胃もたれと、平日だけ起こる軟便|30代女性|鍼灸
【1回目】
引越しをした頃(4ヶ月前)から急に症状がきつく出るように。
胃もたれは起床時が一番辛く、夜にかけて軽減していき、1日の中でも波がある。
一週間のうち5〜6日は軟便がある。
夜は眠れるが、寝た気がしない。
検査より、東洋医学的には肝の問題が胃の症状を引き起こしていると判断(※詳しくは考察に記載)。
肝の機能性を上げるため、関連するツボに対しての鍼施術を行い、胃の弱りを補うためのお灸も実施。
体の軸となる”肝・脾・腎”のバランスを整え、全体の調和を作る。
【2回目】
4日後来院。
胃もたれの具合は一番しんどいのが10だとすると今は5まで軽減した。
便の状態は特に変わり無し。
軟便は主に平日のみに見られ、ご主人が休みである週末は便は良い状態とのこと。
胃の膨満感が強く、ゲップが出やすい。
引き続き同じ方針で施術。
胸周りのつまり感が見られたので、整体で軽く呼吸に関する部位を調整。
【3回目】
7日後来院。
胃もたれ=施術の後は楽になる。
が、2〜3日で元に戻ってしまう。
便は引き続き、週末のみ調子良い。
夜のウォーキングをすることで体全体の調子が良い感じになるそう。
【4回目】
8日後来院。
胃もたれ=今週はずっと調子悪くムカムカ。
軟便=全体的にやや形にまとまりが出てきた。
引き続き同方針で施術。
【5回目】
6日後来院。
胃もたれ=先週よりはマシだが、まだ不快感あり。
軟便=先週の状態をキープ。
【6日後】
7日後来院。
胃もたれ=10→3
今までとは明らかに違う胃の楽さを感じた。
【7〜8回目】
胃の調子はほぼ問題ない状態をキープ。
軟便は良くなったり元に戻ったり。
【9回目】
平日に普通便が出るようになった。
【10回目】
体調によっては少しだけ波はあるものの、ご本人の中でも胃と便の状態は改善されている実感がある。
引き続きの施術でさらに安定させていく。
今回は肝のバランスが崩れることで近くにある胃に症状が波及したと考えられます。
なぜバランスが崩れたのか、それは今回の利用者さんがもともと肝の弱りが出やすい体質であったからです。
それを東洋医学では肝虚(かんきょ)体質と言います。
特徴として、完璧主義・筋肉質・イライラしやすい・計画的に物事を進めたい・目が切れ長など、他にもたくさんありますが
このようなものがあります。
今回の方の場合、ほとんどと言って良いほどこれらの特徴に当てはまっていたのです。
他の検査でもそれが明らかになりました。
後は肝や、症状が出ている胃に対してのアプローチを進めていくだけ。
少し回数はかかりましたが、体質改善というものは1日2日でできるものではありません。
後、ご主人がいない平日に症状が強く出ていたことから、”考えすぎたり不安になりやすい”という
精神面へのケアも意識することで改善に近づけたと思います。
担当 乾
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
【記事作成者 清田太郎と鍼灸花子(吹田市江坂)】