2021年9月29日 水曜日
仕事をしていると出てくる腕のしびれ|40代 女性|整体
仕事をしているとだんだん腕のしびれが出てくる症状に悩まれていた患者さんが改善していくまでの事例紹介です。頭や脊柱、肩甲骨の位置の調節と仕事中の姿勢の指導を行っていくことで腕のしびれが改善していきました。
<状態把握> ・痺れがでている範囲は中指・示指~肘にかけて出ており、 皮膚感覚の支配でいうと頸椎7番が障害をうけている可能性が高い ・頸椎の神経根の圧迫テスト(ジャクソンテスト、スパーリングテスト)陽性により 頸椎の神経根の出口が圧迫されている可能性が高い ・胸郭出口症候群のテスト(モーリーテスト)陽性により 斜角筋による腕神経叢の圧迫も併発している可能性が高い ・仕事でパソコンのモニターを見上げないといけないため、頭が前方位になっている
<施術> 【1回目】 ・頭の位置が前方位(上部交差症候群の姿勢)になっているのをリリース ・斜角筋をリリース セルフケアとして首を正しい軸で動かすよう動かし方の指導、胸骨を持ち上げる運動指導、 仕事の環境のアドバイスを行う
【2回目】 7日後来院、症状かわらず、左腕は朝からだるい 状態:ジャクソンテスト陰性、スパーリングテスト・モーリーテスト陽性、斜角筋の緊張減少、 頸椎と後頭部のゆとりも出てきている 前回と同様の施術を行う セルフケアとして耳回りのマッサージ指導
【3回目】 7日後来院、痛みが減少してきた分、しびれがより気になる、しびれに波がある 状態:スパーリングテスト角度によって陽性、モーリーテスト陽性 引き続き同様の施術と胸椎の可動域をつける セルフケアとして胸椎の運動指導
【4回目】 13日後来院、痛みはなし、左腕のしびれが続く 状態:スパーリングテスト陰性、モーリーテストでしびれ増強 引き続き同様の施術と左手首・肩甲骨の動きをリリース セルフケアとして肩甲骨を正しい位置に戻す運動指導
【5回目】 20日後来院、左腕のしびれだいぶよくなった、コリ感の方が気になる 状態:モーリーテストで少ししびれ感じる、斜角筋の緊張減少 前回と同様の施術を行う セルフケアとして座るときの骨盤の位置のアドバイス メンテナンスに移行
<考察> 今回の患者さんはお仕事の環境上、常にパソコンのモニターを見上げなければいけない姿勢になっていたため、 首・肩周囲に負荷がかかり、腕に向かう神経を圧迫してしびれが出ていました。
猫背で頭を前に突き出した姿勢(この姿勢を上部交差症候群といいます)で 頸椎が圧迫を受けやすい状態になっており、 さらにパソコンのモニターを見上げる動作も神経根を圧迫するため しびれの要因となっていました。
また、上部交差症候群は首の前の筋肉が短縮し硬くなってしまうため、 首の前の筋肉(斜角筋)も腕に向かって走行する神経を圧迫してしびれの要因となっていました。
施術はまず短縮して硬くなっている筋肉をリリースし、頸椎や胸椎の動きの指導、 正しい姿勢をキープできるように弱化した筋肉のトレーニングを行うことで 神経への圧迫が軽減して症状が改善していきました。

Contents
利用者
40代女性お悩み
・肩甲骨あたりの痛み ・左腕のしびれ過去に受けていた施術
マッサージ主な施術ポイント
仕事中の姿勢指導 仕事環境の指導施術内容と経過
<ヒアリング> 1か月前から仕事をしていて夕方になると左の肩甲骨の内側に痛みと左腕にしびれが毎日出るようになった。 以前も同じような症状がでたことがあり、病院に通っていたらなんとなく治っていた。<状態把握> ・痺れがでている範囲は中指・示指~肘にかけて出ており、 皮膚感覚の支配でいうと頸椎7番が障害をうけている可能性が高い ・頸椎の神経根の圧迫テスト(ジャクソンテスト、スパーリングテスト)陽性により 頸椎の神経根の出口が圧迫されている可能性が高い ・胸郭出口症候群のテスト(モーリーテスト)陽性により 斜角筋による腕神経叢の圧迫も併発している可能性が高い ・仕事でパソコンのモニターを見上げないといけないため、頭が前方位になっている
<施術> 【1回目】 ・頭の位置が前方位(上部交差症候群の姿勢)になっているのをリリース ・斜角筋をリリース セルフケアとして首を正しい軸で動かすよう動かし方の指導、胸骨を持ち上げる運動指導、 仕事の環境のアドバイスを行う
【2回目】 7日後来院、症状かわらず、左腕は朝からだるい 状態:ジャクソンテスト陰性、スパーリングテスト・モーリーテスト陽性、斜角筋の緊張減少、 頸椎と後頭部のゆとりも出てきている 前回と同様の施術を行う セルフケアとして耳回りのマッサージ指導
【3回目】 7日後来院、痛みが減少してきた分、しびれがより気になる、しびれに波がある 状態:スパーリングテスト角度によって陽性、モーリーテスト陽性 引き続き同様の施術と胸椎の可動域をつける セルフケアとして胸椎の運動指導
【4回目】 13日後来院、痛みはなし、左腕のしびれが続く 状態:スパーリングテスト陰性、モーリーテストでしびれ増強 引き続き同様の施術と左手首・肩甲骨の動きをリリース セルフケアとして肩甲骨を正しい位置に戻す運動指導
【5回目】 20日後来院、左腕のしびれだいぶよくなった、コリ感の方が気になる 状態:モーリーテストで少ししびれ感じる、斜角筋の緊張減少 前回と同様の施術を行う セルフケアとして座るときの骨盤の位置のアドバイス メンテナンスに移行
<考察> 今回の患者さんはお仕事の環境上、常にパソコンのモニターを見上げなければいけない姿勢になっていたため、 首・肩周囲に負荷がかかり、腕に向かう神経を圧迫してしびれが出ていました。
猫背で頭を前に突き出した姿勢(この姿勢を上部交差症候群といいます)で 頸椎が圧迫を受けやすい状態になっており、 さらにパソコンのモニターを見上げる動作も神経根を圧迫するため しびれの要因となっていました。
また、上部交差症候群は首の前の筋肉が短縮し硬くなってしまうため、 首の前の筋肉(斜角筋)も腕に向かって走行する神経を圧迫してしびれの要因となっていました。
施術はまず短縮して硬くなっている筋肉をリリースし、頸椎や胸椎の動きの指導、 正しい姿勢をキープできるように弱化した筋肉のトレーニングを行うことで 神経への圧迫が軽減して症状が改善していきました。