妊娠33週の恥骨痛が軽減｜20代 女性｜マタニティ整体

妊娠32週から動作時に恥骨がズキズキ痛むことで悩まされていた患者さんが改善した事例紹介です。猫背の姿勢の調整を行なって恥骨への負担を軽減し、骨盤底筋群の活性化を行うことで骨盤帯が安定し痛みが軽減していきました。

利用者

20代女性

お悩み

・恥骨、足の付け根(鼠径部)が動作時にズキズキ痛む

今回の症状で受けた施術

なし

主な施術ポイント

・骨盤帯の筋バランスの調整
・重心バランスの調整

施術内容と経過

<ヒアリング>
来院時妊娠33週目。妊娠32週目頃から動き始めに恥骨や鼠径部にズキズキと痛みが出始めた。
寝返りや圧がかかっても痛く、じっとしていると痛みはない。
心当たりといえば、反り腰にならないようにずっと猫背で過ごしていたとのこと。
辛い症状をなんとかしたいとのことで来院されました。

<状態>
・下肢外側の筋緊張強い
・骨盤底筋の筋出力は右が反応なし、左は臀筋が代償して働いている

<施術>
【1回目】
施術内容
・下肢外側の筋緊張リリース
・骨盤底筋への筋入力
・大胸筋リリース
セルフケアとして骨盤を立てて坐骨で座るように指導

【2回目】3日後来院
痛みのレベルMAX10→8
状態：骨盤底筋が過緊張により反応が弱い
下肢外側の筋緊張リリース
右臀部、ハムストリングの筋緊張リリース
大胸筋リリース
セルフケアとして呼吸による骨盤底筋の筋緊張リリースの指導

【3回目】3日後来院
状痛みのレベルMAX10→6
状態：下肢外側の筋緊張低下、尾骨筋の筋緊張低下、骨盤底筋の反応向上
骨盤の位置調整
右の臀部、ハムストリングの筋緊張リリース
大胸筋、広背筋リリース
セルフケアとして呼吸での骨盤底筋入力を指導

現在は産後のケアで来院中。恥骨の痛みなく過ごされている。

<解説>
今回の患者さんは元々反り腰の姿勢になりやすいので妊娠中は反り腰にならないように
猫背で過ごしていたそうです。
その猫背姿勢が原因で恥骨(前面)に負荷が集中したために恥骨痛がでていました。

妊娠後期はお腹が大きくなるために骨盤の関節に大きく負荷がかかります。
骨盤の関節は前面が恥骨結合、後面が仙腸関節です。
バランスよく負荷が分散するのが理想ですが、猫背のような前かがみの姿勢を
多くしていると体重が骨盤前面にかかり恥骨結合に圧が集中し、
せん断力がかかることで靭帯などの結合組織が引き伸ばされて痛みを生じます。

施術で猫背姿勢の改善として縮こまっている胸部の緊張をリリースして胸をはりやすくし、
骨盤の安定性を高めるために骨盤を不安定にする筋肉(中臀筋、筋膜張筋)のリリース、
骨盤底筋の働きを阻害している尾骨筋、大臀筋、ハムストリングの緊張をリリースしました。

セルフケアで座り方の指導と呼吸で骨盤底筋の緊張を緩和しながら活性化させることで
骨盤の安定性が生まれて痛みが軽減しました。