2021年10月28日 木曜日
産後の生活に支障が出る様々な痛み|30代 女性|産後骨盤矯正
産後に出産と育児の疲労で体の痛みがなかなか改善せず生活に支障が出ていた患者さんが改善していくまでの事例紹介です。疲労のケアと栄養指導、体の使い方の指導を行っていくことでお身体の状態が整い疲労が取れやすくなることで症状が改善していきました。
<状態把握> ・骨盤の関節(仙腸関節)のゆるさあり、坐骨間の開きあり ・上半身の緊張が強く、胸腰椎の関節が硬い ・頭の位置が前方位
<施術> 【1回目】 ・骨盤を安定させるために骨盤の調整と圧着 ・脊柱の可動性をつけるために脊柱の調整 ・頭の前方位を戻すために上半身の緊張部位をリリース セルフケアとして腹部のストレッチ、脊柱の動かし方指導
【2回目】 8日後来院、腰の痛み減少、坐骨の痛みが違和感に、肩の痛みは変化なし 前回と同様の施術を行う セルフケアとして座り方の指導、脊柱の可動域をつける運動指導
【3回目】 2か月後来院、肩の痛みが強くなったため神経痛の薬を服用し、痛みはだいぶ軽減した。 坐骨は硬い場所に座ると違和感あり 骨盤の開きがまだ残るため、骨盤のケアをメインでとの希望 手首の腱鞘炎で特に左の母指に痛みあり(ひねる動きと直接当たると痛い) 状態:仙腸関節のゆるさあり、坐骨間の開きあり、全身のむくみ感あり(疲労感も強い) 施術:骨盤の調整、脊柱の調節、疲労を軽減するために全身の循環をあげる施術を行う セルフケアとして水分の摂取の指導、立ち方指導、骨盤底筋のトレーニング指導
【4回目】 1週間後来院、左手首の痛みあり、浅く座ると坐骨の違和感あり 脊柱、骨盤の施術と股関節の位置の調整を行う セルフケアとして座り方指導、体幹の安定性を高めるために多裂筋の運動指導と殿筋の運動指導
【5回目】 8日後来院、左手首の痛みあり、坐骨の違和感あと少し残る、腰で支えた抱っこが多かったため朝から腰に痛み 脊柱、骨盤、股関節の施術とハムストリングス(坐骨付着部)のリリースと腰方形筋のリリースを行う
【6回目】 6日後来院、抱っこの頻度を落として腰の痛み減少、左手首の痛みは変わらず、坐骨の違和感なし 状態:大転子の突出減少、むくみ感はまだ残る(水分摂取まだ少ないため指導) 脊柱、骨盤、股関節の施術を行う 前腕のサポーターをアドバイス
【7回目】 2週間後来院、腰の痛み減少、手首はひねる動作で痛みあり 状態:骨盤の状態正常(捻れなし、坐骨間の開きなし、傾き正常)、下肢の外側の緊張が残る、 母指球の緊張が強く手関節の可動域が狭い 脊柱、骨盤の施術と肩甲骨の可動域をつける施術と左手首の調節と母指球の動きをつける施術を行う セルフケアとして手首をひらくマッサージ指導と下肢の運動指導
【8回目】 2週間後来院、手首は日常生活での動作に支障なし、当たると痛い 状態:下肢外側の緊張減少、手関節の可動域向上 下肢の筋緊張リリースと左肩甲骨、左手首、母指球の施術を行う
【9回目】 2週間後来院、手首は当たると痛い、おしりの大きさが気になる(食べて太ってしまった) 状態:手関節の可動域向上、殿筋、ハムストリングスの緊張強い 下肢の筋緊張リリースと左手首の施術を行う セルフケアとして臀部とハムストリングスの活性化の運動指導
【10回目】 3週間後来院、日常生活で症状が気にならなくなった、おしりが気になる 状態:臀部とハムの緊張減少 下肢の筋緊張リリースを行う セルフケアとして歩き方指導 引き続きメンテナンスを行っていく
<考察> 今回の患者さんは出産、育児での疲労によりお身体の症状がなかなかとれず生活に支障が出ていました。 お身体の状態をチェックすると背骨の可動性がなく、抱っこ姿勢によって頭の位置が前になり、 猫背の状態になっていました。 背骨の可動性がなくなると、周囲の筋肉の柔軟性も損なわれ、循環が悪くなったり、 体の緊張が抜けないため交感神経優位になり睡眠や呼吸の質も低下し、より疲労が抜けない悪循環になっていきます。 患者さんもこの状態に陥っていると考え、まずは背骨の柔軟性を高める施術を行いました。 これによって背中の痛みと腰の痛みが軽減していきました。
骨盤は骨盤下部の坐骨の距離が開いた状態のため、それに付着するハムストリングスの過緊張によって 座るときに違和感が出ていました。 骨盤の調節とハムストリングスのリリース、骨盤が歪まない正しい座り方の指導、 水分不足のためにむくみが出て骨盤の関節が安定しにくい状態だったため水分摂取を指導することで 骨盤が安定し坐骨の違和感が消失していきました。
手首は手が人より小さく、手首を曲げてお子さんを抱っこする必要があり手首の痛みが引きにくい状態でしたが、 手首の関節の調節や母指球の筋緊張のリリースとむくみが改善していくことで関節の安定性がでて、 周囲の過緊張が取れてくることで痛みが消失していきました。

利用者
30代女性お悩み
