2019年6月24日 月曜日
寝つきの悪さ・夜泣き|1歳4か月女児|小児はり
寝つきが悪くなったり、なかなか寝てくれない・夜に何度も起きてしまうなど、お子さんの睡眠に関する症状でお悩みの方はたくさんいらっしゃいますが、その発生機序は様々です。お子さんの場合、発育に関わるだけでなくお母さんの体調にも影響が出てしまうことがかなり重要なポイントとなります。
生後8か月の後半から夜中頻繁に目を覚ますようになった。
AM3時頃までは2~2.5時間サイクルで寝てくれるが、それ以降は0.5~1時間のサイクルで頻繁に起きてしまう。
半年以上その状態が続き、体力的にも限界を迎えてきたので来店。
<検査>
望診:表情が少ない(なんとなく不機嫌そうな印象)
・眉間にややシワ(力が入っている)
・肩と側頭部の緊張が強い
・足の冷えが強い
その他:イライラしやすかったり、生活状況などを聴取していると東洋医学的肝虚の体質
<施術>
主に肩や首、側頭部の緊張、足の冷えを取るために小児はりで施術を実施。
お母さんに抱っこしてもらいながらであれば、おとなしく受けられる様子。
自宅でのスプーンやドライヤーを使ってのスキンタッチのケアをお伝えして終了。
【2回目】
7日後来店。
寝付いてからの一回目の中途覚醒までの時間が短くなった。
それ以降の状態は大きく変わらず。
【3回目】
7日後来店。
入眠から最初の3時間は連続して寝てくれるようになった。
その後の中途覚醒自体はまだ続く。
が、今までの細切れの睡眠のことを考えると、最初の3時間寝れるだけでも気持ちが楽になった様子。
自宅ケアでのお母さんの「マッサージするよ~」という言葉に反応して、お子さん自ら近寄ってくるようになった。
【4回目】
7日後来店。
毎日ではないが、初めの入眠から4時間連続で寝てくれる日があった。
夜中3時以降の0.5~1時間のサイクルも、最近になってから2~2.5時間寝れるようになってきた。
【5回目】
7日後来店。
2日間ほど中途覚醒のサイクルが1.5時間になった時があったが、その他は前回の状態をキープできていたとのこと。
【6~9回目】
中途覚醒のサイクルは1.5~3時間の幅で一進一退を繰り返す。
その間も当初の体質ケアの小児はりと自宅でのスキンタッチを継続。
【10回目】
前回施術から9日後来店。
入眠からの最初4時間寝てくれていた様子。
夜中の中途覚醒のサイクルもかなり感覚が長くなり、睡眠におけるお母さんのストレスは和らいできている。
【11~14回目】
ごくまれに1.5時間サイクルの時があるが、ほとんどが3時間以上連続もしくは朝まで寝れるようになった。
状態も安定しており、お子さんの検査での所見も初回に比べて良好なので、施術をうける間隔を空けていきながら経過を観察していく。
小児はりを行う上で重要なのが、その子の体質(特徴)や生活環境を整えてあげるということです。
今回のお子さんの場合、東洋医学的肝虚(かんきょ)と言って、イライラしたり頭に血が上るのが特徴である体質です。
東洋医学で肝は、全身の血液に号令をかけて、日中活躍した血液を統括する役割があります。
その肝臓が体質的に弱いと、その号令もうまくかからずになかなか眠れない、もしくは途中で起きてしまうといったことに繋がります。
あとは、お母さんとのスキンシップや愛情表現もポイントになります。
これはいわゆる抱っこや育児における必要最低限のふれあい以外の時間のことで、一緒に遊んだり絵本を読んだり話したり、もちろん小さいお子さんはこちらの意図が全て離解できている訳ではないと思いますが、こちらが積極的に関わろうと時間が取れているか、ということも重要となります。
もちろん、当店に来られるお母さんは皆さん忙しい時間の中で頑張っていらっしゃいますが、そのコミュニケーションの取り方を少し変えるだけでも全然結果は変わってきます。
同じようにお子さんのことで悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。
・不眠について(基本編)
・自律神経失調症
・【症例】明け方まで眠れない不眠
・【症例】頭痛・めまい・不眠
