2021年6月23日 水曜日
抱っこで悪化した腰の痛み | 30代 女性|産後骨盤矯正
元々腰痛持ちで産後の抱っこで状態が悪化、肩甲骨の下部の波がある痛みで悩んでいた産後の患者さんが改善していくまでの事例紹介です。体内で不足していた栄養を摂取し、外側荷重の体の使い方を本来の重心の位置に戻していくことで状態が回復してきました。
【1回目】 ・荷重が右に偏っているため、左に体重を乗せやすいように左の骨盤と股関節を調節 ・右の背部の筋緊張をリリース ・骨盤の調節と安定性を出す セルフケアとして右の広背筋のストレッチと骨盤底筋群のトレーニング指導
【2回目】 10日後来院、痛みの強さ減少、ズボンはまだきつい 状態:右半身側面の短縮、肋骨の開き 前回と同様の施術と右下肢側面のリリースを行う セルフケアとして肋骨を閉じるセルフケアと臀部とハムストリングスのストレッチを指導
【3回目】 5日後来院、肩甲骨下の痛み消失、しゃがむ時に腰がまだ痛い 状態:肋骨の開き減少 引き続き同様の施術を行う。 セルフケアとして右のハムストリングスの活性化のトレーニング指導
【4回目】 6日後来院、腰のしゃがむ時の痛みのレベル10段階中8、膝の痛みが最近気になってきた 状態:胸椎下部と腰椎上部の関節の可動性が低い 引き続き同様の施術と、胸椎・腰椎の可動性を出す施術を行う。 セルフケアとして腰椎の運動指導
【5回目】 8日後来院、2~3日は痛くなかったがそれ以降は痛みが出てきた、膝の痛みもあり 状態:膝窩の硬さあり 引き続き胸椎と腰椎の可動性を出す施術を行う。 セルフケアとして抱っこの後のストレッチ指導
【6回目】 8日後後来院、痛みのレベル10段階中8、膝の痛みあり 状態:体の疲労感が抜けない、むくみもあり、骨盤の不安定性あり 鉄分の栄養指導と骨盤の安定性を出す施術、脊柱の可動性を出す施術を行う。 セルフケアとして鉄分摂取、腹筋トレーニング指導
【7回目】 10日後来院、痛みのレベル10段階中6、膝の側面に痛みが移動、体の疲労感が減少した 状態:むくみ減少、骨盤の安定性向上 引き継き前回同様の施術を行う。 セルフケアとして体幹がより安定化するための筋群(内転筋と殿筋)のトレーニング指導
【8回目】 5日後来院、体に負担がかかると痛みが上昇するが、負担がないと痛み減少 状態:骨盤の安定性キープできている、骨盤下部の開きが少し残る より姿勢を安定させるため肩甲骨の動きをつける施術を行う セルフケアとして肩甲骨の運動指導
【9回目】 1週間後来院、今朝腰の痛みが出たが、6日間は痛みなかった、右膝がまだ痛み残る 状態:右の下肢側面の緊張が残る 右の下肢側面の筋緊張をリリース セルフケアとして右の内転筋のトレーニング強化指導
【10回目】 12日後来院、腰痛なし、右膝が少し痛い、ズボンのゆとりもでてきた 状態:右下肢側面の筋緊張減少。右内転筋の入力はまだ少し左より弱い 股関節の位置の調整を行う セルフケアとして股関節の位置を正す運動指導 より間隔をあけて経過を見ていく
今回の患者さんは途中から痛みが減少しにくくなり、体の疲労感も抜けず、骨盤が再度不安定になり、 鉄不足が考えられたため鉄分の摂取をしてもらったところ、 疲労感やむくみが減少し、骨盤が安定して痛みも徐々に減少していきました。
骨盤が安定したあとは外側荷重のクセを体幹(内側)で支えられるように施術と運動指導を行うことで状態が安定していきました。
Contents
【産後の抱っこで悪化した腰痛が改善した事例解説】
<利用者>
30代女性<お悩み>
・右の肩甲骨の下に痛みがある ・常に腰が重たい、痛みがある。 ・骨盤を引き締めたい。ズボンにゆとりがなくなった<過去に受けていた施術>
マッサージ、鍼灸治療<主な施術ポイント>
