2018年6月20日 水曜日
急に襲ってくるだるさ・立ちくらみ・不安感|鍼灸|20代男性
こちらの男性は急に襲ってくる体のだるさ・食欲不振・立ちくらみなど、日常生活での様々な場面で感じる症状でお悩みでした。今回は鍼灸施術なので、主に東洋医学の視点から解説を行いたいと思います。
<カウンセリング>
1週間前より上記主症状を感じ始める。
体が常にだるく、食欲が湧いてこない。
飲食店でのアルバイトをしているが、長時間立っていると立ちくらみがしたり、立っているのもしんどいくらいの急なだるさに襲われることがある。
同時に精神的な不安感を感じたり、その場から退避したくなるような感覚に陥る。
大学でのサークル活動を行っているが、体のだるさで練習に身が入らない。
サークル活動後に部員との食事会に参加したいが、食欲が湧かなくなるかもしれないと思うと参加し辛い。
〈検査〉
・腹診にて両季肋部の硬さ(特に左)
・肌質がやや軟弱
・五情:思(一つのことで思い悩みやすい)
・脈診:脾・肝の弱さ
・鼻歌がよく出る
〈施術〉
上記カウンセリング検査項目より、脾虚に伴う今回の症状であると判断。
太白、大陵、腹部硬結部位、背部兪穴の反応点にそれぞれ鍼施術を行う。
お灸は脾兪・霊台に実施。
体質の弱っている部分を補い、睡眠に関連するツボを主に施術し初回は終了。
【2回目】
13日後来院。
気持ち楽になった気がしたが、大きくは変化なし。
ゴールデンウィークでバイトが忙しく、勤務中に2回ほど急な体のだるさ、帰りたくなるような感覚が出てきた。
食欲もあまり湧かない。
眠りに関してはある程度規則正しくできている様子。
脈やその他の所見も、まだ大きく変化が出ていないのが現状。
【3回目】
7日後来院。
体のだるさは横ばい。
食欲は以前が0%だったとしたら、前回後の一週間は70%までに回復した。
バイト中の立ちくらみは今回は無し。
脈自体は柔らかさも徐々に出てきているが、あと少し強く打ってほしいところ。
同様の方針で施術を行う。
【4回目】
7日後来院。
体のだるさ10→5。
常に感じていただるさは感じなくなってきたが、急に感じるしんどさは時々出てくる。
今週は胃の不快感強かった。
立ちくらみについては、もう不安はなくなってきたとのこと。
【5回目】
7日後来院。
体のだるさ10→3。
常に感じるだるさは引き続き特に感じない。
急にくるだるさの頻度も減っているが、一回だけサークルのバーベキューに参加した時に感じた。
胃は若干の不快感がある。
【6回目】
14日後来院。
体のだるさ10→1。
繁華街で人混みに揉まれたときに一回だるさが出たが、程度は軽かった。
食欲・胃の不快感は特に問題なし。立ちくらみもない。
以前は行くのをためらっていたサークルの食事会にも楽しんで参加できているとご本人からお話があった。
状況によって急に症状が出ることがまだあるようなので、そのあたりがもう少し安定したり、ご自身でも自信が持てるようになった頃を目安に施術間隔空けていく予定。
東洋医学での脾の役割としては、飲食したものなどをエネルギーに変換し体を栄養することがメインになります。
私はカウンセリングや検査の項目より、もともと脾の弱い傾向にあった彼が、環境などの要因が加わることによって今回の症状が出やすい状態になってしまったと仮説を立てました。
脾の機能を補うツボに施術を行い、しばらく様子を見ていると、回数を重ねることでご自身が訴える症状の程度も軽減していきました。
人混みなどの状況によってはまだ症状が出ることもあるそうですが、サークル仲間と楽しく過ごすことができていると聞いた時は私も嬉しくなりました。
今後はそのあたりの症状の軽減と、再発予防を行っていければと思います。
担当 乾
※個人の症例です。100%施術効果を保証するものではありません。
・自律神経失調症について
【症例】胃もたれと平日だけ起こる軟便
【症例】急に陥った不眠で昼夜逆転の生活
【症例】食欲不振でお茶碗半分くらいしか食べれない