・【症例】夜寝付けない、朝が辛い

小児の寝つきの悪さ・夜泣きについての解説
利用者
1歳4か月 女児 (お母さんは37歳)お悩み
夜の寝つきが悪い、途中で何度も起きるのでお母さんが寝れないその他のお悩み
特になし過去に受けていた施術
特になし主な施術ポイント
首肩周りの小児はり(提鍼)施術内容と経過
<ヒアリング>生後8か月の後半から夜中頻繁に目を覚ますようになった。
AM3時頃までは2~2.5時間サイクルで寝てくれるが、それ以降は0.5~1時間のサイクルで頻繁に起きてしまう。
半年以上その状態が続き、体力的にも限界を迎えてきたので来店。
<検査>
望診:表情が少ない(なんとなく不機嫌そうな印象)
・眉間にややシワ(力が入っている)
・肩と側頭部の緊張が強い
・足の冷えが強い
その他:イライラしやすかったり、生活状況などを聴取していると東洋医学的肝虚の体質
<施術>
主に肩や首、側頭部の緊張、足の冷えを取るために小児はりで施術を実施。
お母さんに抱っこしてもらいながらであれば、おとなしく受けられる様子。
自宅でのスプーンやドライヤーを使ってのスキンタッチのケアをお伝えして終了。
【2回目】
7日後来店。
寝付いてからの一回目の中途覚醒までの時間が短くなった。
それ以降の状態は大きく変わらず。
【3回目】
7日後来店。
入眠から最初の3時間は連続して寝てくれるようになった。
その後の中途覚醒自体はまだ続く。
が、今までの細切れの睡眠のことを考えると、最初の3時間寝れるだけでも気持ちが楽になった様子。
自宅ケアでのお母さんの「マッサージするよ~」という言葉に反応して、お子さん自ら近寄ってくるようになった。
【4回目】
7日後来店。
毎日ではないが、初めの入眠から4時間連続で寝てくれる日があった。
夜中3時以降の0.5~1時間のサイクルも、最近になってから2~2.5時間寝れるようになってきた。
【5回目】
7日後来店。
2日間ほど中途覚醒のサイクルが1.5時間になった時があったが、その他は前回の状態をキープできていたとのこと。
【6~9回目】
中途覚醒のサイクルは1.5~3時間の幅で一進一退を繰り返す。
その間も当初の体質ケアの小児はりと自宅でのスキンタッチを継続。
【10回目】
前回施術から9日後来店。
入眠からの最初4時間寝てくれていた様子。
夜中の中途覚醒のサイクルもかなり感覚が長くなり、睡眠におけるお母さんのストレスは和らいできている。
【11~14回目】
ごくまれに1.5時間サイクルの時があるが、ほとんどが3時間以上連続もしくは朝まで寝れるようになった。
状態も安定しており、お子さんの検査での所見も初回に比べて良好なので、施術をうける間隔を空けていきながら経過を観察していく。
考察
今回は小児の睡眠に関するケースでした。小児はりを行う上で重要なのが、その子の体質(特徴)や生活環境を整えてあげるということです。
今回のお子さんの場合、東洋医学的肝虚(かんきょ)と言って、イライラしたり頭に血が上るのが特徴である体質です。
東洋医学で肝は、全身の血液に号令をかけて、日中活躍した血液を統括する役割があります。
その肝臓が体質的に弱いと、その号令もうまくかからずになかなか眠れない、もしくは途中で起きてしまうといったことに繋がります。
あとは、お母さんとのスキンシップや愛情表現もポイントになります。
これはいわゆる抱っこや育児における必要最低限のふれあい以外の時間のことで、一緒に遊んだり絵本を読んだり話したり、もちろん小さいお子さんはこちらの意図が全て離解できている訳ではないと思いますが、こちらが積極的に関わろうと時間が取れているか、ということも重要となります。
もちろん、当店に来られるお母さんは皆さん忙しい時間の中で頑張っていらっしゃいますが、そのコミュニケーションの取り方を少し変えるだけでも全然結果は変わってきます。
同じようにお子さんのことで悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。
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