食欲不振・不眠|40代女性|鍼灸
利用者
40代女性 吹田市垂水町主症状
食欲不振一日三食は食べているが、お茶碗半分ぐらいのご飯しか食べられない。
食べれたとしても1時間ぐらいかかってしまい、しかも美味しく感じられない。
食べづらい時はゼリー食で栄養を補給。
不眠
10年前からの慢性症状。
AM0〜1時就寝してから4時に目が覚めてしまう。
7時頃までは寝ておかないと、と思うが結局寝れずそれで体の疲労感が出やすい。
その他の症状
肩こり過去に受けていた施術
鍼灸整体
マッサージ
主な施術ポイント
脾を補う施術内容と経過
【1回目】 各検査により、東洋医学の五臓で脾の弱りが見られた。不眠に関しては、脾の影響により肝の作用が低下→不眠に繋がっていると仮定。
中脘・三陰交・太白・大陵など、脾に関するツボに反応あり。
それぞれ鍼での補法、膀胱経を中心とした背部のツボに置鍼。
脊柱にある不眠に効果のあるツボにお灸を実施。
眠れない時に押さえると良いツボと食事での注意点を指導。
施術後に体全体の軽さを感じた、とのこと。
【2回目】
5日後来院。
食欲:お茶碗半分食べるのに苦労していたのが、1杯分食べられるようになった。
ゼリー食を使わなくても通常の食事のみで大丈夫だった。
不眠:前回からは特に変化はなし。
【3回目】
2ヶ月後来院。
前回来院からかなり間隔が空いたので再びヒアリングを行うと
「前回後から食欲も不眠の症状もかなり楽な状態だったので、ついサボってしまいました。」とのこと。
最近になって食欲・不眠症状が戻ってき始めた。
検査を行うと、もともとの脾の弱りに加えて本日は肝の影響が強く出ている。
前回の取穴に加え、反応の出ている右の期門に刺鍼、肝兪に施灸。
立ち姿勢をチェックしたところ、肺のあたりでのつまり感があったので、手技で肺の施術。
【4回目】
6日後来院。
食欲・不眠は10→6
前回から少しマシだが、朝方起きてしまう。
今回は脾での弱りが顕著だったので、脾を中心に取穴し施術。
【5回目】
12日後来院。
前回の2つの症状はほぼ消失。
食事でゼリー食を使うこともなくなった。
腕の疲れが目立つが、特に気になる症状はなし。
前回同様の方針で施術。
再発予防のための施術を継続していく。
考察
今回の症例では、脾の弱りに起因する胃腸症状・不眠症状だったと考えられます。東洋医学の中で脾は飲食物からの養分や水分を、体で使うエネルギーに生産・分配する働きがあります。
今回の方の場合、もともと脾の弱りやすい体質だったことや家庭内でのストレス(ご主人とのコミュニケーション)が重なり
さらに症状が表面化していたと思います。その都度ツボの反応をチェックしてみることで、どこに原因があるのかが特定されました。
この食欲不振については、症状の程度によってはかなり回数がかかることもありますが、今回は比較的早い段階で緩和できました。
担当 乾
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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