2023年10月22日 日曜日
産後からの腰と背中の痛みが改善|30代 女性|産後骨盤矯正
産後から腰の痛みと背中の痛みで悩まされていた患者さんが改善した事例です。骨盤を不安定にしていた筋緊張のリリースとインナーマッスルの活性化、肩甲骨の位置の調整を行うことで、骨盤が安定・背部の筋緊張が改善することでそれぞれの症状が改善していきました。
<状態> ・右の骨盤が前傾位で右の仙腸関節がゆるい ・肩甲骨が外転位 ・大腿外側の筋緊張が強く、盛り上がっている
<施術> 【1回目】 施術内容 仰向けでの腰(仙腸関節=仙骨と腸骨の関節)の痛みは仙腸関節の不安定性からくるものと考え、 仙腸関節を不安定にしている大腿外側(中殿筋・大腿筋膜張筋)と腰部の筋緊張のリリースと、 仙腸関節への施術を行う。 ・中殿筋・大腿筋膜張筋・腰方形筋 ・仙腸関節の調整・圧着
抱っこ時の背中の痛みは、肩甲骨が外転位になることで背部の筋肉が伸長されて痛みが出ているものと考え、肩甲骨を外転位にしている側腹部(広背筋・前鋸筋)の筋緊張リリースと肩甲骨の位置の調整を行う。 ・前鋸筋・広背筋の筋緊張リリース ・肩甲骨の位置の調整
セルフケアとして肩甲骨の運動指導、インナーマッスル(骨盤底筋・腹横筋)のトレーニング指導を行う。
【2回目】3日後来院 状態:肩甲骨の下の痛みなし、寝返り時の痛みましになった 評価:右仙腸関節のゆるさ軽減、肩甲骨外転位 施術内容 ・前回と同様の施術を行う セルフケアとしてハムストリングスの活性トレーニング指導を行う。
【3回目】4日後来院 状態:仙腸関節の痛みMAX10→5に、寝違いになりそうな首のしんどさあり 評価:仙腸関節のゆるさ軽減、肩甲骨外転位、大臀筋に硬結あり 施術内容 ・前回と同様の施術と大臀筋の硬結をリリース、肩甲骨から頸椎に付着する筋の緊張をリリース
【4回目】6日後来院 状態:寝違い落ち着いた、寝返りの痛み消失、日常生活で右仙腸関節がピキッときそうだった 評価:大臀筋の硬結減少、肩甲骨外転位軽減 施術内容 ・肩甲骨に付着する筋の緊張リリースと側腹部と大腿部側面の筋の緊張リリース セルフケアとして内臓を持ち上げる体幹トレーニングの指導を行う。
【5回目】7日後来院 状態:仙腸関節の痛み消失、肩のほうが気になる 評価:仙腸関節の安定性あり、側腹部や、大腿部外側の緊張残る 施術内容 ・前回と同様の施術を行う
痛みが消失したため、育児の疲労ケアと体型ケアに移行して施術を行っています。
<解説> 今回の患者さんは仙腸関節の不安定による仙腸関節の痛みと、 肩甲骨の外転位による背中の筋の伸長により痛みが発生していました。
妊娠中は体型の変化により、体を安定させようとして外側荷重になり、 側背部・側腹部や下肢外側の筋緊張が強くなります。 産後も同じ状態をひきずっている方が多く、 今回の患者さんも外側の筋緊張が強い状態になっていました。
大腿外側の筋緊張が強いと、骨盤を外側に牽引するため仙腸関節が不安定になりやすくなります。 仙腸関節が不安定になると仙腸関節を安定させている結合組織(靭帯や筋肉)が引っ張られるため 生活の様々な場面で痛みが発生しやすくなります。 仰向け時は仙骨が床方向に沈み、過剰に結合組織が引っ張られるため痛みが発生します。
施術では側背部と側腹部、大腿外側の筋緊張をリリースし、肩甲骨の位置の調整と 仙腸関節の調節を行いました。 セルフケアは使えていない体幹のインナーマッスルとハムストリングスの活性化を指導しました。
仙腸関節が安定することで腰の痛みが消失し、肩甲骨の動きが出てきたことで 背中の筋の伸張が解消し背中の痛みが消失しました。
まだ育児での疲労で痛みが出やすいため、疲労のケアと体型のケアに移行しています。
【施術担当・記事制作者 高巣】
Contents
利用者
30代女性お悩み
