2024年4月26日 金曜日
妊娠すると出てくる腰痛が改善|20代 女性|マタニティ整体
第一子の妊娠から腰痛が出るようになり、第二子の妊娠でも再発した腰痛でお悩みの患者さんが改善した事例です。荷重バランスの左右差と反り姿勢を調整し、仙腸関節への荷重の左右差と筋の硬結を取り除くことで症状が改善していきました。
<状態> ・右骨盤挙上位 ・骨盤前傾位(背部全体の反り姿勢) ・左大臀筋(痛みの局所)に筋硬結あり
<施術> 【1回目】 具体的な症状は ・寝ている(左を下にして寝ている)状態から起き上がる時に腰が痛む ・30分もたれるように座ると腰が痛む ・2時間ぐらい歩いていると腰が痛む
お体の状態を問診、検査すると ・右の骨盤にお子さんを乗せて抱っこする+元々右足を上にして組むクセがあり、 右の骨盤が挙上位になり、左荷重位→左大臀筋上部に筋硬結があり、 その部位から痛みが出る ・骨盤前傾位からの腰椎前湾と妊娠からの重心移動のためバランスをとるために 体全体が大きく後ろに反った姿勢をしており、背部全体の筋緊張が強くなっている
元々足を組む習慣があり、左荷重になっていたとしても、 産後は痛みが落ち着いていたとのことで、 妊娠時に左右差の影響を受けやすい仙腸関節の問題と 局所の硬結が原因で痛みが出ていると考え施術しました。
施術では ・右骨盤挙上位の調節 ・左臀部の筋硬結リリース ・骨盤前傾位・反り姿勢のバランス調節
セルフケアとして荷重バランスの指導と座り方指導、骨盤と股関節の運動を指導しました。
【2回目】7日後来院 状態:好転反応出て痛みが一時強くなったが、落ち着いたら痛み軽減 評価:大臀筋の硬結軽減、右骨盤挙上位、骨盤前傾位、背部全体の反りあり 施術内容 引き続き前回同様の施術とセルフケア指導を行いました。
【3回目】6日後来院 状態:好転反応なく、痛み全体が低下した 座位での痛み消失、歩行時の痛み消失、起き上がり時の痛み軽減 評価:右骨盤挙上位なし(左右差なし)、背部全体の反り姿勢軽減、大臀筋の硬結減少 施術内容 前回と同様の施術を行う、大臀筋の硬結が消失したところで施術後は起き上がりの痛みも消失しました。
セルフケアとして腹式呼吸の指導を行いました。
現在は経過観察中です。
<解説> 通常は荷重の左右差が原因での痛みが出ていなくても、 妊娠中には荷重の左右差が原因で仙腸関節に左右非対称な緩みがあると 痛みの原因になります。
今回の患者さんは元々の右足を組んで左に体重を乗せる習慣と お子さんを右の骨盤で支えて左に荷重する習慣があり、 元々仙腸関節の左右非対称があったのだと思いますが、 妊娠をきっかけに痛みが出たのだと考えられます。
また、妊娠すると骨盤は不安定になるため、 より安定させようとして骨盤周囲の筋肉は緊張しやすくなります。
姿勢もお腹が大きくなるにつれて重心の位置が変わり、後ろに反った姿勢になりますが、 この姿勢は臀部やハムストリングを短縮させやすくなります。
これらが原因で左の臀部の硬結がさらに硬くなり、痛みの原因になったのだと考えられます。
患者さんも最初のうちは骨盤と股関節の動きに左右差があり、 右にうまく荷重できていませんでしたが、施術とセルフケアをしていくことで、 右にも乗せれるようになり、痛みが解消していきました。
妊娠中は通常と違う体の変化で痛みを伴うことが多くあると思いますが、 ひとつひとつ解決することで痛みは解消していきますので、ぜひご相談ください。
個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません 【施術担当・記事作成者 高巣】

Contents
利用者
20代女性お悩み
