乳腺炎 おっぱいトラブル
産後ママの4分の1がかかると言われている乳腺炎。症状が進行すると、最悪の場合手術を要するケースも、、、。他人事では済まされない乳腺炎について詳しく解説した内容をまとめてみました。
Contents
こんな症状でお困りではありませんか?

胸が張って痛い
乳房が熱を持っている
赤ちゃんがおっぱいをなかなか飲んでくれない
おっぱいにしこりができて痛む(乳がんとの鑑別が必要)
原因不明の発熱が起こる
抱っこや揺れなどの衝撃でひびく
これらに一つでも当てはまれば乳腺炎の可能性があります。
症状については、約4分の1の産後ママに起こるとされており、胸が張る程度のものから発熱や手術を要するものまで、その出方は様々です。また、放っておくことでおっぱいの成分に影響が出ることもあるので、事前に知識をお持ちになった方が良いでしょう。
乳腺炎の種類
①うっ滞性乳腺炎
うっ滞性乳腺炎は母乳が出始めた頃のお母さんに起こる乳腺炎のことです。
母乳は胸の内部の乳腺という部分で作られ、そのまま乳頭から外に出るようになっているのですが、子供が十分に乳首を吸うことができなかったり、陥没乳頭などの元々の乳頭の形が原因で母乳の出口が狭くなっている場合には胸の中に母乳がたまってしまいます。
②化膿性乳腺炎
化膿性乳腺炎は他の乳腺炎と異なり、赤ちゃんが原因で起こる乳腺炎です。
授乳中に赤ちゃんの前歯が生えてきたタイミングで乳頭を傷つけてしまい、乳頭から細菌感染をおこす病気で、強い炎症を引き起こします。
この病気は授乳を終えることができるのかどうかによって施術の方針や剤の選択肢などが大きく変化するので、乳児の年齢や育児の方針に合わせて施術を行います。
③乳輪下膿瘍
乳輪下膿瘍は化膿性乳腺炎が進行した病態です。
乳輪の下に膿がたまり出来物ができてしまう、といった症状です。
感染が大きくなり炎症が拡大することで組織が壊され白血球が蓄積し膿が溜まります。この疾患は小さな切開を施すことで膿を出し、綺麗に洗い流すことで劇的に症状が良くなるのが特徴です。
乳腺炎の原因は?

これがかなり重要になってきます。
授乳時期、たくさん栄養は取らないといけないのですが、脂っこいものや高たんぱくなもの、甘いものは乳腺のつまりの原因となります。特に甘いものの食べ過ぎは乳腺炎にとって良くないと言われています。東洋医学的にも甘いものの取り過ぎは体の中に湿気を溜めやすく体内の滞りを生みやすいと言われており、この症状に関連が深いと解釈できます。

まず、肩甲骨付近と乳腺は同じような高さにあり、互いに影響しあいます。
ブラジャーなどの締めつけにより、肩や胸の締め付けが起こると乳腺炎の引き金となります。
長時間の締め付けやきつい締め付けは避けるようにしましょう。
夜寝ながらおっぱいをあげていると、そのまま朝まで寝てしまう...なんて事ありませんか?
そうすると、おっぱいの飲み残しがおこり乳腺炎の原因になってしまいます。
極力3時間以内の授乳をこころがけましょう!

育児・家事などで1日中フル活動のお母さんは疲労が蓄積してきます。
この疲労が蓄積することで、体全体の循環力は低下し、乳腺の詰まりやすい状態になります。
また、疲労が溜まった時に欲するのが甘いもの...前述のとおり、甘いものが影響して症状を引き起こすきっかけとなってしまいます。
疲労があると免疫機能も低下してきますから、化膿などのリスクも上がります。
ストレスが溜まると自律神経の乱れが起こります。
それにより血行が悪くなり、疲労の蓄積と同じように症状のきっかけとなります。
臨床での経験上、神経質だったり完璧主義タイプの方はストレスもためやすく、注意が必要となりますね。
また産後は特に出産が終わればすぐに育児が始まり、休む間もありません。
それにより疲労がたまりストレスが溜まりやすくなります。
一般的な施術法

初期段階の場合は、病院や助産院で乳房のマッサージを受けることで、溜まった母乳をしぼりとる。
発熱時は、抗生剤や解熱鎮痛剤の処方が一般的です。
進行度合いがきつく、上記で良くならければ手術を要することもあります。
①疲労を除去しやすい体作りを行います
体の循環系(血液、リンパ液、脳脊髄液など)や内臓の機能低下によって、疲労が溜まると、より乳腺炎になりやすくなります。
まずは乳腺炎を生む原因である循環系、内蔵の機能低下にアプローチし、疲労を除去しやすい体作りを行います。
②胸郭まわりの歪みにアプローチして乳腺の巡りをよくしていきます
長時間の抱っこや授乳で負担のかかっている関節や靭帯・筋肉など、体の構造的な問題を解決します。
特に乳腺炎になりやすい方は鎖骨や胸郭の動きが硬くなっており、乳腺まわりの循環が妨げられやすくなっている状態の方がほとんどです。
鎖骨や胸郭の関節・靭帯・筋肉にアプローチすることで乳腺の巡りをよくしやすい体作りを行います。
③セルフケアの指導
抱っこや授乳の仕方など日頃の体の使い方の注意点や、自宅で症状を緩和するためのケアについて分かりやすくお伝えしていきます。
④整体をしてから助産師さんに行かれることをお勧めします
まず、整体のイメージとして【水道管の元栓を開くイメージです】母乳は血液から作られます。ですから血液の流れがいい事が最低条件です。
整体や鍼灸により固くなった関節や筋肉を柔らかくし、体液の循環を最大化させることで乳腺炎の症状が和らいできます。
そして、助産師さんに乳房マッサージをしていただくとさらに改善しやすくなります。
私達が【水道管の元栓を開き】助産師さんが【水道管の栓を抜く】イメージです。
施術においてのお約束
・ご安心ください私達達は以下の事をお約束します
①胸を直接は触りません。 鎖骨のしたや脇の下などを触る事がありますが、必ず確認をとります。
②女性スタッフが必ずいるところで施術いたします。 鍼灸療法は基本、女性の鍼灸師が施術いたします。
”男性に施術されるのに抵抗がある”
こういうご要望がある場合は一度お電話にてご相談ください。
とにかく早い段階での処置が重要です。
【記事作成者 整体太郎と鍼灸花子(吹田市江坂)】
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