産後の膝の痛み｜３０代女性｜産後骨盤矯正

産後は抱き上げやおむつ替え、長時間の抱っこなど、何かと膝周りの負担が増える時期です。今回は、産後の膝の痛みの原因が足以外の足首などにも波及していたケースの施術事例の記事をご紹介いたします。

産後の膝痛についての解説

利用者

３０代女性　主婦(産後１年経過)

お悩み

膝痛

その他のお悩み

腰痛、足首の痛み

過去に受けていた施術

特になし

主な施術ポイント

右腕、脊柱、後頸部

施術内容と経過

<ヒアリング>
１～２日前から抱き上げなどの際に膝の曲げ伸ばしをすることで痛みが出るようになった。
朝起きたら足首が時々痛むことがあったり、抱っこが続くと腰のだるさがでるようになったので来店に至る。

<状態把握>
・前腕から肘にかけての緊張
・後頭下筋の緊張
・脊柱の硬さ(腰椎４番)
・育児疲労
・リンパなどの循環不良(むくみ)

<施術>
検査の段階で腰椎４番を押さえながら足の筋力テストを行うと力が発揮されやすくなったので、膝周りの症状にもつながる脊柱の調整をまずは行う。
膝の屈伸時に前腕の硬さをとってあげると反応が出ていたので、腕のあたりも全体的に調整を行う。
むくみもきつかったので全身のリンパ調整も行い初回は終了。
その場ではまだ膝の屈伸自体は痛みが残るものの、来店時と比較すると３～４割は減る感覚があった。

【２回目】
６日後来店。
前回後から膝の痛みは１０→６、７に減った状態で生活できている。
朝の足首の痛みはほとんど感じなかった。
前回分の施術を中心にやはり右側の腕全体の問題が気になるため施術。

【３回目】
７日後来店。
膝の痛みは１０→５に軽減。
前回気になった右上肢の硬さは取れつつある。

【４回目】
７日後来店。
膝の痛み：気づけば一週間痛みを感じずに生活できていた。
初回に気になっていた脊柱や上肢の硬さはほとんどない状態まで回復している。

【５回目】
７日後来店。
その後も膝の痛みは感じずに生活できている。
朝の足首の痛みも出ていない。
自覚症状、状態把握の結果ともに安定しているので今後は体型面のケアをしながらメンテナンスを予定している。

考察

今回のケースでは症状自体は膝に出ていましたが、原因自体は主に上肢や脊柱に出ているケースでした。
膝は背骨から出た神経によって支配されているため、膝自体に問題がなくても神経の問題を通して痛んだり機能不全を起こしたりします。
膝と肘の構造は同じような役割を持つため、上肢の問題も膝に関わります。
抱っこをしたり前かがみになってお子さんのお世話をしたり、今回挙げた膝以外の部分が大きな要因となっていました。
育児期の膝痛に限らず、痛みが出ているのとは別の箇所との比較をしながら施術を行うことが改善に導くきっかけとなります。

関連記事

・産後の膝痛
・【症例】抱っこの際の腰痛
・【症例】産後膝を床について作業すると痛む
・【症例】産後の腰痛・膝痛｜３０代女性｜産後骨盤矯正