2023年2月28日 火曜日
急性腰痛(ギックリ腰)が改善|30代 女性|整体
5日前に腰が痛くなり痛みが治らず、痛みで座る事もままならないとの事でご来院。2回の治療でギックリ腰が改善していくまでの事例紹介です。現在は、症状が再発しないように予防も兼ねて根本的治療を進めております。
<状態> 【動作検査】 立位→立った状態での検査 壁に手をつき股関節屈曲(膝を曲げ足をあげる)を片脚ずつ行い痛みが出るか検査 右屈曲(-) 左屈曲→右仙腸関節〜右腰部にかけ痛み(+) 痛み軽減後の検査 ↓ 座位→座った状態での検査 骨盤後傾位(後ろへ倒れている) 腹臥位→うつ伏せでの検査 骨盤後傾位(後ろへ倒れている)
【姿勢検査】 立位でのけぞり姿勢(sway-back姿勢) 座位での胸椎後弯(+) バランスは重心の位置が高い。
【呼吸の検査】 呼吸 上・下部胸椎の動き(↓)、リブフレア(+) 呼吸の浅さが筋緊張も高まりやすい状態でした。 胸郭の動きに柔軟性が欠けていた為、背部の筋肉、頸肩部(呼吸筋)の硬さが出ている状態でした。
<施術> 【1回目】 立位で壁に手をついて腹式呼吸を行いながら 腹部の緊張を取りました。 胸腰筋膜のアプローチも行い緊張が取れてきたところで 先程の股関節屈曲のモニターをとり 痛みが軽減していた為、ベットに座ってもらいました。 次は、左側臥位で右のラテラルライン(大殿筋、大腿筋膜張筋)腹部(外腹斜筋)の緊張をとり 腹式呼吸を促すと右の骨盤上部の硬結が取れました。 そのまま腹臥位になり、大殿筋下部、中殿筋、ハムストリングのリリースを行い終了。 モニターで座位痛(-)、歩行時痛(-) 立位、座位の前屈動作時痛(-) 動作時痛は出ていなかったのを確認し ヒップスライドのエクササイズを指導し終了。
*ラテラルライン 両側から身体を支えており、足底から外側へ回り、下腿と大腿の外側を上行し、 靴紐のように交叉しながら肩まで行き、耳辺りまで続きます。
機能としては、体幹側屈や股関節外転、足外反などの側方運動として働き、 体幹の回旋運動でのブレーキとしても働きます。 また、体幹と下肢を協調的に安定させ、活動中に身体が崩れるのを防ぎます。
また、外・内肋間筋、外・内腹斜筋、胸鎖乳突筋と頭板状筋など、 それぞれの筋同士でX字を形成しており、形成している前後の筋が引っ張り合うことで 前後のバランスやスムーズな回旋運動や側屈運動を起こします。
*アナトミートレイン-徒手運動療法にための筋筋膜経線 医学書院より引用
【2回目】 翌日、2回目の来院。 モニター 動作時痛(-) 前屈動作(-) 歩行時痛(-) 座位痛(-) 仰臥位(+) 仰臥位で痛みが残っていた為、 腹臥位にて右骨盤上部の硬結をとり 仰臥位での痛みがなくなったところで治療は終了。
【3回目】 4日後来院、痛みはなくなり日常生活も問題なく送れているとの事。 慢性化している肩こりの方が気になるとの事で、頸部・胸郭・脊柱のアプローチを行い終了。
【4回目以降】 7日後来院、肩がこる感じがあまり感じないとの事。 約1週間単位でお越し頂き、根本治療を継続。
<解説> 今回ポイントとなったのが、初期段階で呼吸の介入を行った事です。
筋肉の過緊張状態が続いている場合、 何かしらのバランスが崩れ結果的に筋肉へ負荷がかかり症状が現れてしまうケースがあります。 呼吸の介入を行う事で、筋肉の緊張を抑制する働きが増します。 呼吸を正常化すれば、動きも正常化出来るようになります。 呼吸の介入は慢性的な痛み、ダルさなどを根本的に治す解決策にもなりうる場合も ございますので、同じ様な症状でお困りの方は、一度ご相談下さい。
※個人の感想です。100%施術効果を保証するものではありません。 【施術担当・記事作成者 脇内】
Contents
利用者
30代女性お悩み
