3年前から3ヶ月ごとに起こるめまいに悩まされていた患者さんが改善した事例です。鍼灸の施術で血の粘り(瘀血)を取り除くことで、滞っていた熱や気の巡りが改善し、めまいや元々悩んでいた下肢の冷えや肩こりも改善していきました。
利用者
20代女性
お悩み
・めまい
今回の症状で受けた施術
なし
主な施術ポイント
・瘀血を取り除く
・胸椎・頸椎・顎関節の調整
施術内容と経過
<ヒアリング>
3年前から定期的(3か月ごと)にめまいが出るようになり、
起き上がる時やエレベーター・電車の加速・減速などで出る。
特に疲れがたまった週末になると出やすく、活発な日常生活が送れないので治したいとのことで来院された。
<状態>
・胸椎・頸椎の可動性の低下
・咬筋の緊張強い
・脈診では関の脈が沈・細
・腹診では腹部全体の張り
・足の冷え・むくみ
<施術>
【1回目】
施術内容
<東洋医学>
問診では肝と脾の虚証が考えられ、脈を診ても関の脈(肝・脾)の脈が沈み、細くなっていました。
腹診ではおなか全体が張っていて、滞っている状態でした。
脾は統血の作用があり、出血を防ぐ働きがあります。
肝は疏泄作用があり、全身に気・血・津液を必要なところに巡らせる働きがあります。
脾が弱ってしまうと、肝が暴走し、肝実という熱が停滞した状態になります。
肝実の状態は陰(奥)に熱があり、血が粘って流れが悪くなり(瘀血)、陽(表)の気のめぐりが悪くなります。
表の気の巡りが悪くなると肩こりや頭痛、冷え性、むくみなどが現れます。
暴走した熱は胆経にも影響を与え、めまいを引き起こします。
施術では瘀血へのアプローチとして、脾の虚を補いながら瘀血を拡散させていきました。
<西洋医学>
お身体の状態を検査すると、お仕事でのパソコン作業により、頚部や顎の緊張がとても強い状態でした。
目を動かす時は頸部の筋肉が連動して動きますが、頸部の筋肉の過緊張があると目の可動性が低下します。
物を見る時は目と前庭が連動して働くことでスムーズに物を目で追えますが、
目の可動性が低下してしまうと前庭とのミスマッチが起こりめまいが出やすくなります。
施術では関節調整と筋緊張のリリースを行いました。
・頸椎・胸椎調整
・顎関節調整
・咬筋のリリース
セルフケアとして目のケアと目と前庭を連動させる運動指導を行いました。
【2回目】3日後来院
状態:起床時に少しふらっとしたがそれ以降は大丈夫だった。
評価:脈診は関の脈沈・細、お腹の張り、足のむくみ
施術内容
引き続き前回同様の施術を行う
セルフケアとして腹式呼吸のセルフケアを指導しました。
【3回目】11日後来院
状態:足の冷えが昨日までなかった、めまいない状態維持できている
評価:脈診は全体が虚、お腹の張り軽減、足のむくみ軽減
施術内容
前回同様の施術を行う
【4回目】7日後来院
状態:足の冷えなし、めまいもない(3か月後にでないか心配)、胃もたれが時々ある
評価:脈診正常、お腹の張り、足のむくみ感はあと少し残る
施術内容
前回同様の施術を行う
【5~8回目】は割愛
【9回目】14日後来院
状態:足の冷えなし、一瞬ふらつくことがあったがすぐ治った、胃もたれなし
評価:脈診正常、おなかの張りなし、足のむくみなし、咬筋の緊張なし、頸椎・胸椎の可動性正常
施術内容
前回同様の施術を行う
【10回目】14日後来院
状態:前回めまいから3か月経過したがめまいなし、体の調子もいい
評価:脈診正常
施術内容
前回と同様の施術を行う
転勤のため治療終了。
<解説>
今回の患者さんは瘀血で血が粘り、熱が停滞してめまいが起き、
気の流れも停滞したことで肩コリや冷えの症状も出ていました。
また、お仕事のパソコン作業により首が脱力できなくなっており、
目の動きも低下していたため、目と前庭の連動性にミスマッチが起こりやすくなり、
よりめまいが出やすい状態になっていたと考えられます。
施術では瘀血へのアプローチとして、
脾の虚を補いながら停滞している熱を外に拡散して瘀血を取り除いていきました。
血や気の巡りがよくなることで最初は沈んでいた脈が徐々に浮いてきて柔らかくなっていき、
お腹の張りもなくなっていきました。
頚椎・胸椎・顎関節の調整も行い、頸部や顎の筋緊張も徐々に落ち着き、
肩や首の緊張もなくなっていきました。
3か月ごとにめまいが起こるとのことでしたが今回は3か月経過してもめまいがなく、
元気に過ごせています。
個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません
【施術担当・記事作成者 高巣】
今回はぎっくり腰が整体で改善した症例です。半年前に仕事中にふとした動きで腰に激痛が走った。動けないほどの痛みは無くなったが、腰の痛みがずっと長引いてる状態。
特に朝起きて顔を洗う動作が苦痛。その方の動きの癖を修正すると、
約半年前ほど続く痛みもスッキリ改善。腰痛やぎっくり腰でお悩みの方は参考にされてください。
利用者
50代男性
お悩み
腰痛
その他のお悩み
なし
過去に受けていた施術
なし
主な施術ポイント
股関節 脊柱
ヒアリング
半年前に仕事中にふとした動きで腰に激痛が走った。
動けないほどの痛みは無くなったが、腰の痛みがずっと長引いてる状態。
特に朝起きて顔を洗う動作が苦痛。
状態
・腿裏,臀部の筋膜が癒着
・胸椎の可動域低下
・膝関節屈曲位(大腿四頭筋短縮症)
・sway back
施術
【1回目】
半年前に起こしたぎっくり腰の痛みが治らない。
朝の洗顔時が特に苦痛とのこと。
また再発するのも怖く、
仕事中も思うように動けなくて辛いとのことでした。
また大腿四頭筋短縮症もあるから諦めかけていたが、
職場の紹介で来院したとのこと。
治療では股関節周辺のケア、腿裏、臀部の筋膜の癒着を取り切る。
ご自宅では、股関節の感覚を入れるストレッチを伝えました。
セルフケア
ヒップスライド
【2回目】
翌日に来院。
だいぶマシだが、洗顔時の動作がまだ痛い。
前回と同じ治療を加えて、胸椎の可動域が出るようにアプローチ。
セルフケア
cat&caw
【3回目】
7日後来院。
腰の痛みOK。
治療3日後に重いものを持って、痛みが出たがセルフケア行うと
翌日から痛みがなくなった。
本人の希望に沿って一旦 卒業。
セルフケア
