2024年2月26日 月曜日
産後・腹直筋離開が改善|20代 女性|産後難治性
【産後の腹直筋離開が改善した事例解説】
産後5ヶ月の方の腹直筋離開が改善していくまでの事例紹介です。
体の使い方によりますが早い方で、産後数週間後から軟部組織(筋膜、腱、靱帯等)の癒着や固着といった現象が起こりやすい為、早い段階で治療に取り掛かかる必要性ありました。
体内で不足しがちな栄養を摂取し、不活性化している筋肉を活性させ、呼吸のエクササイズ等を取り入れる事により状態が回復し体型の問題が改善してきました。
お子さんをご出産後、尿もれや下腹部のぽっこりが治らず専門的な治療を求めて来られました。
その他症状は、肩こり(+)
<状態> ・骨盤は前傾位。 ・肩周りの緊張が強い。 ・重心が上へ上がっており、バランスが不安定。 ・くびれがない状態。 ・腹直筋離開(diastasis rectus abdominis:以下DRA)の検査では、中等度の腹直筋離開が疑われる。
<施術> 【1回目】 施術内容 ・殿部や下肢の筋膜調整 ・胸腰椎の調整 ・頚椎の調整 ・仙腸関節の調整
セルフケアとして骨盤底筋群、内臓下垂に対するトレーニングと呼吸のエクササイズを指導
【2回目】 2週間後来院、お腹に力が入る感覚は分かってきたとの事。 トレーニングと呼吸のエクササイズは継続出来ている。
尿もれはトレーニングを続けると改善しているとの事でした。 下肢の筋膜の癒着が軽減してきているが継続調整が必要。
引き続き同様の施術を行う。
呼吸のエクササイズとハムストリングの活性エクササイズも継続して行うよう指導。
【3回目】 2週間後来院、お腹のぽっこりはそのまま。 お腹に力が入る感覚は2回目の時より分かるようになってきた。 骨盤の前傾も改善していっているが、ハムストリングの活性が出来ていない。
施術では内転筋群の調整を追加し、 自宅で出来る簡単なトレーニング指導。
【4回目】 2週間後来院、指の入り具合が少なくなってきた。
ここで、腹部の筋肉の活性化度合いを確認。 腹横筋の確認として、ドローインを行なってもらい筋収縮を確認。
骨盤底筋群も同様に検査で確認。
内臓下垂に対するトレーニングの確認と トレーニングを行いました。
【5回目】 2週間後来院、前回と症状同じ。
四つん這いで脊柱の動きの確認。
胸椎の硬さが残る為、関節1つ1つの動きをつけるために、背骨のエクササイズ(キャット&カウ)を指導。
胸郭がしっかりと拡大できるように胸椎のつまりをとりセルフケアとして広背筋の抑制をさせながら行う呼吸のエクササイズも追加。
【6回目】 2週間後来院、この時点で自身で腹筋動作が出来る状態まで改善。
治療開始から3ヶ月で腹直筋の中央部白線(結合組織)の離開が消失しました。
DRAの再検査、陰性。
治療の後半は、トレーニングのチェックをしながら修正するところをアドバイス。
【7回目】 2週間後来院、腹直筋の機能回復を確認。
栄養面でボディーメイクのアドバイスをし 施術終了。
次回2週間後来院、腹部とトレーニングをチェックを毎回行う。
<解説> 実はこの腹直筋離開自体は気づかない方もいらっしゃいます。 ほとんどのケースでは気にならない程度ですが離開の度合いや圧力のかかり方によっては腹筋に力が入らなかったり、下腹部のぽっこりが治らないケースがあります。 そう言った場合はしっかりと改善のためのアプローチを早期に取り組む必要があります。
栄養面では、筋膜や腱の滑走を滑らかにするコラーゲンの合成を行うために必要なタンパク質、ヘム鉄、ビタミンCの摂取をオススメします。 エクササイズ等で、姿勢のクセで不活性化されている筋群を活性させ呼吸の介入で腹部の筋肉を連動させる事により、頸部や前胸部、背部の緊張も取れやすくなり早期改善に導けます。
【施術担当・記事作成者 脇内】
産後5ヶ月の方の腹直筋離開が改善していくまでの事例紹介です。