ギックリ腰過去に受けていた施術
整体主な施術ポイント
胸腰筋膜、ラテラルライン、大殿筋、ハムストリング施術内容と経過
<ヒアリング> 5日前、前屈みになった際、右の骨盤の上辺りが痛くなったとの事。 日が経つにつれ痛みがひどくなり、 座る事もままならないとの事でご来院。 また、 歩行時痛(+) 動作時痛(+) 就寝時は、側臥位(横向き)で寝ている。<状態> 【動作検査】 立位→立った状態での検査 壁に手をつき股関節屈曲(膝を曲げ足をあげる)を片脚ずつ行い痛みが出るか検査 右屈曲(-) 左屈曲→右仙腸関節〜右腰部にかけ痛み(+) 痛み軽減後の検査 ↓ 座位→座った状態での検査 骨盤後傾位(後ろへ倒れている) 腹臥位→うつ伏せでの検査 骨盤後傾位(後ろへ倒れている)
【姿勢検査】 立位でのけぞり姿勢(sway-back姿勢) 座位での胸椎後弯(+) バランスは重心の位置が高い。
【呼吸の検査】 呼吸 上・下部胸椎の動き(↓)、リブフレア(+) 呼吸の浅さが筋緊張も高まりやすい状態でした。 胸郭の動きに柔軟性が欠けていた為、背部の筋肉、頸肩部(呼吸筋)の硬さが出ている状態でした。
<施術> 【1回目】 立位で壁に手をついて腹式呼吸を行いながら 腹部の緊張を取りました。 胸腰筋膜のアプローチも行い緊張が取れてきたところで 先程の股関節屈曲のモニターをとり 痛みが軽減していた為、ベットに座ってもらいました。 次は、左側臥位で右のラテラルライン(大殿筋、大腿筋膜張筋)腹部(外腹斜筋)の緊張をとり 腹式呼吸を促すと右の骨盤上部の硬結が取れました。 そのまま腹臥位になり、大殿筋下部、中殿筋、ハムストリングのリリースを行い終了。 モニターで座位痛(-)、歩行時痛(-) 立位、座位の前屈動作時痛(-) 動作時痛は出ていなかったのを確認し ヒップスライドのエクササイズを指導し終了。
*ラテラルライン 両側から身体を支えており、足底から外側へ回り、下腿と大腿の外側を上行し、 靴紐のように交叉しながら肩まで行き、耳辺りまで続きます。
機能としては、体幹側屈や股関節外転、足外反などの側方運動として働き、 体幹の回旋運動でのブレーキとしても働きます。 また、体幹と下肢を協調的に安定させ、活動中に身体が崩れるのを防ぎます。
また、外・内肋間筋、外・内腹斜筋、胸鎖乳突筋と頭板状筋など、 それぞれの筋同士でX字を形成しており、形成している前後の筋が引っ張り合うことで 前後のバランスやスムーズな回旋運動や側屈運動を起こします。
*アナトミートレイン-徒手運動療法にための筋筋膜経線 医学書院より引用
【2回目】 翌日、2回目の来院。 モニター 動作時痛(-) 前屈動作(-) 歩行時痛(-) 座位痛(-) 仰臥位(+) 仰臥位で痛みが残っていた為、 腹臥位にて右骨盤上部の硬結をとり 仰臥位での痛みがなくなったところで治療は終了。
【3回目】 4日後来院、痛みはなくなり日常生活も問題なく送れているとの事。 慢性化している肩こりの方が気になるとの事で、頸部・胸郭・脊柱のアプローチを行い終了。
【4回目以降】 7日後来院、肩がこる感じがあまり感じないとの事。 約1週間単位でお越し頂き、根本治療を継続。
<解説> 今回ポイントとなったのが、初期段階で呼吸の介入を行った事です。
筋肉の過緊張状態が続いている場合、 何かしらのバランスが崩れ結果的に筋肉へ負荷がかかり症状が現れてしまうケースがあります。 呼吸の介入を行う事で、筋肉の緊張を抑制する働きが増します。 呼吸を正常化すれば、動きも正常化出来るようになります。 呼吸の介入は慢性的な痛み、ダルさなどを根本的に治す解決策にもなりうる場合も ございますので、同じ様な症状でお困りの方は、一度ご相談下さい。
※個人の感想です。100%施術効果を保証するものではありません。 【施術担当・記事作成者 脇内】