２０年来の肩こり・頭痛｜４０代女性｜整体

２０年も前からの慢性的な肩こりや頭痛で悩まれていた方が、数回の施術でその状態が変化してきた事例の解説記事です。状態を回復させるためには、体の組織のあの部分を調整する必要がありました。

２０年以上前からの肩こりについての解説

利用者

４０代女性　兼業主婦

お悩み

肩こり、頭痛

その他のお悩み

たまに腰痛

過去に受けていた施術

マッサージ

主な施術ポイント

胸郭、肝臓、前腕

施術内容と経過

<ヒアリング>
２０年以上前から常に肩がこっている感じがあり、主に仕事で書類などのものを抱えた時や書き物をしたりするとひどくなる感じがする。
最近では肩がこっているのが当たり前になってしまい、感覚がマヒしてしまっている。
肩こりのひどさに伴い、頭痛が出ることが多い。肩こりに誘発されるようにして頭痛が出ることもあれば気圧の変動に伴って感じることもある。

<状態把握>
全体的に体の硬さが目立ち、特に上半身を中心に筋肉やその周辺組織の伸縮性が少ない。体の内圧が高まっているような状態で皮膚表面に触れただけでパーンと張りつめているような状態。

<施術>
状態把握で得られた体の硬さをとるために、背骨の歪みをまずは調整。
体を緊張させている原因になっている交感神経の状態が収まってきたようなので、仕事で酷使している腕や体の解毒に必要な肝臓周りの調整を行う。
ご自身のこり感が全てとれたわけではなかったが、肩の可動域チェックなどで良好な変化が得られたので初回は終了。
次回はなるべく早めに来店するように指示。

【２回目】
５日後来店。
前回施術後、いつもより少し肩こりが楽になる感覚があった。
しかし、数日する元の状態に戻る感覚があった。
チェックしてみると、確かに体の硬さは前回と近い状態であった。
前回の施術ポイントに加えて、左ひじから上部胸椎の施術も実施。
施術後の変化の出方は前回よりもさらに良い状態になっていた。

【３回目】
４日後来店。
肩の重さはまだ感じるが、程度は少しマシになっている感覚があるとのこと。
受け始めてから頭痛がマシになっていることに気付いた様子。
出たとしても頻度や程度はわずかなものとのこと。

【４回目】
１１日後来店。
前回から今日までの間での頭痛はゼロ。
今週は仕事が忙しく、肩は結構疲れている状態。

【５～６回目】
特に肩こり頭痛を感じずに済んでいる日が増えてきた。
マヒしていて分かりにくかったこり感の区別がつくようになってきた。

【７回目】
８日後来店。
その後も状態は安定してきており、ひどいこりや痛みを感じることはなかった。
体をチェックしてみても、初回に感じた内圧が高まっているようなパンパンの状態は取れてきている。
あと数回かけてこの安定状態を体と脳に記憶させていく。

考察

今回は慢性的な肩こり、頭痛の事例でした。
こちらの女性の場合、日々の疲労をうまく回復することができずどんどんと体の状態が悪化してしまうサイクルに入ってしまっていました。
”伸び縮みしづらくパンパンな状態”というのは、慢性的にこりをもたれている方にとっても多いのですが、その大きな原因は脱水。
私たちの体のほとんどは水分でできていますが、その水分は体が疲労したりすると肝臓などの臓器で消費されます。
ですから、日常的にとっている水分量が少なかったり内臓に対して負担の多いことをしているとこの水分は少なくなってしまいます。
この水分が筋肉をはじめとする体の組織から失われると、伸び縮みがしづらくパンパンに張ったり柔軟性がないために損傷しやすくなったりするのです。
そのあたりの水分の状態を整えるためにも、今回のような内臓に対するアプローチや交感神経を抑制する背骨の調整が重要となります。

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