体の使い方によりますが早い方で、産後数週間後から軟部組織(筋膜、腱、靱帯等)の癒着や固着といった現象が起こりやすい為、早い段階で治療に取り掛かかる必要性ありました。
体内で不足しがちな栄養を摂取し、不活性化している筋肉を活性させ、呼吸のエクササイズ等を取り入れる事により状態が回復し体型の問題が改善してきました。
Contents
利用者
20代女性お悩み
・腹直筋離開 ・骨盤の広がり過去に受けていた施術
なし主な施術ポイント
骨盤の傾きの調整、筋膜の調整施術内容と経過
<ヒアリング> 産後 5ヶ月 1人目のお子さんをご出産お子さんをご出産後、尿もれや下腹部のぽっこりが治らず専門的な治療を求めて来られました。
その他症状は、肩こり(+)
<状態> ・骨盤は前傾位。 ・肩周りの緊張が強い。 ・重心が上へ上がっており、バランスが不安定。 ・くびれがない状態。 ・腹直筋離開(diastasis rectus abdominis:以下DRA)の検査では、中等度の腹直筋離開が疑われる。
<施術> 【1回目】 施術内容 ・殿部や下肢の筋膜調整 ・胸腰椎の調整 ・頚椎の調整 ・仙腸関節の調整
セルフケアとして骨盤底筋群、内臓下垂に対するトレーニングと呼吸のエクササイズを指導
【2回目】 2週間後来院、お腹に力が入る感覚は分かってきたとの事。 トレーニングと呼吸のエクササイズは継続出来ている。
尿もれはトレーニングを続けると改善しているとの事でした。 下肢の筋膜の癒着が軽減してきているが継続調整が必要。
引き続き同様の施術を行う。
呼吸のエクササイズとハムストリングの活性エクササイズも継続して行うよう指導。
【3回目】 2週間後来院、お腹のぽっこりはそのまま。 お腹に力が入る感覚は2回目の時より分かるようになってきた。 骨盤の前傾も改善していっているが、ハムストリングの活性が出来ていない。
施術では内転筋群の調整を追加し、 自宅で出来る簡単なトレーニング指導。
【4回目】 2週間後来院、指の入り具合が少なくなってきた。
ここで、腹部の筋肉の活性化度合いを確認。 腹横筋の確認として、ドローインを行なってもらい筋収縮を確認。
骨盤底筋群も同様に検査で確認。
内臓下垂に対するトレーニングの確認と トレーニングを行いました。
【5回目】 2週間後来院、前回と症状同じ。
四つん這いで脊柱の動きの確認。
胸椎の硬さが残る為、関節1つ1つの動きをつけるために、背骨のエクササイズ(キャット&カウ)を指導。
胸郭がしっかりと拡大できるように胸椎のつまりをとりセルフケアとして広背筋の抑制をさせながら行う呼吸のエクササイズも追加。
【6回目】 2週間後来院、この時点で自身で腹筋動作が出来る状態まで改善。
治療開始から3ヶ月で腹直筋の中央部白線(結合組織)の離開が消失しました。
DRAの再検査、陰性。
治療の後半は、トレーニングのチェックをしながら修正するところをアドバイス。
【7回目】 2週間後来院、腹直筋の機能回復を確認。
栄養面でボディーメイクのアドバイスをし 施術終了。
次回2週間後来院、腹部とトレーニングをチェックを毎回行う。
<解説> 実はこの腹直筋離開自体は気づかない方もいらっしゃいます。 ほとんどのケースでは気にならない程度ですが離開の度合いや圧力のかかり方によっては腹筋に力が入らなかったり、下腹部のぽっこりが治らないケースがあります。 そう言った場合はしっかりと改善のためのアプローチを早期に取り組む必要があります。
栄養面では、筋膜や腱の滑走を滑らかにするコラーゲンの合成を行うために必要なタンパク質、ヘム鉄、ビタミンCの摂取をオススメします。 エクササイズ等で、姿勢のクセで不活性化されている筋群を活性させ呼吸の介入で腹部の筋肉を連動させる事により、頸部や前胸部、背部の緊張も取れやすくなり早期改善に導けます。
【施術担当・記事作成者 脇内】