2017年11月14日 火曜日
妊娠初期に感じ始めた臀部痛|30代女性|マタニティ整体
今回の症例では、妊娠中に注意したいお腹の緊張と骨盤の不安定さがポイントとなりました。まずは、妊娠中に放出されるホルモンの影響もあり、骨盤周りのグラつきが出始めることで仙腸関節に影響が及んでいました。
妊娠10週の頃から、長時間同じ姿勢取っていると次の動作時に痛む。
一度痛みを感じると、しばらく何をしてても痛い。
産婦人科で相談したところ、骨盤ベルトをして整体に通いなさいと言われた。
マッサージ
整体
カイロプラクティック
全体をチェックすると、左の仙腸関節がhyper(過度に動きが出ている)になっており、
妊娠週数の割には、上腹部の硬さが目立つ。
立ち姿勢や実際の力の入れ具合を見ても、骨盤を支える骨盤底筋は弱い。
まずは、妊娠中に放出されるホルモンの影響もあり、骨盤周りのグラつきが出始めることで仙腸関節に影響が及んでいました。
運動をしていなかったり、もともと骨盤底の弱さがあるタイプの人がより負担を抱えた結果であると考えられます。
あとは、妊娠してお腹が大きくなってくると当然張り感が出てきますが
この方の場合は妊娠週数の割には張りが強いというった印象でした。
お腹が硬くなって張りが強くなると、その圧は逃げ場を失い下方に負担がかかります。
それが影響することでさらに骨盤底に負担がかかっていたのでしょう。
骨盤底に負担がかかる要素を取り除く・骨盤底の弱さを補う指導を行うことで改善されました。
・腰痛について
・【症例】産後立ち上がる瞬間の腰痛
・【症例】産後2週間で感じ始めた恥骨痛
利用者
30代女性(初回時妊娠18週目) 吹田市佐竹台主症状
左臀部痛妊娠10週の頃から、長時間同じ姿勢取っていると次の動作時に痛む。
一度痛みを感じると、しばらく何をしてても痛い。
産婦人科で相談したところ、骨盤ベルトをして整体に通いなさいと言われた。
その他の症状
足がつりやすい過去に受けていた施術
鍼灸マッサージ
整体
カイロプラクティック
主な施術ポイント
上腹部、骨盤周囲施術内容と経過
【1回目】全体をチェックすると、左の仙腸関節がhyper(過度に動きが出ている)になっており、
妊娠週数の割には、上腹部の硬さが目立つ。
立ち姿勢や実際の力の入れ具合を見ても、骨盤を支える骨盤底筋は弱い。
上記の問題に対してのアプローチ(仙腸関節は無理に触らない)を行いつつ、手技で全身の回復力を高めるイメージで施術。
【2回目】
3日後来院。
臀部の症状自体、大きく変化はない。
上腹部の緊張は前回から取れている。
同方針で施術を行い、骨盤底筋の力の入れ方や自宅での骨盤トレーニングについてお伝え。
【3回目】
7日後来院。
臀部の痛み:10→2に。
前回後からかなり痛み取れていたが、昨日ぐらいからまた戻ってき始めたところ。
自宅での骨盤底筋トレーニングも実施しているとのことなので、同方針で施術後に骨盤トレーニング再教育。
【4回目】
10日後来院。
臀部の痛み:10→2。
前回と同じ状態をキープしていた。
上腹部の緊張は初回時よりもかなりマシに。
局所にゆとりができ始めてきた。
【5回目】
17日後来院。
臀部の痛み:10→2。
前回・前々回とほぼ同じ状態をキープ。
左右の仙腸関節の動きのバランスが整ってきた。
骨盤底筋の使い方再確認。
【6回目】
14日後来院。
臀部の痛み:10→ほぼ0。
ほとんど痛みは感じなかった。
同じ姿勢が続いてからの動作開始時も問題なし。
出産後の体型をさらに絞っていくため、トレーニングの負荷を上げて施術継続。
考察
今回の症例では、妊娠中に注意したいお腹の緊張と骨盤の不安定さがポイントとなりました。まずは、妊娠中に放出されるホルモンの影響もあり、骨盤周りのグラつきが出始めることで仙腸関節に影響が及んでいました。
運動をしていなかったり、もともと骨盤底の弱さがあるタイプの人がより負担を抱えた結果であると考えられます。
あとは、妊娠してお腹が大きくなってくると当然張り感が出てきますが
この方の場合は妊娠週数の割には張りが強いというった印象でした。
お腹が硬くなって張りが強くなると、その圧は逃げ場を失い下方に負担がかかります。
それが影響することでさらに骨盤底に負担がかかっていたのでしょう。
骨盤底に負担がかかる要素を取り除く・骨盤底の弱さを補う指導を行うことで改善されました。
担当 乾
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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