2023年11月15日 水曜日
動作始めの仙腸関節痛が改善|30代 女性|マタニティ整体
妊娠25週目で動作始めに腰(仙腸関節)の痛みで悩まれていた患者さんが改善した事例です。骨盤を不安定にしていた筋肉の緊張を改善し、不活性な筋肉のトレーニングと生活での腰に負担をかけない動作の指導を行うことで骨盤が安定し、体の使い方も腰に負担がなくなることで症状が改善していきました。
<状態> ・大腿外側の筋緊張が強い ・右の仙腸関節のゆるさがあり ・後ろ重心でハムストリングスが短縮している
<施術> 【1回目】 施術内容 動作時の痛みは仙腸関節の不安定性からくるもと考え、 仙腸関節を不安定にしている大腿外側の筋緊張のリリース。 また、妊娠によって重心が後方になることでハムストリングスが短縮し、 ハムストリングスが使えない代わりに大腿外側で支えていると考え、ハムストリングの短縮のリリース。 ・中殿筋・大腿筋膜張筋・ハムストリングスのリリース ・仙腸関節の調整 セルフケアとして骨盤底筋の入力、ハムストリングスのストレッチ、生活動作・姿勢指導を行う。
【2回目】8日後来院 状態:仙腸関節のズキっとする痛みがなくなった。中腰作業で左腰に痛みが出た 評価:右大腿外側の筋緊張強い、ハムストリングスの短縮位、左広背筋の筋緊張あり 施術内容 ・前回と同様の施術と左の広背筋・起立筋の筋緊張をリリース セルフケアとして姿勢指導を行う。
【3回目】3日後来院 状態:左腰がたまに痛みが出るが、日常生活に支障が出なくなった 評価:大腿外側の筋緊張の左右差なし、ハムストリングスの短縮位、左広背筋の筋緊張あり ・前回と同様の施術を行う
【4回目】7日後来院 状態:左腰が座位から立位の時にたまに痛い 評価:左広背筋の筋緊張あり、ハムストリングスの短縮少しのあり 施術内容 ・左広背筋の動きをつける施術を行う セルフケアとして広背筋のストレッチ指導を行う。
【5回目】14日後来院 状態:痛みなく2週間過ごせた 評価:広背筋の筋緊張の左右差なし、ハムストリングスの短縮なし 施術内容 ・全体のバランスの調整を行う
【6回目】21日後来院 状態:妊娠33週。歩行時にたまに左腰に痛みあるが支障はなし 評価:左広背筋の筋緊張少しあり、反り返り姿勢少しあり 施術内容 ・全体のバランスの調整を行う、左の広背筋の筋緊張リリース
次は産後に来院予定です。 <解説> 妊娠するとプロゲステロンやリラキシンなどのホルモンの影響で筋肉・靭帯が弛緩し、 物理的に子宮が大きくもなるため骨盤まわりの不安定性が増大します。
また、関節の不安定性が出るだけでは痛みが必ず出るわけではなく、 左右差があることで痛みが発生しやすくなります。
今回の患者さんは妊娠に伴う骨盤の関節(仙腸関節)の不安定性+右の仙腸関節が不安定になったことで 左右差が生じて痛みが出ていました。
施術で仙腸関節を不安定にする筋緊張をリリースし、仙腸関節の調整を行い、 仙腸関節を安定させる骨盤底筋群のトレーニングを行うことで仙腸関節が安定し、痛みが消失しました。
次に妊娠に伴い、腹筋や骨盤底筋群が機能低下することで背部、腰部の筋肉が過活動になり 負担が増大することで腰背部に痛みが出現しやすくなります。
患者さんの左の背部の筋肉が過活動になり痛みが出ていたため、 施術で背部の筋緊張をリリースすることで痛みが消失しました。
妊娠中はホルモンの影響による筋・靭帯のゆるみや姿勢バランスの変化によって 腰痛や骨盤まわりの痛みが発生しやすいですが、負担がかからない体の使い方を身に付けたり、 トレーニングを行うことで予防できるようになります。
痛みがあるとご自身のつらさだけでなく、母体の緊張により胎児への血流量が低下したりなど 発育にも影響があるのでお早めにご相談ください。
個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません 【施術担当・記事作成者 高巣】
Contents
利用者
