2017年11月11日 土曜日
入眠困難・中途覚醒|20代女性|鍼灸
今回の不眠のポイントは、体質的脾虚と環境要因での肝虚でした。体質的脾虚が疑われるケースについては、一つのことで思い悩みやすかったり甘いもの好き、疲れた時に手足のだるさ等があります。環境的肝虚では、考えたり何かを計画的・徹底的・積極的に行うことで体のバランスを崩してしまっているケースです。
一か月前から突然不眠状態に。
具体的には、入眠まで1~2時間はかかる・何度か中途覚醒・AM1時~4時ぐらいまでの3時間しか寝られず、寝た気がしない。
脈診・舌診・触診・ヒアリングなどから、体質的脾虚(※詳しくは下部”考察”を参照)であると判断。
不眠であることから、肝にも影響が及んでいる。
鍼灸で体質の虚を補いながら、肝に関するツボの反応点にも施術。
体質的脾虚が疑われるケースについては、一つのことで思い悩みやすかったり甘いもの好き
疲れた時に手足のだるさ等があります。
環境的肝虚では、考えたり何かを計画的・徹底的・積極的に行うことで体のバランスを崩してしまっているケースです。
この方は鉄道会社に勤務しており、仕事で時間に厳しかったりわずかな仮眠をとりながらの長時間勤務をこなしており
各臓器を傷めやすい環境で生活を続けていました。
今回は1ヶ月前からということで比較的早期の施術で改善しましたが
長年の不眠や睡眠導入剤を服用しているケースなどでは注意が必要です。
・不眠について(基本編)
・自律神経失調症
・【症例】明け方まで眠れない不眠
・【症例】頭痛・めまい・不眠
利用者
20代女性 吹田市江坂町
主症状
不眠
一か月前から突然不眠状態に。
具体的には、入眠まで1~2時間はかかる・何度か中途覚醒・AM1時~4時ぐらいまでの3時間しか寝られず、寝た気がしない。
その他の症状
起床時の目と口の渇き、頭の内側が痛い
過去に受けていた施術
なし
主な施術ポイント
肝・脾を強くする
施術の経過と内容
【1回目】
脈診・舌診・触診・ヒアリングなどから、体質的脾虚(※詳しくは下部”考察”を参照)であると判断。
不眠であることから、肝にも影響が及んでいる。
鍼灸で体質の虚を補いながら、肝に関するツボの反応点にも施術。
布団の中で必死に寝れるように頑張っているとのことだったので、眠気がくるまではあえて布団に入らないように指導。
【2回目】
3日後来院。
前回施術後、23時には就寝し5~6時間は寝られた。
熟睡感もあり、いつもより食欲が湧いてきた。
起床時の頭痛:10→4。
目・口の渇きはまだ感じる。
前回後は「これでホントに効くのかなー?」という感覚だったとのこと。
前回は目に力がなかったが、今日は少し力が出てきている。
引き続き前回同様の方針で施術。
【3回目】
3日後来院。
前回後の2日間はスムーズに入眠でき、熟睡感もバッチリ感じた。
が、昨日は眠れるか急に不安になったため、睡眠導入剤を飲んで寝た。
目・口渇き:変わらず。
頭痛:10→3。
【4回目】
11日後。
前回から今日までは熟睡できた日:不眠気味だった日=7:3だった。
目・口渇き・頭痛:10→0。
【5回目】
6日後来院。
熟睡:不眠=10:0。
中途覚醒1回だけあったが、またすぐに眠れる程度で、毎日熟睡感を感じれていた。
季節的にもやや喉の乾燥が気になるとのことだが、不眠症状については落ち着いているので、あと数回の施術で安定させて卒業予定。
考察
今回の不眠のポイントは、体質的脾虚と環境要因での肝虚でした。
体質的脾虚が疑われるケースについては、一つのことで思い悩みやすかったり甘いもの好き
疲れた時に手足のだるさ等があります。
環境的肝虚では、考えたり何かを計画的・徹底的・積極的に行うことで体のバランスを崩してしまっているケースです。
この方は鉄道会社に勤務しており、仕事で時間に厳しかったりわずかな仮眠をとりながらの長時間勤務をこなしており
各臓器を傷めやすい環境で生活を続けていました。
今回は1ヶ月前からということで比較的早期の施術で改善しましたが
長年の不眠や睡眠導入剤を服用しているケースなどでは注意が必要です。
担当 乾
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
【記事作成者 整体太郎と鍼灸花子(吹田市江坂)】
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