2022年5月23日 月曜日
力を入れると出る腰の痛みが改善|60代 女性|整体
力を入れたり、動き始める時に腰痛が出て悩まされていた患者さんが改善した事例紹介です。呼吸で自律神経にアプローチすることで体の過緊張を予防し、体幹を活性化することで腰部の負担が軽減して症状が改善していきました。
<状態> ・右の骨盤(腸骨)が前傾位で左に荷重しやすい ・胸椎・腰椎の動きが硬く、背腰部全体の緊張が強い ・肩関節が左右内旋位
<施術> 【1回目】 施術内容 ・胸椎と腰椎の可動性をつける ・右の骨盤前傾位を後傾位に調節 ・大胸筋・広背筋の筋緊張をリリース セルフケアとして腹式呼吸のアドバイスと脊柱を動かす運動を指導
【2回目】5日後来院 左腰をかばって右を下にして眠っていたら右の腰・臀部が痛くなった 状態:胸椎と腰椎の動きは硬い、右の臀部に過緊張あり 引き続き胸椎と腰椎の可動性を出す施術と右の臀部の筋緊張をリリース セルフケアとして臀部のストレッチ指導
【3回目】8日後来院 腰が全体が痛い、特に朝起きる時が一番痛い 状態:呼吸が浅く、身体が過緊張 腹式呼吸しやすいように、脊柱と肋椎の動きを付け、浅い呼吸で過緊張になっている筋群をリリース、 腹部が動きやすいように腹部の筋群をリリース セルフケアとして腹式呼吸のアドバイスと、体を動かすときの力の入れ方を指導
【4回目】7日後来院 朝の起き上がり以外はだいぶ痛みが減少。右の腰部が少し痛い 状態:呼吸時の腹部の動き出てきた、胸椎が硬く、代償で腰椎の動きすぎている 胸椎の動きをつける施術と右の臀部の緊張をリリースし滑走をつける
【5回目】10日後来院 朝の起き上がりの痛みなくなった、右の腰部の痛みのレベルMAX10→レベル2~3に 状態:ゆったりとした呼吸ができている、胸椎が硬く腰椎が動きすぎている 前回と同様の施術を行う セルフケアとして胸椎を動かす姿勢指導
【6回目】8日後来院 左右差がなくなった。腰の付け根の動き始めの痛みMAX10→レベル2~3 状態:胸椎の動きは出てきている。背腰部で支えて立っている 腹部に力が入りやすいように腹部の筋緊張をリリース 再度セルフケアとして腹式呼吸の指導
【7回目】7日後来院 左を下にして寝ていることが多く、動き始めに左の腰の付け根が痛い 状態:腰部の回旋の左右差があり、腹斜筋の筋出力に左右差あり 左の腹斜筋の筋緊張リリース セルフケアとして腹斜筋を活性化する運動指導
【8回目】7日後来院 動き始めの痛みMAX10→レベル1~2 状態:腰部の緊張が少し残る 左の腹部・腰部リリース
間隔をあけて経過をみていく
<解説> 今回の患者さんは、介護が始まってから痛みが出始めており、介護による物理的な負担と体が交感神経優位になりやすく、 体の脱力が上手にできていないために体に疲労が蓄積した結果、症状が出現したと考えられます。
交感神経が優位な時は背腰部に力が入りやすく、大きく後ろに反った姿勢をします。 このような背腰部の筋肉に常に力が入った状態で介護をしていると、背腰部の筋肉が過緊張になり、 さらに脱力できないままでいると筋肉が短縮し、動作開始時に筋肉が伸長することで痛みがでてしまいます。
施術は体が脱力できるように背骨の可動性を出し、骨盤の可動性の左右差を調整し、 周囲の筋肉の緊張をリリースしていきました。 また、副交感神経を優位にするために腹式呼吸を指導し、体がリラックスしやすいようにしていきました。 体の使い方が腰背部で体を支えるクセがあったので、腹部の筋肉を活性化し体幹全体で体を支えるように指導することで、 より背腰部の過緊張が緩和し、痛みが改善していきました。
Contents
利用者
60代女性お悩み
