一人目出産後から数年続く肩こり|30代女性|産後骨盤矯正
利用者
30代女性 吹田市垂水町主症状
肩の痛み・こり感その他の症状
スマホを見ると目のピントが合わなくなる過去に受けていた施術
特になし主な施術ポイント
上肢、頭蓋骨施術内容と経過
【1回目】肩については、5年前に一人目を出産後から常にこり感が出始め、どんどんひどくなっている。
主に抱っこ・授乳などの育児中の動作で今は左に出やすい。
検査を行うと、骨盤が右回旋ぎみ・産前からの体重増加著しく(+15キロ)運動不足による筋力低下、内臓全般の疲労が強い。
抱っこの仕方をチェックすると、体幹部をうまく使えていない状態で、上肢だけで無理やり抱えている。
まずは筋肉や内臓などの疲労の除去。
骨盤の回旋の歪みを取りながら機能面をニュートラルな状態に近づける。
疲労しにくい抱っこの仕方を指導し、初回は終了。
今後は弱化した骨盤内の筋力を強化することや抱っこによる上半身の歪みを調整。
体の使い方や支え方を覚えてもらうことで症状の改善を目指す。
【2回目】
2日後来院。
前回後に体が少し軽くなった感覚はあったが、肩の症状自体は大きくは変わらず。
肩の可動域検査などから、体内での循環機能をはじめとした機能面が整ってきていると判断。
引き続き同じ方針で施術。
骨盤安定に作用する筋力トレーニングを、体重管理のための食事方法をお伝えして終了。
【3回目】
8日後来院。
肩こり:10→5に。
抱っこひもを使用する際の肩のこり感・痛みが軽減。
その分、左の上腕のあたりの疲労感が際立った。
スマホをする際の目の症状もややマシな気がした、とのこと。
引き続き同方針で実施。
【4回目】
7日後来院。
肩:上肢含めて左側の症状は気にならなくなってきたが、ここ数日は添い乳をする際に右の肩に少し痛みを感じる。
右肩局所の動きの悪さから、前回分の施術に加えて肩の関節包の調整も実施。
【5回目】
14日後来院。
お子さんの体調不良で1週間空いてしまった。
肩:前回に比べるとマシにはなったが、右に感じる症状はまだ気になる。
添い乳の際の首の角度など、姿勢の問題を指導。
同じ方針で進める。
【6回目】
7日後来院。
肩:10→1or2に。
添い乳をしている最中、した後にも痛みはほとんどなかった。
抱っこをしていて多少疲れても、夜間の睡眠をなるべく取れるようにすると回復してく状態。
今後はお腹をさらに凹ませていくため、再発予防のメンテナンス+トレーニングを継続していく。
考察
今回は、産後起こりやすい抱っこによる症状。
腰やその他の箇所に出るタイプの方もいますが、今回は肩に集中しているタイプでした。
今回のように、常に感じるこり感を取っていく場合、まずは疲労の除去が重要になります。
特に授乳中の産後ママについては栄養分や体力の不足の観点からこの過程がさらに必要となります。
施術の途中で痛みが左右に出てきたのは、抱っこによる代償性が関わっていたことが考えられます。
片方を優位に使っている状態から、バランスが取れてくることによって反対側への荷重も増えた。
ここでの荷重が増えたというのは、片方ばかりにかかっていた負担が分散していったことを示します。
後半は骨盤の安定性や上半身の使い方も定着してき、症状も次第に緩和されていきました。
抱っこだけではありませんが、日常の生活動作でのアンバランスが生んだ典型的な症状だったと思います。
担当 乾
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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