胸郭の調整で肩こり・呼吸の違和感が改善｜20代 男性｜整体

日常的に肩こり、疲れやすさ、体の重たさにお悩みの患者が改善した事例です。呼吸時の胸郭の可動性の偏りを調整し、荷重の左右差も整えることで筋緊張が改善し症状が軽減していきました。

利用者

20代男性

お悩み

・肩こり ・疲れやすい ・呼吸の仕方に違和感がある

今回の症状で受けた施術

なし

主な施術ポイント

・胸郭の可動性をつける

施術内容と経過

<ヒアリング> 学生で授業などで１日前かがみが多く、日常的に肩こり、体の重たさ、疲れやすさがある。 変な呼吸をしてしまい、考えすぎてしまうと胸にズキッと痛みが走る。 毎日を健康でスッキリとした気持ちで過ごしたいとのことで来院
<状態> ・胸郭の上部の可動性が低下、特に左の動きが著しく硬い ・座位で骨盤後傾位+左荷重位 ・左の腹部が硬い
<施術> 【1回目】 施術内容 呼吸時の胸郭の動きを検査したところ、下部は動くが上部の動きがなく、特に左側の動きが顕著に少なかった。 骨盤は後傾位にして座るクセがあり、荷重バランスは左に傾いていた。
胸郭の動きが硬くなることで呼吸が浅くなり、体が交感神経優位になっていると考え、 まずは呼吸時の胸郭の動きを出すために胸郭の関節(胸鎖関節、胸肋椎、胸椎)の調整と 荷重バランスを右にも荷重しやすいように右の骨盤と股関節の関節調整を行う。 セルフケアとして座り方指導、腹部のストレッチ、背骨の運動指導を行う。
【2回目】4日後来院 状態：日頃のクセでついつい左胸の動きを意識してしまうため、まだ左胸の痛みあり 荷重バランスの左右差はそろった、左胸椎上部の動きも向上したがまだ動きに左右差あり、 顎や首周りの緊張が強く頭が前方位になっている。 ※浅い呼吸は首や肩周りの筋肉を過剰に使うため、首の筋緊張が強くなり 頭の位置が前方位になり、顎にも力が入りやすくなったと考えられます。
施術内容：引き続き前回同様に胸郭の動きをだす施術と荷重バランスの調節、 咬筋の緊張リリースと頸椎の調節を行う。 セルフケアとして背骨のストレッチと頭の位置の指導を行う。
【3回目】6日後来院 状態：左胸の痛みなし。呼吸のバランスがそろった感がある。疲れやすさ、体の重たさもなし。 左に荷重している感覚が自覚できた。 肋骨と胸椎の関節・頸椎の可動性が向上した。
施術内容 引き続き前回と同様の施術を行う。 セルフケアとして、股関節のストレッチ指導を行う。
【4回目】11日後来院 状態：胸部の痛みなし。首のしんどさが気になる。左の荷重感が減ってきた。 首と顎周りの筋緊張がまだ残る。
施術内容 頸椎の調整と、顎周りの筋肉と後頭部の筋肉の緊張をリリース セルフケアとして首のストレッチ指導を行う。
【5回目】7日後来院 状態：日常生活が忙しかったが調子キープできている。 引き続き首と顎周りの筋緊張が残る。脊柱や胸郭の動きは問題なし。
施術内容 前回と同様の施術を行う。
【6回目】6日後来院 状態：日常生活が忙しかったが調子キープできている。 頭の前方位なし、首の筋緊張低下、顎周り筋緊張が少し残る
施術内容 引き続き同様の施術と顎周りの筋緊張をリリース セルフケアとして顎周りの筋マッサージを指導 間隔をあけて経過を見ていく
<解説> 今回の患者さんは変な呼吸をしていると自覚があり、 呼吸の状態を検査すると胸郭の動きに歪みがでていました。
胸郭とは胸椎、胸骨、肋軟骨、肋骨から構成されていて、胸郭の底には横隔膜、 肋骨と肋骨の間には肋間筋があります。 呼吸をする時はこの胸郭が動くことで肺が膨らんだりしぼんだりします。
胸郭の動きに歪みがでると、肺の動きにも制限が出るため、呼吸のしずらさや違和感がでます。 また、呼吸は自律神経に大きく影響し、胸郭の動きの制限でゆったりとした呼吸ができないと 交感神経が優位になり、常に緊張状態で落ち着かない、疲労が抜けない、 疲れやすい、などの状態になります。
施術では肋骨、胸椎の可動域に制限が出ている部位の関節調整を行い、 胸郭全体が動くように調整し、荷重のバランスの偏りを調整しました。 セルフケアでも脊柱の可動性が出るように指導を行いました。
胸郭の可動性が出て、バランスよく動くようになり 呼吸も気にせずにできるようになると症状も軽減していきました。
胸郭の動きの歪みは日頃の姿勢や荷重バランスの偏り、 体の使い方の習慣などで背骨や肋骨の可動性に差が出ると発生しやすくなります。 現在は間隔をあけてメンテナンスを行っています。 【施術担当・記事作成者　高巣】