前回と同じ
【考察】
今回は半年前から続く腰痛が整体で改善した事例です。
仕事中の動きで、腰に激痛が走ったのがきっかけです。
いくつか整体に通ったが、
中々治りきらない状態が続き、職場の人から紹介をされて来院されました。
治療では股関節の筋膜が癒着してる部位を取り切ること、
胸椎の可動域を出すことがポイントでした。
特にこの方は腰の痛みが出ないように、かばいながら生活されていたので
腰部の過緊張がありました。
さらに細かく見ると、胸椎の可動域が減少されていました。
洗顔時の痛みは体幹前屈時の動作が入ります。
前屈時に胸椎の動きが出ないと、
腰部の動きに代償運動が入るため痛みが出たと考えます。
腰部の硬結部位だけを取ること大切ですが、
動作時の全体の評価も重要にになります。
長引く腰痛は患部以外で問題で起きているものが多いです。
慢性的に続く腰痛や
他の症状でお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
【記事制作者 施術スタッフ清水】
今回は出産を2回経験しており、
産後ケアを1度も受けたことが無い方の症例です。
悩みは、女性のマイナートラブルに挙げられる「尿漏れ」です。
産後で意外と多い悩み。
最後の出産から3年経っていましたが、骨盤底筋の出力を出せる環境に調整すると早く改善できました。
利用者
30代女性
お悩み
尿漏れ
その他のお悩み
肩こり 脚の歪み
過去に受けていた施術
なし
主な施術ポイント
骨盤底筋の活性、内転筋
ヒアリング
出産を2回経験していて、産後ケアを受けた事がないため、骨盤の歪みを整えたい。
また、
尿漏れが気になり、子供と遊ぶ時の走ったり、縄跳びがうまく出来ない
状態
・内転筋群 短縮
・腿裏の筋肉 不活性
・PFM不活性
・sway back
・O脚
施術
【1回目】
最後の出産から3年経っており、
出産を2回経験しているが産後ケアを受けた事がない。
子供かけっこや縄跳びをすると、尿漏れが気になってうまく出来ない。
また脚の歪みや肩こりも感じているとの事でした。
治療では骨盤底筋の活性化、
股関節のケアを含む臀部と腿裏の筋肉を集中的にアプローチをした。
ご自宅では、
骨盤底筋のトレーニング臀部と太もも裏のストレッチを指導。
【2回目】
3日後に来院。
体のだるさは抜けた。
治療は前回と同じ。
セルフケア
骨盤底筋のトレーニング
【3回目】
7日後来院。
骨盤底筋の力が入っているかチェック。
力の入れ方が上手く入っていた為、
新しい骨盤底筋の強化するためのトレーニングを伝えた。
セルフケア
FIT
(骨盤底筋引き上げ)
【4回目】
8日後来院。
前回伝えたトレーニングもうまく出来ていた。
セルフケア
前回と同じ
【5回目】
16日後来院
子供と遊んだ時に以前10回くらいしか飛べなかった縄跳びが、
20~30回連続で飛べるようになった。
尿漏れも気にならない。
引き続き、脚の歪みに対してアプローチしていく。
セルフケア
臀部腿裏のトレーニング
考察
今回のケースは、出産を2回経験しており、
産後ケアを1度も受けたことが無い方の「尿漏れ」改善した事例です。
状態を確認すると、
臀部.腿裏.内転筋群が力が入りにくい状態で、
骨盤底筋の連動性がない状態でした。
産後の尿漏れは分娩時のダメージが強かったり、疲労が残っていると
下半身の筋肉が活性していないと起こりやすいです。
治療では、疲労と部位をしっかり取り、
短縮部位の筋肉が出力できるように治療いたしました。
セルフケアでは、骨盤底筋の連動性をつけることを意識するトレーニングを伝えて自宅でも行うようにしてもらいました。
治療とセルフケアしっかり行ってもらう事で、早期に改善するようになりました。
今回のような尿漏れをそのまま放っておくと、中々治りにくい場合があります。
今回と同じ症状やお身体不調などがありましたら
いつでもご連絡して下さい。
【施術担当・記事制作者 清水】
阪急豊津駅から当院までの道順を写真付きでわかりやすく説明しています。迷われる方もいらっしゃいますので一度ご確認ください。阪急豊津駅の改札を出て左に行き右側の階段を上がって下さい。
階段を上られて、「阪急タクシー乗り場」がある方向にお進み下さい。
交差点を渡り、交番とスイーツショップ「らふれーず」の間の道を真っ直ぐお進み下さい。
そのまま真っ直ぐ道なりに進まみます。2分程しますと、右手にファミリーマートが見えてきます。
ファミリーマートを超えると、青色の屋根がかかる自転車屋さんが見えてきます。
その隣に当院が見えてまいります。
豊津駅からの行き方について、
ご不明な点がありましたら当院までご連絡して下さい。
今回は膝裏の痛みが整体で改善した症例です。
新しく始めた趣味 マラソン。
それを機にハーフマラソン大会を出ることになったが左の膝裏に痛みが出現。
結果から申し上げると、
ハーフマラソン大会も膝裏の痛みがなく完走されました。
同じ膝裏の痛みでお悩みの方は参考にして下さい。
利用者
20代男性
お悩み
膝裏の痛み
その他のお悩み
首 可動域制限
過去に受けていた施術
なし
主な施術ポイント
膝窩 股関節
ヒアリング
新しい趣味として始めたマラソンだが、練習中に膝の裏が痛むようになり
走れなくなった。
2週間後に控えたハーフマラソン大会に間に合わせたい。とのことでした。
状態
・股関節前面の筋膜癒着
・臀部・腿裏の筋肉 不活性
・膝関節屈曲位
・sway back
施術
【1回目】
2週間後のハーフマラソンに出るために、練習をしていたら左の膝裏が痛くなった。
5km地点で痛みが出始めて、走れなくなってしまう。
痛みが2日間長引くこともある。
また、普段はデスクワークで首の違和感をずっと感じており動かしにくいとのことでした。
治療では、膝裏に対して局所的な部位に加えて股関節前面のアプローチを行いました。
ご自宅では、股関節がしっかり使えるようにする為のストレッチを伝えました。
セルフケア
ヒップスライド
【2回目】
3日後に来院。
先日練習を行い、約7km走れることができた。
前回の同じ治療に加えて、足関節に対してもアプローチした。
セルフケア
ジャックナイフ
【3回目】
7日後来院。
膝裏の痛みほぼOK.
