ヘム鉄、ビタミンCの摂取をオススメします。 エクササイズ等で、姿勢のクセで不活性化されている筋群を活性させ呼吸の介入で腹部の筋肉を連動させる事により、頸部や前胸部の緊張も取れやすくなります。 これらをしっかり行う事が腹直筋離開早期改善に繋がるポイントになります。 【施術担当・記事作成者 脇内】
Contents
利用者
30代女性お悩み
・腹直筋離開 ・起床時の背中痛 ・股関節の痛み過去に受けていた施術
整体主な施術ポイント
・骨盤の前傾 ・胸腰椎移行部、頚椎、上部胸椎の調整施術内容と経過
<ヒアリング> 産後9ヶ月 2人目のお子さんをご出産。1人目のお子さんの時から腹直筋離開があり、 そのままお2人目のお子さんを妊娠。 産後も下腹部のぽっこりが治らず専門的な治療を求めて来られました。<状態> ・骨盤は右に前傾位。 ・骨盤の後傾への動きは左右ともに硬い(特に右)。 ・骨盤と体幹の側方への動きは右に行きやすい。 ・右の腰部の反り。 ・腹直筋離開(diastasis rectus abdominis:以下DRA)の検査では、中等度の腹直筋離開が疑われる。 ・背部の動作時痛(+) ・股関節の歩行時痛、寝返り時痛(+)
<施術> 【1回目】 施術内容 ・右下肢の運動連鎖リリース ・骨盤の位置の調整 ・右の腰部の短縮をリリース ・胸椎の調整 ・頚椎の調整 ・仙腸関節の調整 セルフケアとして骨盤底筋群、内臓下垂に対するトレーニングと呼吸のエクササイズを指導
【2回目】2週間後来院 状態は変わらず。 トレーニングと呼吸のエクササイズは継続出来ている。 右の骨盤の前傾減少しており背部の短縮が軽減。 引き続き同様の施術を行う 呼吸のエクササイズとタンパク質、ヘム鉄、ビタミンCの摂取、トレーニングも継続して行うよう指導
【3回目】2週間後来院 全体的に痛みが軽減、抱っこ中の前腕の痛みも気にならない日が出てきた。 骨盤の前傾も改善していっているが、ハムストリングの活性が出来ていない。 ハムストリングの活性を促すトレーニングを入れながらの施術と自宅で出来る簡単なトレーニング指導
【4回目】10日後来院 指の入り具合が少なくなってきた。 ここで、腹部の筋肉の活性化度合いを確認。 腹横筋の確認として、ドローインを行なってもらい筋収縮を確認。 骨盤底筋群も同様に検査で確認。
【5回目】1週間後来院 前回と症状同じ。 胸椎の硬さが残る為、関節1つ1つの動きをつけるために、仰臥位でロールアップ、ロールダウン(ゆっくり上体起こし)をエクササイズで指導。 胸郭がしっかりと拡大できるように胸椎のつまりをとりセルフケアとして広背筋の抑制をさせながら行う呼吸のエクササイズも追加。
【6回目】7日後来院 背部痛や股関節痛は治まっており、トレーニングに集中出来ているとの事。 治療の後半は、トレーニングのチェックをしながら修正するところをアドバイス。
【7回目】7日後来院 お腹に力が入ってくる感じが分かりはじめる。 胸椎の動きをだす施術を行う セルフケアとして座位でもできる呼吸のエクササイズを指導 次回2週間後来院、腹部とトレーニングをチェックを毎回行う。
<解説> 実はこの腹直筋離開自体はほとんどの方が気づかずなっています。 ただほとんどのケースでは機能的にも容姿的にもほとんど気にならない程度ですが離開の度合いや圧力のかかり方によっては機能的にも容姿的にも気になるケースがあります。 そう言った場合はしっかりと改善のためのアプローチを行う事が必要です。 栄養面では、筋膜や腱の滑走を滑らかにするコラーゲンの合成を行うために必要なタンパク質、ヘム鉄、ビタミンCの摂取をオススメします。 エクササイズ等で、姿勢のクセで不活性化されている筋群を活性させ呼吸の介入で腹部の筋肉を連動させる事により、頸部や前胸部の緊張も取れやすくなります。 これらをしっかり行う事が腹直筋離開早期改善に繋がるポイントになります。 【施術担当・記事作成者 脇内】