産後の抱っこでギックリ腰｜３０代女性｜産後骨盤矯正

産後に抱っこが増えてくると腰に負担がかかって痛みを感じる方は多いと思います。今回はそんな産後の腰痛の中でもギックリ腰に関する症例をご紹介していきたいと思います。別の整骨院とは違う施術に驚かれていました。

抱っこ後に起きた急性腰痛の症例

利用者

３０代女性　産後８か月

お悩み

腰痛

その他のお悩み

特になし

過去に受けていた施術

マッサージ、鍼灸

主な施術ポイント

胸椎１２番、腰椎４番、腰仙関節

施術内容と経過

<ヒアリング>
１週間前に抱っこが多くて辛い日があった。その夜から急に腰の痛みが強くなり、動くたびに激痛を感じるようになった。
当店に予約を入れたかったが、直近の予約が埋まっておりやむを得ず自宅付近の整骨院に駆け込んだ。姿勢の歪みを指摘され、バキバキ鳴らすような施術をされたが症状自体は全然良くならず。むしろ、バキバキされた時の恐怖感で変に緊張してしまい、余計動作時の痛みやぎこちなさが目立ってしまった状態になり来店に至る。

<検査>
・立位でも座位でも前屈姿勢で痛みが出る
・腰をひねる動作での可動域制限と自覚的な怖さ
・胸腰椎移行部での硬さ
・腰椎４番の歪み
・腰仙関節での可動性減少
・背中全体の筋肉の緊張
・太もも前面の筋力低下
・大腰筋の筋力低下

<施術>
上記の筋力低下は胸椎１２番・腰椎４番を押さえることで筋力が回復したので、そのあたりの関節の問題を取れるように調整していく。
体を前かがみにしたり、ひねったりすることでの恐怖心がかなり強いので、各部位の歪みや余計な緊張を取り除きながら、徐々に可動域とご自身の腰周りを動かすことへの恐怖心を緩和できるように施術を実施。
初回の施術後に痛みも軽減し、前屈やひねる動作での怖さもかなり減ったとのこと。
なるべく早めに次回のご予約を提案。

【２回目】
翌日来店。
前回施術直後は痛みは半分くらいに軽減しており、一晩寝てから起きるとさらに回復していた。急性期の痛みは落ち着いたので、関節の可動性が少なくなっているところを中心に動きをだし、痛みの消失を図る。

【３回目】
５日後来店。
子供にご飯をあげている時に一度腰がグキッとなったが、その違和感が抜けてからは以前の痛みは全くと言って良いほど感じなくなった。
今は通常通りの生活動作ができるようになっている。

考察

今回は産後に起きたギックリ腰の症例でした。
検査を細かく行うことで、なぜその痛みが起こっているのかということが分かります。
今回の場合は、ギックリ腰による動作時の怖さに加えてバキバキ施術をされたことによるその後の動作の怖さのダブルパンチでした。
ちなみに、バキバキする施術がダメという訳ではなく、施術の意図や方向性を理解していない状態でとりあえず矯正をする、ということが危ないということです。
カイロプラクティックなどで用いるバキッとアジャストメントする施術は正しく行えば有効です。

施術の中では、筋力や可動域の検査を随時行うことで、徐々に改善されていくことに少しずつ安心感が生まれ、怖さもとっていくことができました。
ギックリ腰のような急性の痛みやご本人の恐怖心が出ている時には特に刺激の入れ方には注意が必要です。

関連記事

・産後の腰痛の原因と対策
・産後の骨盤の開きや緩みについて
・【症例】産後から続く肩～腰の痛み｜３０代女性｜整体
・【症例】産後の立ち仕事で腰がつらい｜産後骨盤矯正｜３０代女性