前回と同じ治療と靴紐の結び方について伝えた。
セルフケア
前回と同じ
【4回目】
3日後来院。
膝裏の痛みもなく調子良くいい感じ
大会に向けて全体的に調整した。
セルフケア
前回と同じ
【5回目】
4日後来院
ハーフマラソン大会も見事完走。
気持ちよく走れたと報告してくれました。
引き続き、首の可動域制限に対してアプローチしていく。
考察
新しい趣味として始めたマラソンだが、練習中に膝の裏が痛むようになり
走れなくなった方が改善された事例です。
状態を確認すると、
膝が屈曲位で固まっており膝裏の結合組織が,
癒着を起こしやすい状態でした。
この状態では、何かしらの問題は必ず起こります。
今回のケースでは曲がった膝が原因で結合組織の癒着が起こり、
膝裏の痛みが出ていたと考えられます。
治療では、局所的な部位に合わせて
股関節前面と臀部のアプローチを加えました。
この治療を続けると、膝が屈曲していたところから
伸び切るようになり癒着していたところも無くなる為、
痛みもスッキリ改善されます。
また走る際に必要になる
股関節の動きも獲得します
そのような治療を続けると、膝の裏の痛みもスッキリ取れました。
セルフケアでは、股関節の動きをつけることを意識することで、膝裏の負担を減らすトレーニングを伝えてご自宅でも行うようにしてもらいました。
治療とセルフケアしっかり行ってもらう事で、早期に改善するようになりました。
今回と同じ症状やお身体不調などがありましたら
いつでもご連絡して下さい。
【施術担当・記事制作者 清水】
【産後の腹直筋離開が改善した事例解説】
産後5ヶ月の方の腹直筋離開が改善していくまでの事例紹介です。
体の使い方によりますが早い方で、産後数週間後から軟部組織(筋膜、腱、靱帯等)の癒着や固着といった現象が起こりやすい為、早い段階で治療に取り掛かかる必要性ありました。
体内で不足しがちな栄養を摂取し、不活性化している筋肉を活性させ、呼吸のエクササイズ等を取り入れる事により状態が回復し体型の問題が改善してきました。
利用者
20代女性
お悩み
・腹直筋離開
・骨盤の広がり
過去に受けていた施術
なし
主な施術ポイント
骨盤の傾きの調整、筋膜の調整
施術内容と経過
<ヒアリング>
産後
5ヶ月 1人目のお子さんをご出産
お子さんをご出産後、尿もれや下腹部のぽっこりが治らず専門的な治療を求めて来られました。
その他症状は、肩こり(+)
<状態>
・骨盤は前傾位。
・肩周りの緊張が強い。
・重心が上へ上がっており、バランスが不安定。
・くびれがない状態。
・腹直筋離開(diastasis rectus abdominis:以下DRA)の検査では、中等度の腹直筋離開が疑われる。
<施術>
【1回目】
施術内容
・殿部や下肢の筋膜調整
・胸腰椎の調整
・頚椎の調整
・仙腸関節の調整
セルフケアとして骨盤底筋群、内臓下垂に対するトレーニングと呼吸のエクササイズを指導
【2回目】
2週間後来院、お腹に力が入る感覚は分かってきたとの事。
トレーニングと呼吸のエクササイズは継続出来ている。
尿もれはトレーニングを続けると改善しているとの事でした。
下肢の筋膜の癒着が軽減してきているが継続調整が必要。
引き続き同様の施術を行う。
呼吸のエクササイズとハムストリングの活性エクササイズも継続して行うよう指導。
【3回目】
2週間後来院、お腹のぽっこりはそのまま。
お腹に力が入る感覚は2回目の時より分かるようになってきた。
骨盤の前傾も改善していっているが、ハムストリングの活性が出来ていない。
施術では内転筋群の調整を追加し、
自宅で出来る簡単なトレーニング指導。
【4回目】
2週間後来院、指の入り具合が少なくなってきた。
ここで、腹部の筋肉の活性化度合いを確認。
腹横筋の確認として、ドローインを行なってもらい筋収縮を確認。
骨盤底筋群も同様に検査で確認。
内臓下垂に対するトレーニングの確認と
トレーニングを行いました。
【5回目】
2週間後来院、前回と症状同じ。
四つん這いで脊柱の動きの確認。
胸椎の硬さが残る為、関節1つ1つの動きをつけるために、背骨のエクササイズ(キャット&カウ)を指導。
胸郭がしっかりと拡大できるように胸椎のつまりをとりセルフケアとして広背筋の抑制をさせながら行う呼吸のエクササイズも追加。
【6回目】
2週間後来院、この時点で自身で腹筋動作が出来る状態まで改善。
治療開始から3ヶ月で腹直筋の中央部白線(結合組織)の離開が消失しました。
DRAの再検査、陰性。
治療の後半は、トレーニングのチェックをしながら修正するところをアドバイス。
【7回目】
2週間後来院、腹直筋の機能回復を確認。
栄養面でボディーメイクのアドバイスをし
施術終了。
次回2週間後来院、腹部とトレーニングをチェックを毎回行う。
<解説>
実はこの腹直筋離開自体は気づかない方もいらっしゃいます。
ほとんどのケースでは気にならない程度ですが離開の度合いや圧力のかかり方によっては腹筋に力が入らなかったり、下腹部のぽっこりが治らないケースがあります。
そう言った場合はしっかりと改善のためのアプローチを早期に取り組む必要があります。
