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こんな親は子供を不健康にする
体の不調の原因は様々ありますが、なかなか改善されない、でも病院の検査では問題がない、そんな悩みを抱えておられる方は筆者の臨床経験でもかなり多いです。原因が分からずに苦しんでいるそんなあなた、改善されない症状の裏には”親子関係”が影響しているかもしれません。今回はそんな親子関係と症状のお話です。
この記事の目次
その症状、実は親子関係からきている?
筆者が手技療法家として臨床にあたる中で感じることは
「幼少期の親子関係が、今起こっている症状にも密接に関連している」ということ。
体の構造面や機能面を整えることで症状が回復していくケースも数多くありますが、それだけではなかなか改善されないケースも実際に存在します。
改善されない場合、その多くは自身の幼少期の親との関係性など、
自分でも気づかないような潜在的な要因が関連していることも。
今回は、親が子供に与える影響と健康についての内容です。
起こりうる症状一覧
・倦怠感
・動悸
・皮膚のかゆみなどの全身症状
・耳鳴り
・味覚の異常
・食欲不振
・便秘
・下痢
・肩こりや手足のしびれ
・体の冷え
・ひん尿、血尿
・月経不順
・息切れ
・めまい
・頭痛
・不眠症
など、ざっと挙げただけでもこんなにあります。
これらはいわゆる”不定愁訴”と言われます。
不定愁訴とは、「なんとなく体がだるい」など、上記の症状も含め病院などでの検査では原因が分からない主観的な症状のことです。
一日の中で症状がめまぐるしく変化していったりするのも特徴です。それらの症状をお持ちの方で
はっきりした原因が見つからない場合、自律神経失調症と言われることもあります。
【関連記事】・初めてでも分かりやすい自律神経失調症のお話
筆者の経験則では、親子関係からくる症状についてはこれらが中心となっています。
幼少期にこんな経験ありませんでしたか?
☑︎親がいつも忙しく、あまり相手をしてもらえなかった
☑︎親に暴力を振るわれたことがある
☑︎逆らわないよう親から押さえつけられてた
☑︎親が自分のやることすべてに干渉し、自分のやりたいようにできなかった
☑いつも他の兄弟と比較されていた
全く同じだということは無かったとしても、これに近いような経験をしたことのある方もおられるかもしれません。
これらの潜在的な要素が、あなたが悩んでいる症状に影響を及ぼす可能性があります。
こんな親が子供を不健康にしていく
①権力を誇示する親
簡潔に言うと、
親子の関係において自分の絶対的な権力を誇示する親のこと。
ギリシャ神話に登場する神々は、下界に住んでいる人間のことを常に監視し、
気に入らないことや不満があるとその時の気分によって理不尽に人間に罰を与えていたと記されています。
それと同じく、衣食住などの生きるために必要なものを与えてくれる親は小さな子供にとっては全知全能の神のような存在。
その親が気分次第で落とす雷というものは恐ろしく、子供はいつもビクビクしながら過ごしていないくてはなりません。
本来は子供の安全基地であるはずの親が、真逆の要素を兼ね備えた神様になることは、子供にとっての悪影響は大きくなります。
そんな親に育てられた子供は、過剰に従順に育ってしまいます。
その結果、自信がつきにくく、自分自身で決断する能力の低い子になる傾向が強くなります。
その方が親にとっては子供を支配しやすくなりますが、
本当の子供の幸せを考えた時にそれがもたらす代償はあまりに大きくなります。
②義務を放棄する親
子供にも、誰からも奪われるべきでない基本的人権があります。
・食事を与えられること
・服を与えられること
・住む場所を与えられること
・危険から守られること
これらの肉体的・精神的なニーズに応える。
これが親の義務です。
例えば精神的なニーズなら。。。
・不安な時にそばにいてくれる
・自分のことをしっかりと見てくれている
・自分の話に耳を傾けてくれる
などがあります。
子「ねえねえ、お母さん見て見て〜」
親「今は忙しいから後にして!」
これは良くない例の一つ。
子供が求めているのは「今」であって、「後」ではないのです。
用事が終わって見に行ったって、子供の心は離れていってしまいます。
「自分よりも必要なものが他にあるんだなー」
そんな風にしてお子さんの心は少しずつ歪んでいってしまいます。
確かに親も忙しいですが、日常的に自分のことを見てくれているという安心感があれば、子供も分かってくれるものです。
③子供をコントロールしたがる親
最初にお伝えしなければならないのは、
コントロールすることが常に悪いわけではないということ。
子供が道路に飛び出そうとした
↓
飛び出さないように止める
このコントロールは必要なものです。
しかし、自分で横断歩道を歩ける年齢になったのにもかかわらず、
母親がその子の手を引いて一緒に渡ろうとするのはどうでしょうか?
