2023年5月30日 火曜日
妊娠してから悪化した臀部の痛みが改善|30代女性|マタニティ整体
元々あった臀部の痛みが妊娠してから強くなり頻度も多くなったとのことで来院された患者さんが改善した事例です。原因となっている筋肉の過緊張をリリースと骨盤の安定性を高める施術とセルフケアを行うことで骨盤の安定性が高まり、痛みが改善していきました。
<状態> ・右の骨盤前傾位、右股関節内旋位 ・右の仙腸関節の不安定性あり ・右の下肢外側・後面の過緊張 ・右の大殿筋の硬結あり
<施術> 【1回目】 施術内容 妊娠して骨盤が不安定なために臀部・股関節まわりの筋肉の過緊張が高まっていると考え、 過緊張の筋肉のリリースと骨盤を安定させる施術を行う。 ・梨状筋・大殿筋・ハムストリングスの硬結をリリース ・股関節内旋筋(大腿筋膜張筋・中殿筋)の過緊張をリリース ・右骨盤の前傾位を調節 セルフケアとして座り方指導と重心の位置の指導、骨盤を安定させる筋(多裂筋・骨盤底筋)の入力指導
【2回目】3日後来院 状態:あぐらから元に戻るときに痛い 評価:状態は変化なし 施術内容 ・前回と同様の施術と尾骨筋のリリースと仙骨を上方+前傾方向に促す セルフケアとして腹式呼吸の指導
【3回目】3日後来院 状態:痛みのレベルMAX10→5 評価:右股関節内旋位、右下肢後面の過緊張は軽減 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術と股関節を外旋位に調節 セルフケアとして座り方指導
【4回目】7日後来院 状態:6日間痛みがない状態で、昨日からたまに痛み10→2~3 評価:右下肢側面の筋緊張軽減、右大殿筋の硬結は残る 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術を行う セルフケアとして日常生活動作の指導(同じ姿勢を長時間続けない)
【5回目】15日後来院 状態:痛みレベル10→4~5 評価:右大殿筋の過緊張残る、胸郭の動きの左右差あり(右の可動性が低い) 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術と右の胸郭の動きをつける(胸椎と胸肋椎の調整)施術を行う
【6回目】6日後来院 状態:痛みのレベル10→2 評価:大殿筋の緊張軽減、胸郭の動きの左右差低下 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術を行う
【7回目】11日後来院 状態:痛みのレベル10→0 評価:胸郭の動きの左右差少しあり 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術を行う
お身体の状態が安定したため、施術期間をあけて経過を見ています。 <解説> 妊娠するとリラキシンというホルモンにより骨盤を安定させていた靭帯や筋肉が緩みます。 すると骨盤の不安定性が高くなり、安定させようとして骨盤・股関節まわりの筋肉が 過緊張になり腰痛や臀部の痛み、股関節の痛みが出やすくなります。 また、骨盤の関節である仙腸関節は前傾するとしまり、後傾するとゆるむ構造になっています。
今回の患者さんは右の仙腸関節が後傾位でゆるみやすい状態になっていたため、 より安定させようとして右の臀部の緊張が強くなり、硬結を作り、 動作時や荷重時に筋肉が引き延ばされることで痛みが発生していました。
施術で骨盤(仙腸関節)が安定するように調整し、 過緊張になっている臀部・股関節まわりの緊張をリリースし、 骨盤を安定させる筋肉である骨盤底筋のトレーニングや 仙腸関節を不安定にしない座り方指導を行いました。
また骨盤底筋は横隔膜と連動して働く筋肉のため、 横隔膜が動きやすいように胸郭の動きも調整することで、 より骨盤底筋が働きやすくなり痛みがない状態が安定するようになっていきました。
現在は姿勢の変化による負荷もかかるので経過をみております。 【施術担当・記事作成者 高巣】

Contents
利用者
30代女性お悩み
