2022年1月30日 日曜日
忙しいとなりやすい胃の痛みが改善|20代 女性|整体
忙しくなると胃が痛くなる患者さんが改善していくまでの事例紹介です。構造的な胃への負担軽減と交感神経優位な状態を呼吸のトレーニングを行い自律神経の乱れを整えることで症状が改善していきました。
<状態把握> ・交感神経が優位で脊柱の可動性が低い ・臀部、腹部が短縮し座位で腹部を圧迫しやすい姿勢
<施術> 【1回目】 ・脊柱全体の可動性をつける ・ディープフロントラインをリリース ・後頭下筋群をリリース ・胃の関連痛部位(大腿四頭筋)をリリース セルフケアとして臀部、腹部のストレッチ指導
【2回目】 一週間後来院、今月は胃もたれになりやすいスケジュールのため心配、今のところ大丈夫。肩こりあり。 前回と同様の施術を行う。 セルフケアとして内転筋のストレッチを指導
【3回目】 10日後来院、胃もたれなし、おなかの縮こまり感が軽減してきた。 状態:脊柱の可動性が向上 前回と同様の施術と左の肋骨下部の肋間のつまりをリリース セルフケアとして腹式呼吸のトレーニング指導
【4回目】 11日後来院、胃もたれなしだがなりそうな感覚があった。 状態:側腹部、内転筋の緊張が残る 前回と同様の施術と内転筋・腹斜筋のリリースで脊柱の可動域をよりつける セルフケアとして腹斜筋のストレッチ指導
【5回目】 2週間後来院、胃の状態良好、右肩がずっとパソコン作業をしていて痛みあり、あと1週間で提出するものがあり忙しい。 状態:脊柱の可動性問題なし、側腹部の緊張減少 脊柱の可動性を出す施術と内転筋リリース、右腕のバックアームライン、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋をリリース セルフケアとして手首の使い方指導
【6回目】 2週間後日後来院、胃もたれなりそうだったが大丈夫だった。右肩の痛み少しあり。忙しいスケジュールも落ち着いた。 状態:内転筋の緊張減少 前回と同様の施術を行う スケジュールが落ち着き、体の状態も良好のため終了。 メンテナンスで忙しくなる時に来るように伝える。
<考察> 胃を覆っている内部腹膜と腹部の深部筋膜は連続性があるため、腹部の短縮があると内部腹膜も硬くなり、 胃の働きにまで影響を及ぼす要因になります。
また胃は副交感神経優位になると食べ物を消化する働きをしますが、 ストレスや緊張で交感神経が優位になると働きが低下して消化不良をおこし胃もたれなどの症状を引き起こします。
今回の患者さんはまず姿勢がお腹を短縮させた姿勢をしており、胃が正常に働きにくい構造をしていた上に、 ストレスが重なったときに交感神経優位になり胃の働きが低下したことが重なり 胃の不調症状が出やすくなっていたと考えられます。
施術としては腹部の短縮をリリースするために 腹部に連続性がある筋膜のライン(ディープフロントライン)の短縮をリリース、 リラックスして副交感神経が優位になりやすいように過緊張で固まっている脊柱のリリースを行い、 セルフケアは腹部の短縮の姿勢を予防するストレッチや副交感神経により促すために 腹式呼吸のトレーニング指導を行いました。
腹部の短縮が改善し、脊柱の可動域が出て脱力しやすくなり、腹式呼吸のトレーニングで交感神経優位な状態が改善、 胃への影響が緩和したことで症状が改善していきました。
Contents
利用者
20代女性お悩み
・胃の痛み、胃もたれ ・肩こり、頭痛 ・腰痛過去に受けていた施術
整体主な施術ポイント
脊柱の可動性をつける 腹部短縮のリリース施術内容と経過
<ヒアリング> 主訴は3年ぐらい前から胃もたれ、胃痛、腰痛が出るようになり、いったん出ると2~3日続く。 他は肩こりもあり、頭痛がセットで出やすい。 日常生活の環境として学校の実習で気を使うことが多く、論文などやることが多く、 それらで忙しいと胃もたれを感じやすい。 症状が出る原因を知りたいのと、胃痛を気にせず過ごせるようになりたいとのことで来院。<状態把握> ・交感神経が優位で脊柱の可動性が低い ・臀部、腹部が短縮し座位で腹部を圧迫しやすい姿勢
<施術> 【1回目】 ・脊柱全体の可動性をつける ・ディープフロントラインをリリース ・後頭下筋群をリリース ・胃の関連痛部位(大腿四頭筋)をリリース セルフケアとして臀部、腹部のストレッチ指導
【2回目】 一週間後来院、今月は胃もたれになりやすいスケジュールのため心配、今のところ大丈夫。肩こりあり。 前回と同様の施術を行う。 セルフケアとして内転筋のストレッチを指導
【3回目】 10日後来院、胃もたれなし、おなかの縮こまり感が軽減してきた。 状態:脊柱の可動性が向上 前回と同様の施術と左の肋骨下部の肋間のつまりをリリース セルフケアとして腹式呼吸のトレーニング指導
【4回目】 11日後来院、胃もたれなしだがなりそうな感覚があった。 状態:側腹部、内転筋の緊張が残る 前回と同様の施術と内転筋・腹斜筋のリリースで脊柱の可動域をよりつける セルフケアとして腹斜筋のストレッチ指導
【5回目】 2週間後来院、胃の状態良好、右肩がずっとパソコン作業をしていて痛みあり、あと1週間で提出するものがあり忙しい。 状態:脊柱の可動性問題なし、側腹部の緊張減少 脊柱の可動性を出す施術と内転筋リリース、右腕のバックアームライン、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋をリリース セルフケアとして手首の使い方指導
【6回目】 2週間後日後来院、胃もたれなりそうだったが大丈夫だった。右肩の痛み少しあり。忙しいスケジュールも落ち着いた。 状態:内転筋の緊張減少 前回と同様の施術を行う スケジュールが落ち着き、体の状態も良好のため終了。 メンテナンスで忙しくなる時に来るように伝える。
<考察> 胃を覆っている内部腹膜と腹部の深部筋膜は連続性があるため、腹部の短縮があると内部腹膜も硬くなり、 胃の働きにまで影響を及ぼす要因になります。
また胃は副交感神経優位になると食べ物を消化する働きをしますが、 ストレスや緊張で交感神経が優位になると働きが低下して消化不良をおこし胃もたれなどの症状を引き起こします。
今回の患者さんはまず姿勢がお腹を短縮させた姿勢をしており、胃が正常に働きにくい構造をしていた上に、 ストレスが重なったときに交感神経優位になり胃の働きが低下したことが重なり 胃の不調症状が出やすくなっていたと考えられます。
施術としては腹部の短縮をリリースするために 腹部に連続性がある筋膜のライン(ディープフロントライン)の短縮をリリース、 リラックスして副交感神経が優位になりやすいように過緊張で固まっている脊柱のリリースを行い、 セルフケアは腹部の短縮の姿勢を予防するストレッチや副交感神経により促すために 腹式呼吸のトレーニング指導を行いました。
腹部の短縮が改善し、脊柱の可動域が出て脱力しやすくなり、腹式呼吸のトレーニングで交感神経優位な状態が改善、 胃への影響が緩和したことで症状が改善していきました。
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