・腰が力が入る時、動き始めに痛い過去に受けていた施術
マッサージ主な施術ポイント
・腹筋の活性化 ・呼吸指導施術内容と経過
<ヒアリング> 1週間前、母の介護が始まってから腰の痛みがでるようになり、腰に力をいれたり、動き始める時に特に左側が痛い。 座位でじっとしているのが楽。お風呂で温まると痛みが軽減する。 痛みを取りたいとのことで来院されました。<状態> ・右の骨盤(腸骨)が前傾位で左に荷重しやすい ・胸椎・腰椎の動きが硬く、背腰部全体の緊張が強い ・肩関節が左右内旋位
<施術> 【1回目】 施術内容 ・胸椎と腰椎の可動性をつける ・右の骨盤前傾位を後傾位に調節 ・大胸筋・広背筋の筋緊張をリリース セルフケアとして腹式呼吸のアドバイスと脊柱を動かす運動を指導
【2回目】5日後来院 左腰をかばって右を下にして眠っていたら右の腰・臀部が痛くなった 状態:胸椎と腰椎の動きは硬い、右の臀部に過緊張あり 引き続き胸椎と腰椎の可動性を出す施術と右の臀部の筋緊張をリリース セルフケアとして臀部のストレッチ指導
【3回目】8日後来院 腰が全体が痛い、特に朝起きる時が一番痛い 状態:呼吸が浅く、身体が過緊張 腹式呼吸しやすいように、脊柱と肋椎の動きを付け、浅い呼吸で過緊張になっている筋群をリリース、 腹部が動きやすいように腹部の筋群をリリース セルフケアとして腹式呼吸のアドバイスと、体を動かすときの力の入れ方を指導
【4回目】7日後来院 朝の起き上がり以外はだいぶ痛みが減少。右の腰部が少し痛い 状態:呼吸時の腹部の動き出てきた、胸椎が硬く、代償で腰椎の動きすぎている 胸椎の動きをつける施術と右の臀部の緊張をリリースし滑走をつける
【5回目】10日後来院 朝の起き上がりの痛みなくなった、右の腰部の痛みのレベルMAX10→レベル2~3に 状態:ゆったりとした呼吸ができている、胸椎が硬く腰椎が動きすぎている 前回と同様の施術を行う セルフケアとして胸椎を動かす姿勢指導
【6回目】8日後来院 左右差がなくなった。腰の付け根の動き始めの痛みMAX10→レベル2~3 状態:胸椎の動きは出てきている。背腰部で支えて立っている 腹部に力が入りやすいように腹部の筋緊張をリリース 再度セルフケアとして腹式呼吸の指導
【7回目】7日後来院 左を下にして寝ていることが多く、動き始めに左の腰の付け根が痛い 状態:腰部の回旋の左右差があり、腹斜筋の筋出力に左右差あり 左の腹斜筋の筋緊張リリース セルフケアとして腹斜筋を活性化する運動指導
【8回目】7日後来院 動き始めの痛みMAX10→レベル1~2 状態:腰部の緊張が少し残る 左の腹部・腰部リリース
間隔をあけて経過をみていく
<解説> 今回の患者さんは、介護が始まってから痛みが出始めており、介護による物理的な負担と体が交感神経優位になりやすく、 体の脱力が上手にできていないために体に疲労が蓄積した結果、症状が出現したと考えられます。
交感神経が優位な時は背腰部に力が入りやすく、大きく後ろに反った姿勢をします。 このような背腰部の筋肉に常に力が入った状態で介護をしていると、背腰部の筋肉が過緊張になり、 さらに脱力できないままでいると筋肉が短縮し、動作開始時に筋肉が伸長することで痛みがでてしまいます。
施術は体が脱力できるように背骨の可動性を出し、骨盤の可動性の左右差を調整し、 周囲の筋肉の緊張をリリースしていきました。 また、副交感神経を優位にするために腹式呼吸を指導し、体がリラックスしやすいようにしていきました。 体の使い方が腰背部で体を支えるクセがあったので、腹部の筋肉を活性化し体幹全体で体を支えるように指導することで、 より背腰部の過緊張が緩和し、痛みが改善していきました。