利用者
20代男性 吹田市主症状
体のだるさ、食欲不振、立ちくらみその他の症状
不安感過去に受けていた施術
病院での不安を抑える対処療法主な施術ポイント
東洋医学的脾虚を補う施術内容と経過
【1回目】<カウンセリング>
1週間前より上記主症状を感じ始める。
体が常にだるく、食欲が湧いてこない。
飲食店でのアルバイトをしているが、長時間立っていると立ちくらみがしたり、立っているのもしんどいくらいの急なだるさに襲われることがある。
同時に精神的な不安感を感じたり、その場から退避したくなるような感覚に陥る。
大学でのサークル活動を行っているが、体のだるさで練習に身が入らない。
サークル活動後に部員との食事会に参加したいが、食欲が湧かなくなるかもしれないと思うと参加し辛い。
〈検査〉
・腹診にて両季肋部の硬さ(特に左)
・肌質がやや軟弱
・五情:思(一つのことで思い悩みやすい)
・脈診:脾・肝の弱さ
・鼻歌がよく出る
〈施術〉
上記カウンセリング検査項目より、脾虚に伴う今回の症状であると判断。
太白、大陵、腹部硬結部位、背部兪穴の反応点にそれぞれ鍼施術を行う。
お灸は脾兪・霊台に実施。
体質の弱っている部分を補い、睡眠に関連するツボを主に施術し初回は終了。
【2回目】
13日後来院。
気持ち楽になった気がしたが、大きくは変化なし。
ゴールデンウィークでバイトが忙しく、勤務中に2回ほど急な体のだるさ、帰りたくなるような感覚が出てきた。
食欲もあまり湧かない。
眠りに関してはある程度規則正しくできている様子。
脈やその他の所見も、まだ大きく変化が出ていないのが現状。
【3回目】
7日後来院。
体のだるさは横ばい。
食欲は以前が0%だったとしたら、前回後の一週間は70%までに回復した。
バイト中の立ちくらみは今回は無し。
脈自体は柔らかさも徐々に出てきているが、あと少し強く打ってほしいところ。
同様の方針で施術を行う。
【4回目】
7日後来院。
体のだるさ10→5。
常に感じていただるさは感じなくなってきたが、急に感じるしんどさは時々出てくる。
今週は胃の不快感強かった。
立ちくらみについては、もう不安はなくなってきたとのこと。
【5回目】
7日後来院。
体のだるさ10→3。
常に感じるだるさは引き続き特に感じない。
急にくるだるさの頻度も減っているが、一回だけサークルのバーベキューに参加した時に感じた。
胃は若干の不快感がある。
【6回目】
14日後来院。
体のだるさ10→1。
繁華街で人混みに揉まれたときに一回だるさが出たが、程度は軽かった。
食欲・胃の不快感は特に問題なし。立ちくらみもない。
以前は行くのをためらっていたサークルの食事会にも楽しんで参加できているとご本人からお話があった。
状況によって急に症状が出ることがまだあるようなので、そのあたりがもう少し安定したり、ご自身でも自信が持てるようになった頃を目安に施術間隔空けていく予定。
考察
今回の症状の原因として、東洋医学的な脾の弱りが考えられます。東洋医学での脾の役割としては、飲食したものなどをエネルギーに変換し体を栄養することがメインになります。
私はカウンセリングや検査の項目より、もともと脾の弱い傾向にあった彼が、環境などの要因が加わることによって今回の症状が出やすい状態になってしまったと仮説を立てました。
脾の機能を補うツボに施術を行い、しばらく様子を見ていると、回数を重ねることでご自身が訴える症状の程度も軽減していきました。
人混みなどの状況によってはまだ症状が出ることもあるそうですが、サークル仲間と楽しく過ごすことができていると聞いた時は私も嬉しくなりました。
今後はそのあたりの症状の軽減と、再発予防を行っていければと思います。
担当 乾
※個人の症例です。100%施術効果を保証するものではありません。
【記事作成者 整体太郎と鍼灸花子(吹田市江坂)】
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