栄養指導 外側荷重の修正<施術内容と経過>
<ヒアリング>
産後2か月、帝王切開で出産。 元々腰痛持ちだったが、産後の抱っこで腰痛が悪化。常に重たさや痛みを感じる。 右の肩甲骨の下にも痛みがあり、波がある。 ズボンにゆとりがなくなったので、骨盤のケアと体のケアをしていきたい。<状態>
・骨盤の関節(仙腸関節)のゆるさがある ・左の骨盤(腸骨)が前傾位 ・右荷重<施術>
【1回目】 ・荷重が右に偏っているため、左に体重を乗せやすいように左の骨盤と股関節を調節 ・右の背部の筋緊張をリリース ・骨盤の調節と安定性を出す セルフケアとして右の広背筋のストレッチと骨盤底筋群のトレーニング指導
【2回目】 10日後来院、痛みの強さ減少、ズボンはまだきつい 状態:右半身側面の短縮、肋骨の開き 前回と同様の施術と右下肢側面のリリースを行う セルフケアとして肋骨を閉じるセルフケアと臀部とハムストリングスのストレッチを指導
【3回目】 5日後来院、肩甲骨下の痛み消失、しゃがむ時に腰がまだ痛い 状態:肋骨の開き減少 引き続き同様の施術を行う。 セルフケアとして右のハムストリングスの活性化のトレーニング指導
【4回目】 6日後来院、腰のしゃがむ時の痛みのレベル10段階中8、膝の痛みが最近気になってきた 状態:胸椎下部と腰椎上部の関節の可動性が低い 引き続き同様の施術と、胸椎・腰椎の可動性を出す施術を行う。 セルフケアとして腰椎の運動指導
【5回目】 8日後来院、2~3日は痛くなかったがそれ以降は痛みが出てきた、膝の痛みもあり 状態:膝窩の硬さあり 引き続き胸椎と腰椎の可動性を出す施術を行う。 セルフケアとして抱っこの後のストレッチ指導
【6回目】 8日後後来院、痛みのレベル10段階中8、膝の痛みあり 状態:体の疲労感が抜けない、むくみもあり、骨盤の不安定性あり 鉄分の栄養指導と骨盤の安定性を出す施術、脊柱の可動性を出す施術を行う。 セルフケアとして鉄分摂取、腹筋トレーニング指導
【7回目】 10日後来院、痛みのレベル10段階中6、膝の側面に痛みが移動、体の疲労感が減少した 状態:むくみ減少、骨盤の安定性向上 引き継き前回同様の施術を行う。 セルフケアとして体幹がより安定化するための筋群(内転筋と殿筋)のトレーニング指導
【8回目】 5日後来院、体に負担がかかると痛みが上昇するが、負担がないと痛み減少 状態:骨盤の安定性キープできている、骨盤下部の開きが少し残る より姿勢を安定させるため肩甲骨の動きをつける施術を行う セルフケアとして肩甲骨の運動指導
【9回目】 1週間後来院、今朝腰の痛みが出たが、6日間は痛みなかった、右膝がまだ痛み残る 状態:右の下肢側面の緊張が残る 右の下肢側面の筋緊張をリリース セルフケアとして右の内転筋のトレーニング強化指導
【10回目】 12日後来院、腰痛なし、右膝が少し痛い、ズボンのゆとりもでてきた 状態:右下肢側面の筋緊張減少。右内転筋の入力はまだ少し左より弱い 股関節の位置の調整を行う セルフケアとして股関節の位置を正す運動指導 より間隔をあけて経過を見ていく
<考察>
産後の方の場合、骨盤の安定性や体の使い方が産前の状態に戻り、 体幹の筋群が活性化してくると痛みが消失することがほとんどですが、 出産による出血や授乳によって鉄不足になると、 疲労が抜けにくくなったり、むくみが発生して関節が不安定になり、症状が改善しにくい場合があります。今回の患者さんは途中から痛みが減少しにくくなり、体の疲労感も抜けず、骨盤が再度不安定になり、 鉄不足が考えられたため鉄分の摂取をしてもらったところ、 疲労感やむくみが減少し、骨盤が安定して痛みも徐々に減少していきました。
骨盤が安定したあとは外側荷重のクセを体幹(内側)で支えられるように施術と運動指導を行うことで状態が安定していきました。