2018年9月20日 木曜日
妊娠中の股関節痛について
妊娠中のお悩み相談で多いのが今回のような股関節の問題。産後にもこれらの辛さは起こりますが、妊娠中は妊娠中で産後の体の状態とは環境が異なります。今回はそんな妊娠中の股関節の問題について解説していきたいと思います。
妊娠中のこんなお悩みはありませんか?
・立ち上がる際に股関節が痛む
・長時間立っていると足の付け根が辛い
・歩く時に片方の股関節に違和感がある
・寝返りをうつ時にズキッとする
・横を向いて寝ていると片方の股関節が痛む
これらのお悩みをお持ちのあなたは、妊娠中特有の股関節の問題によって引き起こっている可能性があります。
股関節は寛骨(≒骨盤)と大腿骨(太ももの骨)を繋ぐ関節です。
関節には様々な形状があり、股関節は球関節と言って非常に動きの自由度が高いものになります。
肘は曲げる・伸ばすの動きのみですが、股関節は曲げ伸ばしや股を閉じたり開いたり、足を内外にねじることもできますよね。
これだけ大きな動きを担う関節ですから、トラブルが起きた時の影響も当然大きくなりますし、立ったり座ったり、様々な姿勢で機能する関節ですから、非常に重要度の高い関節と言えます。
特に、立位では骨盤と連動して上半身の動きや負荷を支える役割があります。
妊娠中(特に初期と後期)には関節・靭帯を緩ませるリラキシンというホルモンが分泌されますが、それによって股関節の動きが出過ぎてしまい(ハイパーモビリティー)日常の動作で痛みが出ることがあります。
臨床上でもこれらが原因になって起こっているケースは非常に多いと思います。
〈対策〉
・血行をよくする
まず、ホルモンは血液により運ばれますので、これらの環境を整えることが重要になります。リラキシンは子宮・卵巣・胎盤から分泌されますから、それらの問題改善も必要だと考えます。
・妊娠中の荷重・負担
妊娠後期に入るとお腹も大きくなり、必然的に骨盤周囲への負担も大きくなります。
そのような状態で過ごしているうちに、歪みなどの問題が起こり股関節の痛みに発展することとなります。
〈対策〉
主に、骨格的な歪みの原因となる内臓・自律神経などの問題をクリアにする。
これについては、マタニティ整体などの知識と実績が豊富な整体院などにご相談頂ければ良いかと思います。
・股関節周りの筋力不足
先ほどお伝えした通り、股関節は体の荷重を支えるためにかなりの負担がかかります。
その股関節周りの筋力が低下している状態では、上記のホルモンの影響下での負担に耐えきれず股関節の辛さも引き起こしやすい状態となります。
〈対策〉
太ももや臀部など、股関節を取り巻く筋肉の強化を行う。
※妊娠中は、腹圧がかかる運動には注意が必要となります。
まずは
①骨盤底筋の強化
②内転筋の強化
③臀筋の強化
これらの順番に行い、改善されないケースや先天性の股関節疾患があるケースなどは専門の医療機関にご相談ください。
妊娠中の股関節痛
妊娠中のこんなお悩みはありませんか?
・立ち上がる際に股関節が痛む
・長時間立っていると足の付け根が辛い
・歩く時に片方の股関節に違和感がある
・寝返りをうつ時にズキッとする
・横を向いて寝ていると片方の股関節が痛む
これらのお悩みをお持ちのあなたは、妊娠中特有の股関節の問題によって引き起こっている可能性があります。
正しい股関節の位置知ってますか?
股関節は寛骨(≒骨盤)と大腿骨(太ももの骨)を繋ぐ関節です。
股関節にはどんな役割がある?
関節には様々な形状があり、股関節は球関節と言って非常に動きの自由度が高いものになります。
肘は曲げる・伸ばすの動きのみですが、股関節は曲げ伸ばしや股を閉じたり開いたり、足を内外にねじることもできますよね。
これだけ大きな動きを担う関節ですから、トラブルが起きた時の影響も当然大きくなりますし、立ったり座ったり、様々な姿勢で機能する関節ですから、非常に重要度の高い関節と言えます。
特に、立位では骨盤と連動して上半身の動きや負荷を支える役割があります。
妊娠中に痛くなる原因と対策
・ホルモンの影響妊娠中(特に初期と後期)には関節・靭帯を緩ませるリラキシンというホルモンが分泌されますが、それによって股関節の動きが出過ぎてしまい(ハイパーモビリティー)日常の動作で痛みが出ることがあります。
臨床上でもこれらが原因になって起こっているケースは非常に多いと思います。
〈対策〉
・血行をよくする
まず、ホルモンは血液により運ばれますので、これらの環境を整えることが重要になります。リラキシンは子宮・卵巣・胎盤から分泌されますから、それらの問題改善も必要だと考えます。
・妊娠中の荷重・負担
妊娠後期に入るとお腹も大きくなり、必然的に骨盤周囲への負担も大きくなります。
そのような状態で過ごしているうちに、歪みなどの問題が起こり股関節の痛みに発展することとなります。
〈対策〉
主に、骨格的な歪みの原因となる内臓・自律神経などの問題をクリアにする。
これについては、マタニティ整体などの知識と実績が豊富な整体院などにご相談頂ければ良いかと思います。
・股関節周りの筋力不足
先ほどお伝えした通り、股関節は体の荷重を支えるためにかなりの負担がかかります。
その股関節周りの筋力が低下している状態では、上記のホルモンの影響下での負担に耐えきれず股関節の辛さも引き起こしやすい状態となります。
〈対策〉
太ももや臀部など、股関節を取り巻く筋肉の強化を行う。
※妊娠中は、腹圧がかかる運動には注意が必要となります。
セルフケア
セルフケアと聞くと、”ストレッチ”を思い浮かべる方が多いようですが、今回のような妊娠中の場合、まずは股関節周囲の支持性を強化することが適当でしょう。まずは
①骨盤底筋の強化
②内転筋の強化
③臀筋の強化
これらの順番に行い、改善されないケースや先天性の股関節疾患があるケースなどは専門の医療機関にご相談ください。