・座るとお尻(坐骨)が痛くてゴツゴツする ・中腰やしゃがんで立つ時に腰が痛くて生活に支障がでている ・抱っこや授乳時に肩甲骨まわりが痛くなるその他のお悩み
・骨盤の広がりが気になる ・身体の歪みを改善したい過去に受けていた施術
なし主な施術ポイント
姿勢指導 体の使い方指導 水分摂取施術内容と経過
<ヒアリング> 初産で産後2か月。出産と育児による負担で身体がしんどくなり、痛みが一度出るとなかなか落ち着かない。 腰痛、肩こり、手首の痛み、背中の痛みなどがあり、症状の緩和、骨盤のケア、体の歪みのケアを目的に来院。<状態把握> ・骨盤の関節(仙腸関節)のゆるさあり、坐骨間の開きあり ・上半身の緊張が強く、胸腰椎の関節が硬い ・頭の位置が前方位
<施術> 【1回目】 ・骨盤を安定させるために骨盤の調整と圧着 ・脊柱の可動性をつけるために脊柱の調整 ・頭の前方位を戻すために上半身の緊張部位をリリース セルフケアとして腹部のストレッチ、脊柱の動かし方指導
【2回目】 8日後来院、腰の痛み減少、坐骨の痛みが違和感に、肩の痛みは変化なし 前回と同様の施術を行う セルフケアとして座り方の指導、脊柱の可動域をつける運動指導
【3回目】 2か月後来院、肩の痛みが強くなったため神経痛の薬を服用し、痛みはだいぶ軽減した。 坐骨は硬い場所に座ると違和感あり 骨盤の開きがまだ残るため、骨盤のケアをメインでとの希望 手首の腱鞘炎で特に左の母指に痛みあり(ひねる動きと直接当たると痛い) 状態:仙腸関節のゆるさあり、坐骨間の開きあり、全身のむくみ感あり(疲労感も強い) 施術:骨盤の調整、脊柱の調節、疲労を軽減するために全身の循環をあげる施術を行う セルフケアとして水分の摂取の指導、立ち方指導、骨盤底筋のトレーニング指導
【4回目】 1週間後来院、左手首の痛みあり、浅く座ると坐骨の違和感あり 脊柱、骨盤の施術と股関節の位置の調整を行う セルフケアとして座り方指導、体幹の安定性を高めるために多裂筋の運動指導と殿筋の運動指導
【5回目】 8日後来院、左手首の痛みあり、坐骨の違和感あと少し残る、腰で支えた抱っこが多かったため朝から腰に痛み 脊柱、骨盤、股関節の施術とハムストリングス(坐骨付着部)のリリースと腰方形筋のリリースを行う
【6回目】 6日後来院、抱っこの頻度を落として腰の痛み減少、左手首の痛みは変わらず、坐骨の違和感なし 状態:大転子の突出減少、むくみ感はまだ残る(水分摂取まだ少ないため指導) 脊柱、骨盤、股関節の施術を行う 前腕のサポーターをアドバイス
【7回目】 2週間後来院、腰の痛み減少、手首はひねる動作で痛みあり 状態:骨盤の状態正常(捻れなし、坐骨間の開きなし、傾き正常)、下肢の外側の緊張が残る、 母指球の緊張が強く手関節の可動域が狭い 脊柱、骨盤の施術と肩甲骨の可動域をつける施術と左手首の調節と母指球の動きをつける施術を行う セルフケアとして手首をひらくマッサージ指導と下肢の運動指導
【8回目】 2週間後来院、手首は日常生活での動作に支障なし、当たると痛い 状態:下肢外側の緊張減少、手関節の可動域向上 下肢の筋緊張リリースと左肩甲骨、左手首、母指球の施術を行う
【9回目】 2週間後来院、手首は当たると痛い、おしりの大きさが気になる(食べて太ってしまった) 状態:手関節の可動域向上、殿筋、ハムストリングスの緊張強い 下肢の筋緊張リリースと左手首の施術を行う セルフケアとして臀部とハムストリングスの活性化の運動指導
【10回目】 3週間後来院、日常生活で症状が気にならなくなった、おしりが気になる 状態:臀部とハムの緊張減少 下肢の筋緊張リリースを行う セルフケアとして歩き方指導 引き続きメンテナンスを行っていく
<考察> 今回の患者さんは出産、育児での疲労によりお身体の症状がなかなかとれず生活に支障が出ていました。 お身体の状態をチェックすると背骨の可動性がなく、抱っこ姿勢によって頭の位置が前になり、 猫背の状態になっていました。 背骨の可動性がなくなると、周囲の筋肉の柔軟性も損なわれ、循環が悪くなったり、 体の緊張が抜けないため交感神経優位になり睡眠や呼吸の質も低下し、より疲労が抜けない悪循環になっていきます。 患者さんもこの状態に陥っていると考え、まずは背骨の柔軟性を高める施術を行いました。 これによって背中の痛みと腰の痛みが軽減していきました。
骨盤は骨盤下部の坐骨の距離が開いた状態のため、それに付着するハムストリングスの過緊張によって 座るときに違和感が出ていました。 骨盤の調節とハムストリングスのリリース、骨盤が歪まない正しい座り方の指導、 水分不足のためにむくみが出て骨盤の関節が安定しにくい状態だったため水分摂取を指導することで 骨盤が安定し坐骨の違和感が消失していきました。
手首は手が人より小さく、手首を曲げてお子さんを抱っこする必要があり手首の痛みが引きにくい状態でしたが、 手首の関節の調節や母指球の筋緊張のリリースとむくみが改善していくことで関節の安定性がでて、 周囲の過緊張が取れてくることで痛みが消失していきました。