30代女性お悩み
・腰の痛み今回の症状で受けた施術
なし主な施術ポイント
・大腿外側の筋緊張のリリース ・日常生活動作指導施術内容と経過
<ヒアリング> 来院時妊娠25週。4日前に子どもの荷物を持って運んでいた時に腰(仙腸関節、特に右側)が痛くなり、 それからは動作始め(立ち座り、寝返り、中腰)に痛むようになった。また真っすぐ立ちにくい感じがする。 辛い症状を改善したいとのことで来院された。<状態> ・大腿外側の筋緊張が強い ・右の仙腸関節のゆるさがあり ・後ろ重心でハムストリングスが短縮している
<施術> 【1回目】 施術内容 動作時の痛みは仙腸関節の不安定性からくるもと考え、 仙腸関節を不安定にしている大腿外側の筋緊張のリリース。 また、妊娠によって重心が後方になることでハムストリングスが短縮し、 ハムストリングスが使えない代わりに大腿外側で支えていると考え、ハムストリングの短縮のリリース。 ・中殿筋・大腿筋膜張筋・ハムストリングスのリリース ・仙腸関節の調整 セルフケアとして骨盤底筋の入力、ハムストリングスのストレッチ、生活動作・姿勢指導を行う。
【2回目】8日後来院 状態:仙腸関節のズキっとする痛みがなくなった。中腰作業で左腰に痛みが出た 評価:右大腿外側の筋緊張強い、ハムストリングスの短縮位、左広背筋の筋緊張あり 施術内容 ・前回と同様の施術と左の広背筋・起立筋の筋緊張をリリース セルフケアとして姿勢指導を行う。
【3回目】3日後来院 状態:左腰がたまに痛みが出るが、日常生活に支障が出なくなった 評価:大腿外側の筋緊張の左右差なし、ハムストリングスの短縮位、左広背筋の筋緊張あり ・前回と同様の施術を行う
【4回目】7日後来院 状態:左腰が座位から立位の時にたまに痛い 評価:左広背筋の筋緊張あり、ハムストリングスの短縮少しのあり 施術内容 ・左広背筋の動きをつける施術を行う セルフケアとして広背筋のストレッチ指導を行う。
【5回目】14日後来院 状態:痛みなく2週間過ごせた 評価:広背筋の筋緊張の左右差なし、ハムストリングスの短縮なし 施術内容 ・全体のバランスの調整を行う
【6回目】21日後来院 状態:妊娠33週。歩行時にたまに左腰に痛みあるが支障はなし 評価:左広背筋の筋緊張少しあり、反り返り姿勢少しあり 施術内容 ・全体のバランスの調整を行う、左の広背筋の筋緊張リリース
次は産後に来院予定です。 <解説> 妊娠するとプロゲステロンやリラキシンなどのホルモンの影響で筋肉・靭帯が弛緩し、 物理的に子宮が大きくもなるため骨盤まわりの不安定性が増大します。
また、関節の不安定性が出るだけでは痛みが必ず出るわけではなく、 左右差があることで痛みが発生しやすくなります。
今回の患者さんは妊娠に伴う骨盤の関節(仙腸関節)の不安定性+右の仙腸関節が不安定になったことで 左右差が生じて痛みが出ていました。
施術で仙腸関節を不安定にする筋緊張をリリースし、仙腸関節の調整を行い、 仙腸関節を安定させる骨盤底筋群のトレーニングを行うことで仙腸関節が安定し、痛みが消失しました。
次に妊娠に伴い、腹筋や骨盤底筋群が機能低下することで背部、腰部の筋肉が過活動になり 負担が増大することで腰背部に痛みが出現しやすくなります。
患者さんの左の背部の筋肉が過活動になり痛みが出ていたため、 施術で背部の筋緊張をリリースすることで痛みが消失しました。
妊娠中はホルモンの影響による筋・靭帯のゆるみや姿勢バランスの変化によって 腰痛や骨盤まわりの痛みが発生しやすいですが、負担がかからない体の使い方を身に付けたり、 トレーニングを行うことで予防できるようになります。
痛みがあるとご自身のつらさだけでなく、母体の緊張により胎児への血流量が低下したりなど 発育にも影響があるのでお早めにご相談ください。
個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません 【施術担当・記事作成者 高巣】