・腰痛(左臀部の上)今回の症状で受けた施術
なし主な施術ポイント
・骨盤前傾位(反り姿勢)の矯正 ・重心位置施術内容と経過
<ヒアリング> 来院時妊娠25週。 もともと第一子(2才)妊娠中から腰痛がひどくなり、出産後に落ち着いていたが、 今回第二子を妊娠してから痛みが再発。 長時間の座位や歩行、寝起きにピキッと痛みが走りつらい。 痛みを改善したいのと、骨盤のケアをしておきたいとのことで来院された。<状態> ・右骨盤挙上位 ・骨盤前傾位(背部全体の反り姿勢) ・左大臀筋(痛みの局所)に筋硬結あり
<施術> 【1回目】 具体的な症状は ・寝ている(左を下にして寝ている)状態から起き上がる時に腰が痛む ・30分もたれるように座ると腰が痛む ・2時間ぐらい歩いていると腰が痛む
お体の状態を問診、検査すると ・右の骨盤にお子さんを乗せて抱っこする+元々右足を上にして組むクセがあり、 右の骨盤が挙上位になり、左荷重位→左大臀筋上部に筋硬結があり、 その部位から痛みが出る ・骨盤前傾位からの腰椎前湾と妊娠からの重心移動のためバランスをとるために 体全体が大きく後ろに反った姿勢をしており、背部全体の筋緊張が強くなっている
元々足を組む習慣があり、左荷重になっていたとしても、 産後は痛みが落ち着いていたとのことで、 妊娠時に左右差の影響を受けやすい仙腸関節の問題と 局所の硬結が原因で痛みが出ていると考え施術しました。
施術では ・右骨盤挙上位の調節 ・左臀部の筋硬結リリース ・骨盤前傾位・反り姿勢のバランス調節
セルフケアとして荷重バランスの指導と座り方指導、骨盤と股関節の運動を指導しました。
【2回目】7日後来院 状態:好転反応出て痛みが一時強くなったが、落ち着いたら痛み軽減 評価:大臀筋の硬結軽減、右骨盤挙上位、骨盤前傾位、背部全体の反りあり 施術内容 引き続き前回同様の施術とセルフケア指導を行いました。
【3回目】6日後来院 状態:好転反応なく、痛み全体が低下した 座位での痛み消失、歩行時の痛み消失、起き上がり時の痛み軽減 評価:右骨盤挙上位なし(左右差なし)、背部全体の反り姿勢軽減、大臀筋の硬結減少 施術内容 前回と同様の施術を行う、大臀筋の硬結が消失したところで施術後は起き上がりの痛みも消失しました。
セルフケアとして腹式呼吸の指導を行いました。
現在は経過観察中です。
<解説> 通常は荷重の左右差が原因での痛みが出ていなくても、 妊娠中には荷重の左右差が原因で仙腸関節に左右非対称な緩みがあると 痛みの原因になります。
今回の患者さんは元々の右足を組んで左に体重を乗せる習慣と お子さんを右の骨盤で支えて左に荷重する習慣があり、 元々仙腸関節の左右非対称があったのだと思いますが、 妊娠をきっかけに痛みが出たのだと考えられます。
また、妊娠すると骨盤は不安定になるため、 より安定させようとして骨盤周囲の筋肉は緊張しやすくなります。
姿勢もお腹が大きくなるにつれて重心の位置が変わり、後ろに反った姿勢になりますが、 この姿勢は臀部やハムストリングを短縮させやすくなります。
これらが原因で左の臀部の硬結がさらに硬くなり、痛みの原因になったのだと考えられます。
患者さんも最初のうちは骨盤と股関節の動きに左右差があり、 右にうまく荷重できていませんでしたが、施術とセルフケアをしていくことで、 右にも乗せれるようになり、痛みが解消していきました。
妊娠中は通常と違う体の変化で痛みを伴うことが多くあると思いますが、 ひとつひとつ解決することで痛みは解消していきますので、ぜひご相談ください。
個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません 【施術担当・記事作成者 高巣】