2023年6月27日 火曜日
産後の骨盤のぐらつき、腰の痛みが改善|20代 女性|産後骨盤矯正
産後2か月でふとした時の骨盤のぐらつきと腰の痛みでお悩みの患者さんが改善した事例です。骨盤の関節の安定性を出す施術と、骨盤を安定させる筋群を活性化するトレーニングで骨盤が安定し、痛みが改善していきました。
<状態> ・骨盤の関節(仙腸関節)の可動性亢進(特に右) ・右腸骨前傾位 ・肋骨の開き(90度)
<施術> 【1回目】 施術内容 骨盤の仙腸関節の安定性を高める施術を行う ・仙腸関節の調節と圧迫 ・中殿筋・広背筋の筋緊張をリリースし右腸骨前傾位を正常位に調節 セルフケアとしてインナーユニット(腹横筋・骨盤底筋群)のトレーニング指導
【2回目】14日後来院 状態:骨盤のぐらつき解消、仙腸関節部の痛みの頻度・強さ減少 評価:仙腸関節のゆるさ軽減 施術内容 ・前回と同様の施術を行う セルフケアとして内臓持ち上げトレーニング指導
【3回目】7日後来院 状態:仙腸関節部の痛み減少 評価:仙腸関節のゆるさ軽減、中殿筋の筋緊張低下 施術内容 ・引き続き同様の施術と腹部にさらに力が入りやすいように側腹部の筋緊張をリリース セルフケアは引き続き内臓持ち上げトレーニング
【4回目】7日後来院 状態:仙腸関節部の痛みなし 評価:左股関節前方位、左側腹部の筋緊張亢進(最近左で抱っこして左足で支えている) 施術内容 股関節・側腹部の位置・筋緊張の左右差を調節 ・左中殿筋・ハムストリングスの筋肉をリリースして左股関節の前方位を正常位に調節 ・短縮している左側腹部の筋肉(腹斜筋・前鋸筋)をリリース セルフケアとして抱っこの仕方指導と臀部・ハムストリングスの運動指導
【5回目】11日後来院 状態:仙腸関節部の痛みなし、ズボンはまだゆるいのしか履けていない 評価:股関節の位置の左右差解消 施術内容 くびれをだすために胸郭・肩甲骨の調整と側腹部の筋緊張をリリース ・胸郭・肩甲骨の位置を調整 ・側腹部(腹斜筋・前鋸筋)の筋緊張をリリース セルフケアとして臀部・ハムストリングスの運動指導
【6回目・7回目・8回目】それぞれ1か月後・19日後・14日後来院 状態:ズボンのボタンがしまらない 評価:肋骨の開き90度、側腹部の筋緊張あり 施術内容 引き続きくびれをだすための調節を行う セルフケアとして肋骨を閉じるトレーニング指導と 臀部・ハムストリングスの運動指導・抱っこの後に側腹部のストレッチ指導
【9回目】14日後来院 状態:痛みなし、ボタンがしまるようになり、ズボンも問題なく履けるようになった、 あとは抱っこで肩の疲労感あり 評価:肋骨の開き80度、側腹部の筋緊張低下 施術内容 肩甲骨の可動性をさらに出す施術を行う
目標が達成したのでメンテナンスに移行 <解説> 産後は骨盤の関節が不安定になり、動作時に関節が動きすぎると関節を安定させている筋肉、 靭帯などの結合組織が引き伸ばされて痛みを生じます。 また、不安定な骨盤を支えようと過剰に筋肉が緊張してしまうと動きにくさを感じてしまいます。
今回の患者さんは骨盤の仙腸関節が不安定なためにぐらつき感や、 骨盤を支えようとして周囲の筋肉が緊張して動きにくさ、 仙腸関節の動きすぎで結合組織が引き伸ばされて痛みが生じたものと考えられます。
施術で仙腸関節を不安定にする筋肉の緊張を取り除き、関節が安定する位置に調節、 トレーニングで骨盤を安定させるインナーユニットの活性化を促しました。 結果、骨盤が安定することで症状が改善していきました。
次に体型面でのお悩みの産後にボタンがしまらない、ズボンが履けなくなる原因としては、 体重の増加だけでなく、骨格の変化と重心の変化が考えられます。 お腹のくびれは肋骨下部が閉じ、骨盤上部が閉じ、 肋骨と骨盤の距離が離れていることでくびれがでてきますが、 妊娠中はお腹が大きくなる際に肋骨下部が開き、骨盤上部も開き、肋骨と骨盤の距離が近くなっています。 産後もそのままの状態が保たれているとくびれは消失したままになります。
また、妊娠中は大きなお腹を支えるために外側+後ろ重心になりやすく、 下肢の外側の筋緊張により筋肉が大きく張り出して、 足の外側が太くなったような状態になりズボンが入らなくなります。
今回の患者さんも肋骨の開きと骨盤上部の開き、肋骨と骨盤間のつまりがありくびれが消失、 外側+後ろ荷重で下肢外側が大きく盛り上がった状態によりズボンが履けなくなっていました。
施術で肋骨下部と骨盤上部、肋骨と骨盤間の距離、重心の調節を行い、 トレーニングで肋骨を締める、お腹を引き上げる、臀部とハムストリングスの活性化を行うことで ズボンが問題なく入るようになりました。
【施術担当・記事制作者 高巣】
Contents
利用者
20代女性お悩み