・腰の痛み ・背中の痛み ・体型のくずれ今回の症状で受けた施術
なし主な施術ポイント
・インナーマッスルの活性化 ・側腹部・大腿外側の筋の緊張リリース ・日常生活動作指導施術内容と経過
<ヒアリング> 来院時産後2か月で初産、産後から仰向けで寝た時に腰(仙腸関節)の痛み、 抱っこ時に背中(肩甲骨の下)の痛みがあり、おなかやお尻の体型の崩れも気になるとのこと。 快適に育児をしたいのと、骨盤・体型のケアをしたいとのことで来院されました。<状態> ・右の骨盤が前傾位で右の仙腸関節がゆるい ・肩甲骨が外転位 ・大腿外側の筋緊張が強く、盛り上がっている
<施術> 【1回目】 施術内容 仰向けでの腰(仙腸関節=仙骨と腸骨の関節)の痛みは仙腸関節の不安定性からくるものと考え、 仙腸関節を不安定にしている大腿外側(中殿筋・大腿筋膜張筋)と腰部の筋緊張のリリースと、 仙腸関節への施術を行う。 ・中殿筋・大腿筋膜張筋・腰方形筋 ・仙腸関節の調整・圧着
抱っこ時の背中の痛みは、肩甲骨が外転位になることで背部の筋肉が伸長されて痛みが出ているものと考え、肩甲骨を外転位にしている側腹部(広背筋・前鋸筋)の筋緊張リリースと肩甲骨の位置の調整を行う。 ・前鋸筋・広背筋の筋緊張リリース ・肩甲骨の位置の調整
セルフケアとして肩甲骨の運動指導、インナーマッスル(骨盤底筋・腹横筋)のトレーニング指導を行う。
【2回目】3日後来院 状態:肩甲骨の下の痛みなし、寝返り時の痛みましになった 評価:右仙腸関節のゆるさ軽減、肩甲骨外転位 施術内容 ・前回と同様の施術を行う セルフケアとしてハムストリングスの活性トレーニング指導を行う。
【3回目】4日後来院 状態:仙腸関節の痛みMAX10→5に、寝違いになりそうな首のしんどさあり 評価:仙腸関節のゆるさ軽減、肩甲骨外転位、大臀筋に硬結あり 施術内容 ・前回と同様の施術と大臀筋の硬結をリリース、肩甲骨から頸椎に付着する筋の緊張をリリース
【4回目】6日後来院 状態:寝違い落ち着いた、寝返りの痛み消失、日常生活で右仙腸関節がピキッときそうだった 評価:大臀筋の硬結減少、肩甲骨外転位軽減 施術内容 ・肩甲骨に付着する筋の緊張リリースと側腹部と大腿部側面の筋の緊張リリース セルフケアとして内臓を持ち上げる体幹トレーニングの指導を行う。
【5回目】7日後来院 状態:仙腸関節の痛み消失、肩のほうが気になる 評価:仙腸関節の安定性あり、側腹部や、大腿部外側の緊張残る 施術内容 ・前回と同様の施術を行う
痛みが消失したため、育児の疲労ケアと体型ケアに移行して施術を行っています。
<解説> 今回の患者さんは仙腸関節の不安定による仙腸関節の痛みと、 肩甲骨の外転位による背中の筋の伸長により痛みが発生していました。
妊娠中は体型の変化により、体を安定させようとして外側荷重になり、 側背部・側腹部や下肢外側の筋緊張が強くなります。 産後も同じ状態をひきずっている方が多く、 今回の患者さんも外側の筋緊張が強い状態になっていました。
大腿外側の筋緊張が強いと、骨盤を外側に牽引するため仙腸関節が不安定になりやすくなります。 仙腸関節が不安定になると仙腸関節を安定させている結合組織(靭帯や筋肉)が引っ張られるため 生活の様々な場面で痛みが発生しやすくなります。 仰向け時は仙骨が床方向に沈み、過剰に結合組織が引っ張られるため痛みが発生します。
施術では側背部と側腹部、大腿外側の筋緊張をリリースし、肩甲骨の位置の調整と 仙腸関節の調節を行いました。 セルフケアは使えていない体幹のインナーマッスルとハムストリングスの活性化を指導しました。
仙腸関節が安定することで腰の痛みが消失し、肩甲骨の動きが出てきたことで 背中の筋の伸張が解消し背中の痛みが消失しました。
まだ育児での疲労で痛みが出やすいため、疲労のケアと体型のケアに移行しています。
【施術担当・記事制作者 高巣】