栄養面では、筋膜や腱の滑走を滑らかにするコラーゲンの合成を行うために必要なタンパク質、ヘム鉄、ビタミンCの摂取をオススメします。
エクササイズ等で、姿勢のクセで不活性化されている筋群を活性させ呼吸の介入で腹部の筋肉を連動させる事により、頸部や前胸部、背部の緊張も取れやすくなり早期改善に導けます。
【施術担当・記事作成者 脇内】
普段から肩こり・頭痛があるのが当たり前で、常に腰に力が入っているのがお悩みの患者さんが改善した事例です。可動性が低下した頸椎・胸椎・顎関節の可動性を出し、肩甲骨・骨盤のポジションを調整することで反り返り姿勢が改善し、重心の位置も改善することで筋緊張が取れ、症状が改善していきました。
利用者
20代女性
お悩み
・肩こり
・反り腰
・仰向けで寝ると仙骨が痛い
今回の症状で受けた施術
整体
主な施術ポイント
・肩甲骨の位置
・重心位置
・脊柱・顎関節の可動性
施術内容と経過
<ヒアリング>
仕事が保育士で日頃から中腰や前かがみが多く、子どもの抱っこなど負荷がかかる動作が多い。
体のケアのためにピラティスや整体にいったら反り腰で肩がガチガチだということがわかった。
肩こりや頭痛はあるのが当たり前の状態になっており、常に腰に力が入っている感覚がある。
姿勢の改善と根本的に改善してメンテナンスをしたいとのことで来院された。
<状態>
・奥歯の噛みしめ癖があり、左の咬筋の筋緊張強い(ナイトガードつけている)
・頸椎・胸椎の可動性が低い
・スウェイバック姿勢(殿筋・ハムストリングスの緊張強い)
・肩甲骨外転位
<施術>
【1回目】
施術内容
肩こりや頭痛があるのが当たり前で噛み癖があるということで検査すると、
頸椎・顎関節の可動性が低下し、咬筋の筋緊張も強い状態になっていた。
頸椎・顎関節の可動性が低下すると周囲の筋肉の滑走性・柔軟性が低下するため、
首や肩、頭部の痛みにつながると考え、関節調整と筋緊張のリリースを行った。
・頸椎・胸椎調整
・顎関節調整
・咬筋のリリース
反り腰は検査するとスウェイバック姿勢で大腿後面が短縮することで背中全体がのけ反った姿勢になっていた。
この姿勢が原因で腰が脱力できず、仰向けで寝た時も脱力できないために痛みが出ていると考え、
施術では短縮している下肢後面のリリースを行った。
・殿部、ハムストリングス、アキレス腱のリリース
セルフケアとしてバランスよく噛むこと、ハムストリングスのストレッチを指導。
【2回目】14日後来院
状態:左の首の痛みと頭痛あり、腰に力が入る
評価:スウェイバック姿勢軽減、左頸椎の可動性低い、ハムストリングスの短縮軽減
施術内容
引き続き前回同様の施術を行う
セルフケアとして左耳のマッサージをアドバイス。
【3回目】7日後来院
状態:首の痛みなし、肩こり・頭痛の痛みMAX10→2、腰に力が入る
評価:スウェイバック姿勢軽減、肩甲骨外転位、左頸椎の可動性向上
施術内容
前回と同様の施術と腰椎の可動性をつける施術と肩甲骨の外転位の調節を行う
・大腰筋のリリース・腰椎上部の椎間関節の調節
・菱形筋のリリース
セルフケアとして大腰筋のストレッチを指導。
【4回目】13日後来院
状態:肩こり感あり、頭痛なし、腰に力が入る
評価:スウェイバック姿勢改善、肩甲骨外転位、左頸椎の可動性正常に
施術内容
スウェイバック姿勢が改善したため、肩甲骨外転位の調整をメインに行う。
・広背筋・菱形筋・肩甲下筋のリリース
セルフケアとして広背筋のストレッチを指導。
【5・6・7回目】それぞれ7日後来院
状態:肩甲骨が正しい位置の状態を維持できた、肩こり感あり、腰に力入る
評価:
施術内容
腰に力が入った状態がまだ取れず再度検査すると、
骨盤の際に付着する筋(腹斜筋)の短縮が残り、骨盤が前傾位になっていた。
骨盤が前傾位の状態で固まっているために腰が脱力できてないと考え、骨盤前傾位のリリースを行う。
・骨盤上部の筋(腹斜筋)緊張リリース
・中殿筋リリース
また、足関節の状態も検査すると足指・足関節(リスフラン・ショパール関節・距腿関節)の可動性も低く、
踵重心になっているため、背面の筋緊張が抜けにくくなっていると考え、足部の調節を行う。
セルフケアとしてハムストリングスの活性化トレーニング・足指の運動を指導。
【8回目】7日後来院
状態:腰が力入る感覚なし、首、肩こりも楽になった
評価:骨盤前傾位軽減、足指・足関節の可動性向上
施術内容
前回と同様の施術を行う。
調子が良い状態を継続できるように現在もメンテナンスで通院しています。
<解説>
今回の患者さんは体全体の筋緊張が強く、
脱力することができないために肩こりや頭痛、仙骨の痛みが出ていました。
局所の状態としては関節の可動性が低下して筋の滑走性・柔軟性が低下し、
全体の状態としてはスウェイバック姿勢で踵重心になっており、
より体全体の緊張が抜けにくい状態になっていました。
施術では局所の関節の可動性と筋の滑走性を出すことと、
全体のスウェイバック姿勢の調整を行って重心の修正を行いました。
局所の可動性が出て、全体の重心バランスも整うことで体の筋緊張が取れやすくなり、