・ふとした時に骨盤がぐらつき動きにくい ・動作時に腰が痛い今回の症状で受けた施術
なし主な施術ポイント
・仙腸関節の安定性を高める施術内容と経過
<ヒアリング> 来院時産後2か月。ふとした時に骨盤がぐらついて動きにくいのと、動作時に腰(仙腸関節部)が痛い。 ズボンが妊娠前のものがボタンがきつくてはけない。 骨盤のケアと引き締めと将来困らないようにしたいとのことで来院された。<状態> ・骨盤の関節(仙腸関節)の可動性亢進(特に右) ・右腸骨前傾位 ・肋骨の開き(90度)
<施術> 【1回目】 施術内容 骨盤の仙腸関節の安定性を高める施術を行う ・仙腸関節の調節と圧迫 ・中殿筋・広背筋の筋緊張をリリースし右腸骨前傾位を正常位に調節 セルフケアとしてインナーユニット(腹横筋・骨盤底筋群)のトレーニング指導
【2回目】14日後来院 状態:骨盤のぐらつき解消、仙腸関節部の痛みの頻度・強さ減少 評価:仙腸関節のゆるさ軽減 施術内容 ・前回と同様の施術を行う セルフケアとして内臓持ち上げトレーニング指導
【3回目】7日後来院 状態:仙腸関節部の痛み減少 評価:仙腸関節のゆるさ軽減、中殿筋の筋緊張低下 施術内容 ・引き続き同様の施術と腹部にさらに力が入りやすいように側腹部の筋緊張をリリース セルフケアは引き続き内臓持ち上げトレーニング
【4回目】7日後来院 状態:仙腸関節部の痛みなし 評価:左股関節前方位、左側腹部の筋緊張亢進(最近左で抱っこして左足で支えている) 施術内容 股関節・側腹部の位置・筋緊張の左右差を調節 ・左中殿筋・ハムストリングスの筋肉をリリースして左股関節の前方位を正常位に調節 ・短縮している左側腹部の筋肉(腹斜筋・前鋸筋)をリリース セルフケアとして抱っこの仕方指導と臀部・ハムストリングスの運動指導
【5回目】11日後来院 状態:仙腸関節部の痛みなし、ズボンはまだゆるいのしか履けていない 評価:股関節の位置の左右差解消 施術内容 くびれをだすために胸郭・肩甲骨の調整と側腹部の筋緊張をリリース ・胸郭・肩甲骨の位置を調整 ・側腹部(腹斜筋・前鋸筋)の筋緊張をリリース セルフケアとして臀部・ハムストリングスの運動指導
【6回目・7回目・8回目】それぞれ1か月後・19日後・14日後来院 状態:ズボンのボタンがしまらない 評価:肋骨の開き90度、側腹部の筋緊張あり 施術内容 引き続きくびれをだすための調節を行う セルフケアとして肋骨を閉じるトレーニング指導と 臀部・ハムストリングスの運動指導・抱っこの後に側腹部のストレッチ指導
【9回目】14日後来院 状態:痛みなし、ボタンがしまるようになり、ズボンも問題なく履けるようになった、 あとは抱っこで肩の疲労感あり 評価:肋骨の開き80度、側腹部の筋緊張低下 施術内容 肩甲骨の可動性をさらに出す施術を行う
目標が達成したのでメンテナンスに移行 <解説> 産後は骨盤の関節が不安定になり、動作時に関節が動きすぎると関節を安定させている筋肉、 靭帯などの結合組織が引き伸ばされて痛みを生じます。 また、不安定な骨盤を支えようと過剰に筋肉が緊張してしまうと動きにくさを感じてしまいます。
今回の患者さんは骨盤の仙腸関節が不安定なためにぐらつき感や、 骨盤を支えようとして周囲の筋肉が緊張して動きにくさ、 仙腸関節の動きすぎで結合組織が引き伸ばされて痛みが生じたものと考えられます。
施術で仙腸関節を不安定にする筋肉の緊張を取り除き、関節が安定する位置に調節、 トレーニングで骨盤を安定させるインナーユニットの活性化を促しました。 結果、骨盤が安定することで症状が改善していきました。
次に体型面でのお悩みの産後にボタンがしまらない、ズボンが履けなくなる原因としては、 体重の増加だけでなく、骨格の変化と重心の変化が考えられます。 お腹のくびれは肋骨下部が閉じ、骨盤上部が閉じ、 肋骨と骨盤の距離が離れていることでくびれがでてきますが、 妊娠中はお腹が大きくなる際に肋骨下部が開き、骨盤上部も開き、肋骨と骨盤の距離が近くなっています。 産後もそのままの状態が保たれているとくびれは消失したままになります。
また、妊娠中は大きなお腹を支えるために外側+後ろ重心になりやすく、 下肢の外側の筋緊張により筋肉が大きく張り出して、 足の外側が太くなったような状態になりズボンが入らなくなります。
今回の患者さんも肋骨の開きと骨盤上部の開き、肋骨と骨盤間のつまりがありくびれが消失、 外側+後ろ荷重で下肢外側が大きく盛り上がった状態によりズボンが履けなくなっていました。
施術で肋骨下部と骨盤上部、肋骨と骨盤間の距離、重心の調節を行い、 トレーニングで肋骨を締める、お腹を引き上げる、臀部とハムストリングスの活性化を行うことで ズボンが問題なく入るようになりました。
【施術担当・記事制作者 高巣】