2022年12月28日 水曜日
妊娠初期の殿部痛がマタニティ整体で改善
妊娠初期の頃から、左殿部の痛みがあり仰向けで寝ている状態から寝返りが出来ない症状が治療を重ねていくごとに改善していくまでの事例紹介です。
妊娠中の体の変化や周期事の特徴、必要な治療、セルフケアのポイントを踏まえ解説していきます。
【1回目】 ・お腹のスペース確保の為、頸部の調整 ・下部胸椎フィクスゼーションに対する関節調整 ・骨盤の位置の調整 ・左大・中殿筋、大腿筋膜張筋をリリース ・ハムストリングのリリースと活性トレーニング ・マタニティヨガの指導
初診時では、安静時でも左殿部痛があり 仰臥位(仰向け)から座位に移行する際も、動作時痛がありました。 下部胸椎の動きをつける為、関節調整を行いました。 (胸郭の動きの悪さは呼吸に影響を及ぼし、 背部の筋肉の緊張はお腹のハリを生み出す要因の1つでもあります。) また、左の殿部に筋硬結があったので 硬結部位の左大・中殿筋をリリース。 筋膜の治療と呼吸・体性感覚の介入を行いました。 呼吸の介入は、広背筋を抑制させるエクササイズを行い呼吸の回数を減らし 背部の筋肉や骨盤周りの筋肉の緊張を和らげるようにし 体性感覚の介入では、左でバランスを保とうとする癖があったので右の足底から感覚入力をし、 左の大脳皮質運動野を刺激し左の体性感覚を活性化させ筋緊張の緩和を促しました。 ただ単に、硬いところを緩めるだけでは 根本的に痛みはとれません。 体性感覚の機能を向上させる事で 中々とれなかった筋緊張を緩和させる事が出来ます。
【2回目】 前回より少し痛みがひいたが、継続して左殿部の痛みあり。 前回と同じく筋膜の調整を行い緊張をとっていきました。
【3回目】 安静時の痛み、動作時痛も症状が軽減しました。 ほとんど痛みがなく、違和感程度まで改善。 3回目以降は、症状の再発防止と中期以降の姿勢の変化に対するトレーニング、エクササイズを取り入れていきました。 完全に症状が落ち着くまで5回の治療を行い、6回目以降はメンテナンスを兼ねて全身の調整を行いました。 次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定
妊娠初期(1~13週)
エストロゲン、プロゲステロン、リラキシンなどの影響で筋肉や組織が弛緩して便秘やむくみ、 腰痛(仙腸関節痛)などが発生してきます。 この時期のつわりなどで苦しむ方も多くおられます。非常に心身ともにデリケートな時期でもあります。
この時期は繊細な調整が必要になり、施術には十分な知識と技術が必要です。 体の巡りを良くすることや、筋肉や関節に対するアプローチによりこれからの妊娠生活に備える体づくりなどを行います。
【施術担当・記事作成者 脇内】
Contents
【妊娠中の殿部痛がマタニティ整体で改善した事例解説】
<利用者>
20代女性<お悩み>
・殿部痛<過去に受けていた施術>
なし<主な施術ポイント>
筋膜の調整、呼吸の介入、アライメント調整、循環の改善、骨盤調整、体性感覚の介入<ヒアリング・施術内容と経過>
妊娠初期から左殿部の痛みがあり、仰向けで寝ている状態から寝返りをうとうとすると痛みが増し、 起き上がりも痛くて中々出来ない状態のため来院。<状態>
・左の中殿筋部に硬結あり。 ・骨盤前傾位。 ・ハムストリングの不活性状態。 ・しびれ、お腹の張り(−) ・胎動はあり。<施術>
【1回目】 ・お腹のスペース確保の為、頸部の調整 ・下部胸椎フィクスゼーションに対する関節調整 ・骨盤の位置の調整 ・左大・中殿筋、大腿筋膜張筋をリリース ・ハムストリングのリリースと活性トレーニング ・マタニティヨガの指導
初診時では、安静時でも左殿部痛があり 仰臥位(仰向け)から座位に移行する際も、動作時痛がありました。 下部胸椎の動きをつける為、関節調整を行いました。 (胸郭の動きの悪さは呼吸に影響を及ぼし、 背部の筋肉の緊張はお腹のハリを生み出す要因の1つでもあります。) また、左の殿部に筋硬結があったので 硬結部位の左大・中殿筋をリリース。 筋膜の治療と呼吸・体性感覚の介入を行いました。 呼吸の介入は、広背筋を抑制させるエクササイズを行い呼吸の回数を減らし 背部の筋肉や骨盤周りの筋肉の緊張を和らげるようにし 体性感覚の介入では、左でバランスを保とうとする癖があったので右の足底から感覚入力をし、 左の大脳皮質運動野を刺激し左の体性感覚を活性化させ筋緊張の緩和を促しました。 ただ単に、硬いところを緩めるだけでは 根本的に痛みはとれません。 体性感覚の機能を向上させる事で 中々とれなかった筋緊張を緩和させる事が出来ます。
【2回目】 前回より少し痛みがひいたが、継続して左殿部の痛みあり。 前回と同じく筋膜の調整を行い緊張をとっていきました。
【3回目】 安静時の痛み、動作時痛も症状が軽減しました。 ほとんど痛みがなく、違和感程度まで改善。 3回目以降は、症状の再発防止と中期以降の姿勢の変化に対するトレーニング、エクササイズを取り入れていきました。 完全に症状が落ち着くまで5回の治療を行い、6回目以降はメンテナンスを兼ねて全身の調整を行いました。 次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定
<考察>
マタニティ整体では、体の歪みやお腹の位置などを分析し呼吸や体の機能を整え、骨盤や足など歪みやバランスを整えます。 また、日常での注意点やセルフケアをお伝えします。妊娠初期(1~13週)
エストロゲン、プロゲステロン、リラキシンなどの影響で筋肉や組織が弛緩して便秘やむくみ、 腰痛(仙腸関節痛)などが発生してきます。 この時期のつわりなどで苦しむ方も多くおられます。非常に心身ともにデリケートな時期でもあります。
この時期は繊細な調整が必要になり、施術には十分な知識と技術が必要です。 体の巡りを良くすることや、筋肉や関節に対するアプローチによりこれからの妊娠生活に備える体づくりなどを行います。
【施術担当・記事作成者 脇内】