肩こりや頭痛、腰痛がなく、脱力できる状態にすることができました。
個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません
【施術担当・記事作成者 高巣】
バランスボールで腰を痛めたのがきっかけで立ち上がる時に腰痛が出るのがお悩みの患者さんが改善した事例です。原因となっている筋の硬結をリリースし、骨盤のポジションを調整することで動作時の負担が軽減し症状が改善していきました。
利用者
30代女性
お悩み
・腰痛
今回の症状で受けた施術
なし
主な施術ポイント
・骨盤のポジションの調整
・腹斜筋の硬結のリリース
施術内容と経過
<ヒアリング>
1週間前にバランスボールで腰を痛めてしまったのがきっかけで、
立ち上がりなどの動作時に右腰にズキっとした痛みが出ているとのこと。
体のバランスを整えて痛みを取りたいとのことで来院された。
<状態>
・右腹斜筋に硬結あり
・右の骨盤が挙上
・骨盤後傾位
<施術>
【1回目】
施術内容
右腰に痛みがあり、検査すると右の腹斜筋に硬結があり、
骨盤も右側が挙上した状態になっていた。
立ち上がりなどの動作時に硬結部が引き延ばされて痛みがでていると考え、
硬結部の筋緊張のリリースを行いました。
また、本来は立ち上がり時に骨盤が前傾位になることでスムーズに立ち上がることができるが、
骨盤の状態が後傾位になっているためより負荷がかかっていると考え、
骨盤の位置の調整を行いました。
・右腹斜筋の筋硬結をリリース
・骨盤後傾位を前傾位に調整
セルフケアとして座り方指導・骨盤後傾位の予防にハムストリングスのストレッチを指導しました。
【2回目】5日後来院
状態:右腰の痛みMAX10→4
評価:右腹斜筋の筋硬結の緩和、右骨盤の挙上低下、骨盤後傾位軽減
施術内容
・引き続き前回の施術と脊柱起立筋の滑走をつける施術を行う
セルフケアとして右骨盤挙上位の予防に内転筋ストレッチの指導を行いました。
【3回目】7日後来院
状態:右腰の痛みMAX10→1
評価:右腹斜筋の筋硬結消失、骨盤の位置正常位に、右脊柱起立筋の緊張が残る
施術内容
・前回と同様の施術を行い、右脊柱起立筋の緊張を取りきる
セルフケアとして抱っこの仕方指導
施術後痛みがなくなったため、治療終了。
<解説>
今回の患者さんは腰部の筋肉の硬結が伸長されることで立ち上がる時に痛みが出ていました。
日頃のお子さんの抱っこでの荷重バランスの偏り、足を組む座り方のクセが蓄積したことで
右の腹斜筋に硬結ができていました。
また、立ち上がり動作は本来骨盤を前傾させて重心を前に移動することでスムーズに立ち上がれますが、
骨盤が後傾位になっており、スムーズに重心移動ができないことも腰部に負荷がかかり痛みの原因となっていました。
施術では原因となっている右の腹斜筋の硬結のリリースと
荷重バランスの崩れの原因となっている右骨盤の挙上位の調整、
スムーズに立ち上がり動作がしやすいように骨盤の後傾位の調整を行いました。
セルフケアでは座り方の指導、骨盤の位置を調整するために内転筋、
ハムストリングスのストレッチ指導を行いました。
原因となっていた腹斜筋の筋硬結が解消され、骨盤の位置も正常位になることで
動作時の負担もなくなり、痛みが消失しました。
個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません
【施術担当・記事作成者 高巣】
お子さんの姿勢が良くならないとお困りのあなたへ
このページはお子さんの姿勢がどんな治療をしても改善しないとお悩みの親御さんに向けて書いております。
猫背矯正、姿勢矯正など
いろんな治療を受けられたと思います。
治療を進めても改善しなかった、または時間が経つと元に戻る。
このように思われている方にお伝えしたい事があります。
大丈夫です。お子様の姿勢は良くなります。
根本的に治したいとお思いの方は読み進めてください。
この記事の目次
そもそも良い姿勢とは何か?
まず姿勢を正す上でそもそもいい姿勢の概念を理解しておく必要があります。
よく良い姿勢をとりましょう!と伝えると
"ピン"っと背筋を伸ばした姿勢をとる子がいます。
確かに丸まった姿勢をとるよりは、背中がまっすぐしている状態の方が良い姿勢に見えるかもしれません。
ですが、上記の姿勢を促し続けると背中が固まりやすく肩こりや腰痛といった症状に繋がるケースもあります。
理想の姿勢
体のしなやかさがあり肩まわりが脱力している姿勢が理想の姿勢といえます。
脱力といっても脱けている訳ではありません。
生理的弯曲(S字状カーブ)が保たれ筋肉のしなやかさのある状態を指します。
背筋をピンとした姿勢は背中の緊張が増し、
肩まわりがガチガチになりやすい為、オススメは出来ません。
子どもの姿勢不良に対する一般的な治療
・猫背矯正ベルト
・背筋トレーニング
・マッサージ
・矯正治療
などが選択されます。
実際のところ、サポートベルトを使用し
姿勢が良くなったとの声を聞きますが、一時的なものが多いのも現状です、、
なぜ根本的に治っていないのか?