ここでいうコントロールというのは、
このような過剰なコントロールのことを指します。
そのコントロールについても種類があります。
・直接的で露骨なコントロール
「言うこと聞きなさい!さもないと。。。」
「じゃあもう何も買ってあげないからね!」
「もうあなたはうちの子じゃない」
など、強者と弱者をはっきりさせるようなコントロールのパターンです。
・はっきりとわかりにくい心のコントロール
☑︎子供が成人して自立しているのに、「これも親の仕事だから」と部屋の掃除や身の周りの世話をしすぎる親
☑︎兄弟を比較する親(お姉ちゃんは賢いのに弟のあなたは。。。)
☑︎家族との予定以外の予定を優先した子供に対して「あなたは家族をないがしろにするの?」と当たる身内
このようなコントロールを受けた子供が示す反応は二つに絞られます。
それは、反抗か服従か
一見、相反する反応のように思えますが、その反応の出方が異なるだけで、
根っこにあるネガティブな感情は同じものになります。
④暴力をふるう親
暴力をふるう親の特徴は以下のようなものです。
・自分の衝動を抑える能力の欠如
人間には理性というものがあります。
相手にカッとなってしまっても、それを抑える力がありますが、その能力が著しく低い親のことを言います。
・自分も小さな頃に暴力を受けていた
基本的に子供は親の真似をして育ちます。
その親から暴力を受けて育った子供というのは、自分の子供を育てる時にも
この手法を使ってしつけることが多いと考えられています。
・大きなフラストレーションによる人格の形成不足
このタイプの親は、自身の子供時代に十分な自由や楽しみを与えられなかったことによるフラストレーションを抱えて育ちます。
そこで生まれた感情を大人になっても引きずり自分の子供に対して、
「私は子供の頃にそんな楽しい思いは出来なかった。あなただけに良い思いはさせない!」
と言った具合に自分の子供に当たります。
・薬物やアルコール依存
理由は人それぞれですが、薬物やアルコールに依存している状態では、正常な判断も行動もできなくなってしまします。
これらの親によって縛られた子供が成長して大人になった際、何らかの不調が出ることは、十分にあり得るということです。
そんな親から自分を取り戻すために
・親を憎むわけではない
ここまでの内容を読めばそのような親がしてきたことの代償は大きいことでしょう。
でもよく考えると自分の親にも親がいて、親からのしつけは代々家系に伝わる連鎖反応のようなもの。
自分の親ももしかすると被害者だったのかもしれません。
しかし、親には子供に対する責任というものがあります。
そういった意味では決して許されることではありませんが、ただ憎むことで解決するということでもないのです。
重要なのは、そのような親子関係が症状の原因になっているかもしれないことを知る、ということです。
・”許す”に逃げない
親に復讐する、といったネガティブな感情に固執する必要はありません。
そういった意味で”許す”のは間違っていないのですが
「見過ごす」「無かったことにする」という意味での”許す”こととは全然違います。
水に流して平和が訪れる。
そのように封じ込めた想いはその後の自分を苦しめてしまう可能性も持っています。
・怒りをしっかりと表現する
人間には感情があり、東洋医学の世界でも「怒り・喜び・憂い・悲しみ」など
バランスよく感情を表現・発散できることで健康に近づくとされています。
しかし、先述のような親のもとで育った子供は、これらの感情を抑え込んで生活しているケースが多いです。
特に”怒り”を封じ込める傾向にあります。
怒りは、抑え込み過ぎても爆発させてもうまく発散できません。
正しく認識し、適切に表現するという訓練が必要です。
・子供に謝れる親になる
もしもあなたが親の立場にあるなら、このように続いた家系の連鎖は断ち切らなくてはなりません。
幼少期から無意識に刷り込まれているこのパターンを変えるのは簡単ではありませんが、自分の態度を変えることは可能です。
何か間違ったこと・失敗などをした時、子供に対して誠実に謝れるのかということが第一歩となります。
まとめ
今回は親子関係がもたらす症状の原因、ということでしたがいかがでしたか?
なんでもかんでも親のせいにすれば良い、というものではありませんが
上記にあるような環境で育つことによる体や心の不調も実際あるということです。
よく本などで、「他人を変えることはできないが、自分を変えることはできる」
といったものを良く見かけますが本当にその通りだと思います。
自分自身で整理しながら解決するのも良いですが、カウンセリング・手技療法などで不定愁訴などを専門的に扱っている
先生に頼ってみるものも効果的だと思います。ご自身の状況に合わせて早めの対応がじゅうようになってきます。
【記事作成者 整体太郎と鍼灸花子(吹田市江坂)】
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