2021年2月27日 土曜日
産後の腰部、臀部の痛み|30代女性|産後骨盤矯正
産後のお子さんを抱っこしている時の痛みに悩まされていた女性が回復していくまでの事例紹介です。育児による反り返り姿勢の調整と使えていなかった筋肉を活性化することで状態が回復していきました。
<状態把握> ・骨盤全体の前傾位、特に右が強い ・身体全体のバランスは反り返り姿勢 ・全体的にむくみが強い ・骨盤の仙腸関節がゆるい状態
<施術> 【1回目】 全体の姿勢のバランスの調整 仙腸関節の安定性を調整 手関節の可動域を調節
全身のむくみが強く、これによって関節の不安定性を助長していると判断。お話を聞くと生理が再開、水はあまり飲んでいないとのことだったのでむくみの予防で鉄分摂取と水を飲むように指導
セルフケアとして骨盤底筋と腹横筋のトレーニングを指導
【2回目】 6日後来院、右の臀部の奥に坐骨神経の予兆のような痛みあり 朝の手のこわばり減少
・骨盤の前傾や反り返り姿勢はまだ残る ・むくみあり
引き続き同様の施術を行う 肩呼吸による反り返り姿勢の助長を予防するために腹式呼吸の指導
【3回目】 6日後来院、施術してから3・4日経過すると歩き始めに右の臀部の奥に痛みがあり 朝の手のこわばりはなし
・骨盤の前傾減少 ・反り返り姿勢はまだあり
引き続き同様の施術と腹筋をより活性化させるためにハムストリングスを活性化 セルフケアとしてハムストリングス活性化のトレーニング指導
【4回目】 9日後来院、痛みなし ・骨盤の前傾なし ・反り返り姿勢は腰部の反りが残る ・むくみは少し残る ・仙腸関節のゆるさ残る ・右背部の緊張が強い(お子さんを右で抱っこしていた)
引き続き同様の施術と お子さんがさらに大きくなっても耐えられる体作りのために踏ん張りやすくするために足指リリース
お子さんの抱っこの仕方の指導 セルフケアとして足指の運動指導
【5回目】 2週間後来院、痛みなし 一日の終わりに左の臀部にこわばり感あり
・腰部の短縮(反り)が少し残る ・左の臀部の付着部の緊張あり ・むくみ減少
引き続き同様の施術と殿筋が使えていないため臀部の活性化
セルフケアとして殿筋の活性化トレーニング指導 引き続き骨盤のケアと症状予防のための施術を継続中
また、反り返った姿勢に加えて骨盤の関節の不安定性も強かったため、骨盤と腰椎の間の靭帯が引き延ばされて付近の神経が絞扼されて臀部の痛みが出現したと考えられます。
産後の骨盤の関節は出産時の損傷やホルモンの影響で不安定になります。 他にも水分不足や鉄分不足(生理の早期の再開)で水分を取り込もうとしてむくみが発生するとゆるくなるため、栄養面でのケアも必須になります。
骨盤の位置や関節の不安定性の調節、短縮した部位の調節を行って反り返りの姿勢の改善と、腹筋が使えるように活性化を促したことで背腰部の負担が軽減、神経の絞扼が減少して症状が落ち着いていきました。

産後の抱っこによる腰部や臀部の痛みが良くなった事例解説
利用者
30代女性お悩み
・腰や肩背部が子どもを抱っこしている時にだるさと痛みがある ・妊娠中に坐骨神経痛になって大変で、再発しないか不安その他のお悩み
・朝の手のこわばり感 ・骨盤をしっかり引き締めたい過去に受けていた施術
マッサージ主な施術ポイント
反り返り姿勢の改善施術内容と経過
<ヒアリング> 子どもが大きくなってきて産後4か月頃から抱っこをしている時に腰や背中、肩にだるさと痛みが出るようになった。 妊娠中に坐骨神経痛になり痛くて動きが制限されるほど大変だったのでまた再発しないように予防をしていきたい。 快適に育児ができるようにメンテナンスを希望されている。<状態把握> ・骨盤全体の前傾位、特に右が強い ・身体全体のバランスは反り返り姿勢 ・全体的にむくみが強い ・骨盤の仙腸関節がゆるい状態
<施術> 【1回目】 全体の姿勢のバランスの調整 仙腸関節の安定性を調整 手関節の可動域を調節
全身のむくみが強く、これによって関節の不安定性を助長していると判断。お話を聞くと生理が再開、水はあまり飲んでいないとのことだったのでむくみの予防で鉄分摂取と水を飲むように指導
セルフケアとして骨盤底筋と腹横筋のトレーニングを指導
【2回目】 6日後来院、右の臀部の奥に坐骨神経の予兆のような痛みあり 朝の手のこわばり減少
・骨盤の前傾や反り返り姿勢はまだ残る ・むくみあり
引き続き同様の施術を行う 肩呼吸による反り返り姿勢の助長を予防するために腹式呼吸の指導
【3回目】 6日後来院、施術してから3・4日経過すると歩き始めに右の臀部の奥に痛みがあり 朝の手のこわばりはなし
・骨盤の前傾減少 ・反り返り姿勢はまだあり
引き続き同様の施術と腹筋をより活性化させるためにハムストリングスを活性化 セルフケアとしてハムストリングス活性化のトレーニング指導
【4回目】 9日後来院、痛みなし ・骨盤の前傾なし ・反り返り姿勢は腰部の反りが残る ・むくみは少し残る ・仙腸関節のゆるさ残る ・右背部の緊張が強い(お子さんを右で抱っこしていた)
引き続き同様の施術と お子さんがさらに大きくなっても耐えられる体作りのために踏ん張りやすくするために足指リリース
お子さんの抱っこの仕方の指導 セルフケアとして足指の運動指導
【5回目】 2週間後来院、痛みなし 一日の終わりに左の臀部にこわばり感あり
・腰部の短縮(反り)が少し残る ・左の臀部の付着部の緊張あり ・むくみ減少
引き続き同様の施術と殿筋が使えていないため臀部の活性化
セルフケアとして殿筋の活性化トレーニング指導 引き続き骨盤のケアと症状予防のための施術を継続中
考察
産後は腹筋が回復していない状態での抱っこで、腰部や背部で身体を支えた姿勢(反り返った姿勢)になり、背腰部に負担が集中することで痛みが発生しやすくなります。また、反り返った姿勢に加えて骨盤の関節の不安定性も強かったため、骨盤と腰椎の間の靭帯が引き延ばされて付近の神経が絞扼されて臀部の痛みが出現したと考えられます。
産後の骨盤の関節は出産時の損傷やホルモンの影響で不安定になります。 他にも水分不足や鉄分不足(生理の早期の再開)で水分を取り込もうとしてむくみが発生するとゆるくなるため、栄養面でのケアも必須になります。
骨盤の位置や関節の不安定性の調節、短縮した部位の調節を行って反り返りの姿勢の改善と、腹筋が使えるように活性化を促したことで背腰部の負担が軽減、神経の絞扼が減少して症状が落ち着いていきました。