根本的に治らないのには理由があります。
それはどこが問題になっているのか本質が見えていないからです。
例えば、当院に来院されるお子さまの問診をしていると
“運動が苦手” “よくこける” ”赤ちゃんの時よく反り返っていた“
“ハイハイをあまりしなかった” etc.
といった返答をいただく事があります。
これら症状を克服しないまま成長していくとバランス感覚にエラーが発生し、自分の体のバランスが不安定な状態をキープしたままになります。
どのように改善させるのか?
施術で運動器を正しく動かせるように調整し、バランス感覚の活性化を促すエクササイズを行います。
人間のバランスを司る部位は主に3つに分けられます。
・視覚
・前庭感覚
・体性感覚
これらを正しく働かせる事が根本的な改善に繋がります。
視覚
開眼時人間は70%視覚からの情報によりバランスを保ちます。
ですが、テレビやゲーム、タブレットでの動画視聴の時間が長くなると視覚に頼りすぎる状態になる為、前庭覚や体性感覚といった感覚器の機能が低下します。
前庭感覚
前庭感覚とは耳の奥にあるバランス機能に携わる部位で、三半規管を通して重力や体の傾き、スピードなどを感じる感覚です。
体を動かし前庭感覚に刺激が入る事で、
体の傾きを認知しやすくなる為
外遊びなど運動をする機会が減ると機能が低下します。
体性感覚
いわゆる5感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触角)をさします。皮膚にも感覚受容器が存在し
触圧覚や温度覚などの皮膚感覚と筋肉や関節に受容器のある深部感覚に分けられます。
特に、幼少期から手を使った遊びなどで
感覚を感じとれるようになりますが、
体性感覚が低下した身体部位があると、その部位の感覚を脳はうまく受け取ることができないため、"安心できない=危険"と判断して
防御反応が起こり、筋緊張が高まりやすくなったり姿勢制御にも影響を及ぼします。
これらの機能が高まる事で根本的な改善が見込まれます。
当院で行う子どもの姿勢不良に対する施術
当院では姿勢不良の原因を探し根本的に改善するように施術していきます。
原因が分かっていない治療では、一時的に治りまた再発するをサイクル化するだけです。
当院での子どもの姿勢不良に対する施術の進め方
・鑑別
・全身の調整
・生活習慣の指導
鑑別
姿勢不良といってもいくつかタイプがあります。
筋肉や筋膜、関節等が組織的にどのような状態になっているかを検査し鑑別していきます。
全身の調整
人間の体には感覚受容器とよばれる外部からの刺激をキャッチする部位が多数存在します。全身を調整していく事で感覚器にしっかりと刺激が入るようになり、再発しない状態をつくることが出来ます。
生活習慣の指導
根本的に治していくにあたって守っていただきたい事をお伝えします。
施術で整った状態にしても、姿勢が悪くなる習慣が続くと治りは遅くなります。
どれぐらいの期間で改善するのか?
環境やその子の発育状況によって大きく変わります。 順調にいくと1〜2回の施術でも変化は感じられると思いますが安定しご本人の力で状況に応じた正しい姿勢を取れるようになるまで施術を受けられることをお勧めしています。
当院では12回/1クールを目安に施術しています。
安定してくるとその後は成長のポイントごとにチェックし調整することをお勧めしています。
メッセージ
姿勢の崩れはお子さんの体からのメッセージです。
そのメッセージに耳を傾けてあげてください。
見た目の問題だけでなく頭痛、肩こり、吐き気、その他自律神経の問題を訴えられることもよくあります。
また、チック症といわれる首ふりや瞬き、咳払い、鼻鳴らし等の症状が現れるケースもある為
それらの問題が出ている場合はすぐにでも連れてきてあげてください。
お気軽にご相談ください。
記事作成 脇内
手の痛みは産後みよく起こる悩みの一つ。
今回は
お子さんの頭を支えるように手首を曲げた際に手の甲が痛みが改善した事例です。
手の甲に付着する筋膜の癒着をしっかり取り切る事、肘関節、肩関節の動きを出すように治療をすると早期に改善することができました。
利用者
20代女性
お悩み
右手の甲の痛み
その他のお悩み
骨盤のケア
過去に受けていた施術
なし
主な施術ポイント
手関節 肘関節 肩甲骨の調整
ヒアリング
抱っこしていて、
頭を支える際に手首を曲げた際に手の甲に痛みが出たとのことでした。
状態
・手の甲の筋膜の癒着
・肘関節、肩関節の可動域低下
施術
【1回目】
3日前くらいから
抱っこをした時に右手の甲が痛みを感じ始めた。
治療では
手関節・肘関節・肩関節の調整と
手の甲の筋膜に滑走できるようにアプローチをした。
セルフケアでは、右手の甲に対するストレッチを伝えた。
【2回目】
4日後に来院。
右手の甲の痛みが半分くらいに。
前回と同じような内容でアプローチした。
セルフケア
前回伝えたもの
呼吸トレーニング
【3回目】
7日後来院
抱っこ時の手の甲の痛みがなくなり、
問題なく過ごせた。
引き続き、骨盤のケアをメインにアプローチしていく。
セルフケア
前回と同じ
考察
今回のケースは、お子さんの頭を支えるように手首を曲げた際に手の甲が痛みが改善した事例です。
今回の場合は、患部に炎症所見は無く筋膜の滑走不全により痛みが出たものと思われます。
またこの方は手の冷えを感じやすく筋膜が癒着を起こしやすいため、痛みが出たものと思われます。
