その貧血、実はタンパク質不足が原因？

最近からだがだるく、疲れやすい。動悸や息切れがする。あまり食欲がない。ちょっとした体の不調が、実は貧血のせいかも知れません。
鉄分を取っているつもりがなかなか吸収できずに貧血っぽい症状起こることがあります。その原因はタンパク質不足かもしれません。
今回は鉄分とタンパク質の関係性についてお伝えしていきます。

鉄を取っているのになぜか貧血っぽい？

私は鉄分を取っているから大丈夫と思っていませんか？

確かに鉄を取る事で貧血を防げたり、酸素を運んだり、体を動かすエネルギーを作ったりと

体にとって必要不可欠の存在。

そんな鉄はやはり消耗も激しいです。

なので摂る事が必須なのですが

鉄分をしっかりと摂っていても実はうまく吸収されていない可能性が・・・

今回はあまり知られていない

タンパク質と鉄の関係性についてのお話です。

タンパク質の効果は？

まずタンパク質の効果は

・臓器・筋肉・骨・髪・爪などの材料

・ホルモンや神経伝達物質を作る

・免疫機能の向上

・酵素を作る

さらに人の体の１５〜２０％をタンパク質が占めています。

ということは水分を抜いた体の約半分を占めているという事なります。

いかにタンパク質が体を動かす上で必要かわかりますよね。

そしてタンパク質は体のなかでアミノ酸に変わります。ただし体のなかで作られない

必須アミノ酸というものがあり、これらは食べ物から摂取しなくてはいけません。

魚類や牛・豚・鶏肉のレバー、卵、乳製品などによく含まれています。

そんな体を動かすのに必要なタンパク質と鉄はどう関係するのでしょうか？

鉄とタンパク質の関係性とは？

先ほどお話ししたようにタンパク質は体を構成する上でとても大切な栄養素です。

それと鉄とどう関係するかというと。

赤血球の中にあるヘモグロビンの材料となるのがこのタンパク質。

サプリや日々の食事で鉄を取っていてもタンパク質が不足していると

なくなった鉄を補っているだけで、いつまでたっても自力で鉄を作ることができない状態に・・

すると鉄を補っても出て行くばかりで貯金ができず鉄剤やサプリが無意味になっています。

つまりタンパク質不足＝鉄不足となります。

タンパク質不足のサインは

・筋力の低下

タンパク質は体を動かすエネルギーの源。エネルギーを補給しないままでいると

体が生命の危険を察知して筋肉を分解してエネルギーを補給しようとします。

無理な食事制限などでリバウンドしやすいのは結果的に筋肉が衰え基礎代謝が減り

脂肪を燃焼できなくなるからです。

・肌や髪が痛む

肌のハリをたもつコラーゲンやエラスチン、髪の成分であるケラチンはタンパク質で

できています。タンパク質が不足すると優先順位は体を動かすエネルギーをまず

作るので、肌や髪は後回しになりボロボロになっていきます。

・集中力の低下

ドーパミンやセロトニンなどやる気を出したり、リラックスさせる

神経伝達物質はアミノ酸からできており、タンパク質が不足すると言うことは

これらが作られず頭がぼーっとしたり、何をやっても手につかなくなったりすることも・・。

もし今の症状を感じられたら一度、食生活の見直しをしてみましょう。

まとめ

タンパク質の重要性、お判り頂けましたか？

ヘモグロビンは鉄とタンパク質が結合したもの。血液検査でヘモグロビン値などが正常でも

総蛋白の値が低い場合もあるので、そちらも注目してみてみるといいでしょう。

また炭水化物と一緒にとると吸収率が上がります。糖質に含まれるインスリンが吸収率をUPさせて

くれるので食事をする際は意識してみましょう。

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