産後うつ・マタニティブルー
このような症状でお悩みではありませんか?
☑何事にもやる気がおきない
☑かわいいはずのわが子がかわいく思えない
☑身内や夫の行動・言動にイライラする
☑急に泣きたくなる時がある
☑気持ちが不安定になり、眠れない
妊娠中や産後に、突然のイライラや虚無感に襲われる。
待ちわびた赤ちゃんを授かったのに不安になったり、かわいいはずなのにかわいく思えない。
さらに自己嫌悪に陥ってしまったり、しんどさに苛まれる。
このような症状のことを、一般的に産後うつ・マタニティブルーと呼びます。
なぜ起こるのか?
それぞれの環境によって原因は様々ですが、そのほとんどはホルモンバランスの影響によるものであるとされます。
妊娠中は状態を維持するために多くのホルモンが分泌されます。
さらに、産後は胎盤の排出とともにホルモンの分泌のバランスが変化します。
これらのホルモンの変化によって、情緒不安定などの精神状態に陥ると考えられています。
また、出産後の家事・育児などでの疲労や、それにより起こる体の不調なども精神状態に影響を及ぼします。
一大イベントを終えて
出産は女性の人生の中でも、一番と言って良いほどの一大イベントですよね。
気分も興奮したり高揚したり、気持ちの面でも忙しい時期です。
よく、出産のことをフルマラソンに例えられることがありますが、まさに体力的にもかなりのダメージが加わります。
そんな出産を終えると、喜びや達成感が訪れるとともに心にポッカリと穴が空いたような気持にもなってしまうことがあります。
イベントが終わった後のさみしさやむなしさが押し寄せるのです。
問題点
医療機関での問題
産後に比較的早期に退院させられてしまい、十分な回復ができていなかったり、日常生活へのフォロー態勢が整わないことで不安が増してしまう。
家庭での問題
地域性や時代の流れもありますが、理想は身内の方に自身の世話をしてもらいながら、しっかりと休養することです。
しかし、核家族が進んでいたり、ご近所付き合いが希薄になりつつある現在はそういったサポートを受けることができないことも問題となっています。
また、早期での仕事復帰をされる方も要注意です。
2週間以上続くようであれば。。。
マタニティブルーはおおよそ2人に一人が経験すると言われており、ほとんどの場合10日~2週間で回復が見られます。
しかしマタニティブルーが2週間以上続いたり、産後に悪化するようなことがあれば「産後うつ」という診断をされることがあります。
病院では主に剤を処方されます。そうすると、それによって「自分は病気なんだ...」と思い込み、どんどん症状が悪化するケースがあります。
このように、2週間以上も症状が続くようでしたら、一度医師や専門家の先生のカウンセリングを受けてみてくださいね。
責任感が強い人に多い!?
臨床的にみて、責任感が強い方は要注意です。
妊娠中や産後に
「私がしっかりと育てなきゃ」
「全てきっちりこなさないと」
と強い意志を持っているため、実際に起こることとのギャップを感じた時に過度なストレスを感じ、気持ちも落ち込んでしまう傾向にあります。
しかし、現実問題全てが完璧に運ぶなんてことはあり得ないのです。
”できる範囲のことをできる限り行う”
これだけで十分お母さんとしての役割は果たしていると思ってください。
少しのマインドチェンジ、これだけで気持ちも楽になりますよ。
対策
・まずは自分の不安や相談事を先輩ママやおばあちゃんにどんどん相談してみてください。
「でも、相談できる人が...」
確かにその状況は分かります。その場合は、ママ同士のコミュニティーに積極的に参加したり、できる範囲でその輪を広げておくと良いでしょう。(なるべく妊娠中の段階で不安や悩みを解消しておく意識が大切です。)
・育児書やインターネットでの情報をあてにし過ぎないようにしてください。
そもそも成長の過程に個人差はつきものです。成長スピードや自身の子育てのやり方に不安をお持ちの方が多いですが、ほとんどの場合しんぱいする必要はありません。臨床上で様々なお子さんを見てきましたが、お子さんそれぞれで成長スピードは本当に異なります。
・ご主人としっかりコミュニケーションをとってください。心が通じ合っているご主人であっても、実際はどうしてあげたらいいのか、何を手伝えば助かるのか、分からない場合も少なくありません。面倒かもしれませんが、あなたの今の状況や要望など、その都度優しく教えてあげるだけでも変わってきます。上手に甘える・上手にサボる、家庭のためにも必要不可欠です。
これらの注意事項を実践し、少しでも快適に子育てができるようにしてみてください。
もしもそれでも辛い場合は、妊産婦ケアを専門に取り扱う整体
院などに相談してみるのもひとつでしょう。
【記事作成者 整体太郎と鍼灸花子(吹田市江坂)】