また産後はエストロゲンの減少により、抗炎症作用が効かずに痛みを感じやすくなることがあります。
治療では手関節、肘関節、肩関節の調整、手の甲の癒着している部分をしっかり取り切りました。
このような治療を続けて行う事とセルフケアをしっかり行うと、数回で症状が改善されました。
筋膜はストレッチのような牽引をかけるような運動を行うと
滑走が生まれやすくなります。
治療とセルフケアを継続して行うと、身体の不調も早期改善
が期待できます。
実際、抱っこによる手の痛みは多く感じます。
また起床時の手の強張りが強い、指の関節部位にいくつも炎症所見がみられる場合は、
女性ホルモンの乱れによる関節リウマチの危険性があるため注意が必要です。
当院では治療、体の負担を軽減できる抱っこのやり方など子育てのコツも併せてお伝えします。
今回と同じ症状やお身体不調などがありましたら
いつでもご連絡して下さい。
【施術担当・記事制作者 清水】
育児休暇中に抱っこや添い乳による疲労で腰に痛みが出てしまった患者さんが改善した事例です。不安定になっている骨盤の関節の調整とインナーマッスルを活性化することで骨盤の安定性が高まり患部の負担が軽減し症状が改善していきました。
利用者
30代女性
お悩み
・腰痛
今回の症状で受けた施術
整体
主な施術ポイント
・仙腸関節の調整
・インナーマッスルの活性
施術内容と経過
<ヒアリング>
来院時2人目のお子さんの育児休暇中、長時間の添い乳が続いた朝に腰が痛くなり、
中腰時や子どもを背負って立つ動作が痛い。
1日で2時間以上抱っこをするので上半身の疲労が強く、
お子さんに挟まれてるため睡眠の質も低く疲れが残っている自覚あり。
根本的な改善とお子さんを気兼ねなく抱っこできるようにメンテナンスしたいとのことで来院された。
<状態>
・仙腸関節部に痛み
・仙腸関節の不安定性あり
・下肢外側の筋緊張強い
・腹部の緊張低下(不活性)
<施術>
【1回目】
施術内容
仙腸関節部に痛みがあり、検査をすると仙腸関節がゆるく、仙腸関節を安定させた状態で動作確認すると
痛みがなくなったため、関節の不安定性から痛みが出ていると考えて施術方針を立てました。
股関節外転筋の過活動は骨盤をアウトフレアにし、仙腸関節の不安性を高めます。
また、長時間の抱っこの疲労や睡眠不足は骨盤を安定させる体幹筋を不活性にしやすく、
より仙腸関節が不安定になります。
まずは身体の疲労の除去と股関節外転筋のリリースと体幹筋のトレーニング指導を行いました。
・股関節外転筋のリリース
・上半身の筋緊張リリース
・仙腸関節の調整
セルフケアとして体幹筋の腹横筋・骨盤底筋群のトレーニング指導を行いました。
【2回目】10日後来院
状態:仙腸関節の痛みMAX10→5 丸くなる姿勢でまだ痛い、上半身の疲労感は変わらず
施術内容
・前回と同様の施術を行う
セルフケアとして腹式呼吸の運動指導と重心の位置指導を行いました。
【3回目】6日後来院
状態:仙腸関節の痛みMAX10→2~0 腹式呼吸をしてから痛みがなくなった、どちらかというと頭痛の方が気になる
評価:仙腸関節の安定性向上、下肢外側の筋緊張なし
施術内容
・前回と同様の施術を行う
・頸椎の関節調整と頚部の筋緊張をリリース
【4回目】13日後来院
状態:腰の痛みなし、背骨まわりのだるさはあるが痛みなし
評価:胸椎の可動性制限あり
施術内容
・頸椎・胸椎・腰椎の関節調整を行う
・上半身の筋緊張リリース
セルフケアとして背骨のストレッチ指導を行う。
痛みが落ち着いたため3週間ごとにメンテナンスに移行しています。
<解説>
今回の患者さんは仙腸関節を不安定にする要素が重なったため痛みが出ていました。
骨盤を安定させるインナーマッスル(骨盤底筋群や腹横筋)は疲労がたまると不活性になりやすく、
今回の患者さんは育児による長時間の抱っこや睡眠の質の低下によって疲労が蓄積したようです。
また外荷重の体の使い方によって股関節外転筋が過活動になり骨盤のアウトフレア(外開き)を引き起こし、
より仙腸関節を不安定にしたため痛みが出たものと考えられます。
施術で上半身の疲労の除去と股関節外転筋をリリースして仙腸関節を調整、
セルフケアでインナーマッスルの活性化と
腹式呼吸のトレーニングでより体が回復モードに切り替わって疲労を除去することで、
仙腸関節の安定性が高まり痛みも疲労も改善していきました。
個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません
【施術担当・記事作成者 高巣】
妊娠28周頃からの肩甲骨内側から腕にかけての痛みが治療を重ねていくごとに改善していくまでの事例紹介です。
妊娠中の体の変化や周期事の特徴、必要な治療、セルフケアのポイントを踏まえ解説していきます。
<利用者>
30代女性
<お悩み>
・肩甲骨周囲痛、上肢の痛み、しびれ
<過去に受けていた施術>
マッサージ、整体、鍼灸治療
<主な施術ポイント>
筋膜の調整、アライメント調整、肩甲骨のアプローチ
<ヒアリング>
妊娠28週から右肩甲骨内側の痛みと右上肢の痛みがあり、夜寝ている時にお子さんを腕枕すると症状が悪化した為来院。
<状態>
・肩甲骨の硬さ、可動域制限(+)
・右三角筋前部、上腕二頭筋の緊張
・お腹の張り(−)
・胎動あり
・下半身のむくみ
<施術と経過>
【1回目】
・上肢の筋膜調整
・肩甲骨の可動域制限の調整
・背部の筋膜調整
