2023年1月29日 日曜日
妊娠中の左殿部痛が改善 | 20代 女性 | マタニティ整体
妊娠初期の頃から、左殿部の痛みがあり歩行時や動作開始時痛が治療を重ねていくごとに改善していくまでの事例紹介です。
妊娠中の体の変化や周期事の特徴、必要な治療、セルフケアのポイントを踏まえ解説していきます。
初診時では、安静時でも左殿部痛があり 仰臥位(仰向け)から座位に移行する際も、動作時痛がありました。
下部胸椎の動きをつける為、関節調整を行いました。 (胸郭の動きの悪さは呼吸に影響を及ぼし、 背部の筋肉の緊張はお腹のハリを生み出す要因の1つでもあります。)
また、左重心になりやすく、左の殿部に筋硬結があったので 硬結部位の左大・中殿筋をリリース。
殿部がうまく使えない事で左のハムストリングは萎縮している状態だったため 筋膜へのアプローチを行いました。
追加で呼吸・体性感覚の介入を行いました。
呼吸の介入は、広背筋を抑制させるエクササイズを行い呼吸の回数を減らし 背部の筋肉や骨盤周りの筋肉の緊張を和らげるようにし 体性感覚の介入では、左でバランスを保とうとする癖があったので右の足底から感覚入力をし、 左の大脳皮質運動野を刺激し左の体性感覚を活性化させ筋緊張の緩和を促しました。
ただ単に、硬いところを緩めるだけでは根本的に痛みはとれません。
体性感覚の機能を向上させる事で 中々とれなかった筋緊張を緩和させる事が出来ます。
ハムストリングの萎縮に対し、 立位で台に足をかけ股関節進展位でストレッチを20秒×2、 股関節屈曲位で殿部を後ろへ引くのを繰り返す活性トレーニングを20回×2を指導。
【2回目】 8日後、来院の際 セルフケアやトレーニングを続けていると、痛みは軽減したとのこと。 重心の偏りはまだあるので前回と同じ施術を行いました。
【3回目】 6日後、来院の際 安静時の痛み、歩行時・動作時痛も症状がほぼ出ていない状態。 ほとんど痛みがなく、違和感程度まで改善。 3回目以降は、症状の再発防止と中期以降の姿勢の変化に対するトレーニング、 エクササイズを取り入れていきました。
次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定。 完全に症状が落ち着くまで5回の治療を行い、6回目以降はメンテナンスを兼ねて 全身の調整を行いました。
妊娠初期(1~13週) エストロゲン、プロゲステロン、リラキシンなどの影響で筋肉や組織が弛緩して便秘やむくみ、 腰痛(仙腸関節痛)などが発生してきます。 この時期のつわりなどで苦しむ方も多くおられます。 非常に心身ともにデリケートな時期でもあります。 この時期は繊細な調整が必要になり、施術には十分な知識と技術が必要です。 体の巡りを良くすることや、筋肉や関節に対するアプローチによりこれからの妊娠生活に備える体づくりなどを行います。
【施術担当・記事作成者 脇内】
<利用者>
20代女性<お悩み>
・左殿部痛<過去に受けていた施術>
整体、カイロプラクティック、オステオパシー<主な施術ポイント>
筋膜の調整、呼吸の介入、アライメント調整、循環の改善、骨盤調整、体性感覚の介入<ヒアリング>
妊娠初期から左殿部の痛みがあり、仰向けで寝ている状態から寝返り、 歩行時、動作開始時の痛みが続く状態のため来院。<状態>
・左の中殿筋部に硬結あり。 ・骨盤前傾位。 ・左側重心。 ・ハムストリングの不活性状態。 ・時々しびれ(+) ・お腹の張り(−) ・胎動はあり。<施術内容と経過>
【1回目】 ・お腹のスペース確保の為、頸部の調整 ・下部胸椎フィクスゼーションに対する関節調整 ・骨盤の位置の調整 ・左大・中殿筋、大腿筋膜張筋をリリース ・ハムストリングのリリースと活性トレーニング ・マタニティヨガの指導初診時では、安静時でも左殿部痛があり 仰臥位(仰向け)から座位に移行する際も、動作時痛がありました。
下部胸椎の動きをつける為、関節調整を行いました。 (胸郭の動きの悪さは呼吸に影響を及ぼし、 背部の筋肉の緊張はお腹のハリを生み出す要因の1つでもあります。)
また、左重心になりやすく、左の殿部に筋硬結があったので 硬結部位の左大・中殿筋をリリース。
殿部がうまく使えない事で左のハムストリングは萎縮している状態だったため 筋膜へのアプローチを行いました。
追加で呼吸・体性感覚の介入を行いました。
呼吸の介入は、広背筋を抑制させるエクササイズを行い呼吸の回数を減らし 背部の筋肉や骨盤周りの筋肉の緊張を和らげるようにし 体性感覚の介入では、左でバランスを保とうとする癖があったので右の足底から感覚入力をし、 左の大脳皮質運動野を刺激し左の体性感覚を活性化させ筋緊張の緩和を促しました。
ただ単に、硬いところを緩めるだけでは根本的に痛みはとれません。
体性感覚の機能を向上させる事で 中々とれなかった筋緊張を緩和させる事が出来ます。
ハムストリングの萎縮に対し、 立位で台に足をかけ股関節進展位でストレッチを20秒×2、 股関節屈曲位で殿部を後ろへ引くのを繰り返す活性トレーニングを20回×2を指導。
【2回目】 8日後、来院の際 セルフケアやトレーニングを続けていると、痛みは軽減したとのこと。 重心の偏りはまだあるので前回と同じ施術を行いました。
【3回目】 6日後、来院の際 安静時の痛み、歩行時・動作時痛も症状がほぼ出ていない状態。 ほとんど痛みがなく、違和感程度まで改善。 3回目以降は、症状の再発防止と中期以降の姿勢の変化に対するトレーニング、 エクササイズを取り入れていきました。
次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定。 完全に症状が落ち着くまで5回の治療を行い、6回目以降はメンテナンスを兼ねて 全身の調整を行いました。
<考察>
マタニティ整体では、体の歪みやお腹の位置などを分析し呼吸や体の機能を整え、 骨盤や足など歪みやバランスを整えます。 また、日常での注意点やセルフケアをお伝えします。妊娠初期(1~13週) エストロゲン、プロゲステロン、リラキシンなどの影響で筋肉や組織が弛緩して便秘やむくみ、 腰痛(仙腸関節痛)などが発生してきます。 この時期のつわりなどで苦しむ方も多くおられます。 非常に心身ともにデリケートな時期でもあります。 この時期は繊細な調整が必要になり、施術には十分な知識と技術が必要です。 体の巡りを良くすることや、筋肉や関節に対するアプローチによりこれからの妊娠生活に備える体づくりなどを行います。
【施術担当・記事作成者 脇内】