・右のお尻が動作始めや体重をかけた時、あぐらをかく時に痛い今回の症状で受けた施術
なし主な施術ポイント
・骨盤の安定性を高める ・大殿筋のリリース施術内容と経過
<ヒアリング> 妊娠2人目で来院時妊娠20週目、仕事は保育士。 もともと右臀部の痛みがあったが妊娠しておなかが大きくなってくると痛みが強くなり頻度が多くなった。 動作始めや右に荷重をした時、あぐらをかいたときにすじを違えたようにピキッと痛くなる。 骨盤のグラグラ感をあるので症状の改善と骨盤のケアをしたいとのことで来院された。<状態> ・右の骨盤前傾位、右股関節内旋位 ・右の仙腸関節の不安定性あり ・右の下肢外側・後面の過緊張 ・右の大殿筋の硬結あり
<施術> 【1回目】 施術内容 妊娠して骨盤が不安定なために臀部・股関節まわりの筋肉の過緊張が高まっていると考え、 過緊張の筋肉のリリースと骨盤を安定させる施術を行う。 ・梨状筋・大殿筋・ハムストリングスの硬結をリリース ・股関節内旋筋(大腿筋膜張筋・中殿筋)の過緊張をリリース ・右骨盤の前傾位を調節 セルフケアとして座り方指導と重心の位置の指導、骨盤を安定させる筋(多裂筋・骨盤底筋)の入力指導
【2回目】3日後来院 状態:あぐらから元に戻るときに痛い 評価:状態は変化なし 施術内容 ・前回と同様の施術と尾骨筋のリリースと仙骨を上方+前傾方向に促す セルフケアとして腹式呼吸の指導
【3回目】3日後来院 状態:痛みのレベルMAX10→5 評価:右股関節内旋位、右下肢後面の過緊張は軽減 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術と股関節を外旋位に調節 セルフケアとして座り方指導
【4回目】7日後来院 状態:6日間痛みがない状態で、昨日からたまに痛み10→2~3 評価:右下肢側面の筋緊張軽減、右大殿筋の硬結は残る 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術を行う セルフケアとして日常生活動作の指導(同じ姿勢を長時間続けない)
【5回目】15日後来院 状態:痛みレベル10→4~5 評価:右大殿筋の過緊張残る、胸郭の動きの左右差あり(右の可動性が低い) 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術と右の胸郭の動きをつける(胸椎と胸肋椎の調整)施術を行う
【6回目】6日後来院 状態:痛みのレベル10→2 評価:大殿筋の緊張軽減、胸郭の動きの左右差低下 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術を行う
【7回目】11日後来院 状態:痛みのレベル10→0 評価:胸郭の動きの左右差少しあり 施術内容 ・引き続き前回と同様の施術を行う
お身体の状態が安定したため、施術期間をあけて経過を見ています。 <解説> 妊娠するとリラキシンというホルモンにより骨盤を安定させていた靭帯や筋肉が緩みます。 すると骨盤の不安定性が高くなり、安定させようとして骨盤・股関節まわりの筋肉が 過緊張になり腰痛や臀部の痛み、股関節の痛みが出やすくなります。 また、骨盤の関節である仙腸関節は前傾するとしまり、後傾するとゆるむ構造になっています。
今回の患者さんは右の仙腸関節が後傾位でゆるみやすい状態になっていたため、 より安定させようとして右の臀部の緊張が強くなり、硬結を作り、 動作時や荷重時に筋肉が引き延ばされることで痛みが発生していました。
施術で骨盤(仙腸関節)が安定するように調整し、 過緊張になっている臀部・股関節まわりの緊張をリリースし、 骨盤を安定させる筋肉である骨盤底筋のトレーニングや 仙腸関節を不安定にしない座り方指導を行いました。
また骨盤底筋は横隔膜と連動して働く筋肉のため、 横隔膜が動きやすいように胸郭の動きも調整することで、 より骨盤底筋が働きやすくなり痛みがない状態が安定するようになっていきました。
現在は姿勢の変化による負荷もかかるので経過をみております。 【施術担当・記事作成者 高巣】