上肢の筋膜の調整と上腕の内旋(内巻き)があった為、調整しました。
末梢まで痺れが出ていた為
上腕部、前腕部の神経絞扼部位の緊張を取りました。
【2回目】
2日後、来院の際
初回よりPS(ペインスケール:痛みの度合い)、は半減。痺れは消失していました。
右上肢の緊張を確認し、背部の調整をメインに治療を行いました。
肩甲骨の内側は腕枕をすると悪化するとの事だった為、腕枕後のセルフケアを指導。
【3回目】
7日後、来院の際
痛み、痺れは消失。
腕枕後も初回時の時の痛みを感じなくなったとの事でした。
引き続き前回の治療を継続。
【4回目】
3日後、来院の際
痛みがほとんどない状態との事でした。
主訴の痛みが消失した為、妊娠前から気になっていた肩こりに対する治療を行いました。
次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定。
<考察>
マタニティ整体では、体の歪みやお腹の位置などを分析し呼吸や体の機能を整え、
骨盤や足など歪みやバランスを整えます。
また、日常での注意点やセルフケアをお伝えします。
妊娠8ヶ月(28〜31週)
この時期になると胎児の体重は1,500gぐらいになります。
頭は下にむけ“頭位”の姿勢になります。
反対に“骨盤位”“殿位”といい逆子になるケースもある為、
お腹のスペース作り、循環の改善は必須になります。
背部の緊張が強い方は、肩甲骨と肩関節の運動連鎖が制限され肩の痛みや腕の痺れを生じる
ケースがあります。
繊細な調整が必要になる為、施術には十分な知識と技術が必要です。
体の巡りを良くすることや、筋肉や関節に対するアプローチにより産後へ向けた体づくりなどを行います。
【施術担当・記事作成者 脇内】
妊娠22周の頃から殿部(坐骨周囲)の痛みがあり、歩行時や動作開始時痛が治療を重ねていくごとに改善していくまでの事例紹介です。
妊娠中の体の変化や周期事の特徴、必要な治療、セルフケアのポイントを踏まえ解説していきます。
<利用者>
20代女性
<お悩み>
・殿部痛、坐骨痛
<過去に受けていた施術>
なし
<主な施術ポイント>
筋膜の調整、アライメント調整、骨盤調整
<ヒアリング>
妊娠初期から殿部の痛みがあり、歩行時、階段の昇降、動作開始時、連勤をした翌日の痛みが続く状態のため来院。
<状態>
・両中殿筋部に硬結(+)
・大殿筋下部の硬さ(+)
・骨盤後傾位(+)
・sway-back姿勢
・ハムストリングの不活性状態
・お腹の張り(−)
・胎動あり
<施術内容と経過>
【1回目】
・お腹のスペース確保の為、頸部の調整
・下部胸椎フィクスゼーションに対する関節調整
・骨盤の位置の調整
・大・中殿筋、大腿筋膜張筋をリリース
・ハムストリングのリリースと活性トレーニング
・マタニティヨガの指導
初診時では、座位でも殿部痛があり
仰臥位(仰向け)から座位に移行する際も、動作時痛がありました。
下部胸椎の動きをつける為、関節調整を行いました。
(胸郭の動きの悪さは呼吸に影響を及ぼし、
背部の筋肉の緊張はお腹のハリを生み出す要因の1つでもあります。)
また、sway-back姿勢により
殿部に筋硬結があったので
硬結部位の大殿筋下部、中殿筋をリリース。
殿部がうまく使えない事でハムストリングは萎縮している状態だったため
筋膜へのアプローチを行いました。
追加で呼吸の介入を行いました。
呼吸の介入は、広背筋を抑制させるエクササイズを行い呼吸の回数を減らし
背部の筋肉や骨盤周りの筋肉の緊張を和らげるように促しまいた。
ハムストリングの萎縮に対し、
立位で台に足をかけ股関節進展位でストレッチを20秒×2、
股関節屈曲位で殿部を後ろへ引くのを繰り返す活性トレーニングを20回×2を指導。
【2回目】
8日後、来院の際
初回よりPS(ペインスケール:痛みの度合い)は軽減。
特に、階段の昇降、寝ている時の痛みがとれたとの事。
大殿筋下部や中殿筋の硬結はまだ残っているところがある為、同じ施術を行いセルフケアのチェックをし終了。
【3回目】
6日後、来院の際
安静時の痛み、歩行時・動作時痛も症状がほぼ出ていない状態。
3回目以降は、症状の再発防止と中期以降の姿勢の変化に対するトレーニング、エクササイズを取り入れていきました。
次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定。
症状が落ち着いてきた為、安産に向けた全身の調整を行いました。
次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定。
完全に症状が落ち着くまで5回の治療を行い、6回目以降はメンテナンスを兼ねて
全身の調整を行いました。
<考察>
マタニティ整体では、体の歪みやお腹の位置などを分析し呼吸や体の機能を整え、
骨盤や足など歪みやバランスを整えます。
また、日常での注意点やセルフケアをお伝えします。
妊娠初期(1~13週)
エストロゲン、プロゲステロン、リラキシンなどの影響で筋肉や組織が弛緩して便秘やむくみ、
腰痛(仙腸関節痛)などが発生してきます。
この時期のつわりなどで苦しむ方も多くおられます。
非常に心身ともにデリケートな時期でもあります。
この時期は繊細な調整が必要になり、施術には十分な知識と技術が必要です。
体の巡りを良くすることや、筋肉や関節に対するアプローチによりこれからの妊娠生活に備える体づくりなどを行います。
【施術担当・記事作成者 脇内】