2022年6月29日 水曜日
妊娠中の坐骨神経痛が改善
妊娠13週頃から、右腰殿部の痛みがあり日常生活にも支障をきたす程、歩行も困難だった症状が治療を重ねていくごとに改善していくまでの事例紹介です。
妊娠中の体の変化や周期事の特徴、必要な治療、セルフケアのポイントを踏まえ解説していきます。
【1回目】 ・お腹のスペース確保の為、頸部の調整 ・上部胸椎フィクスゼーションに対する関節調整 ・骨盤の位置の調整 ・右中殿筋をリリース ・ハムストリングのリリースと活性トレーニング ・マタニティヨガの指導
初診時では、痺れや痛みはあまりみられず骨盤のまわりや骨格の歪みを矯正しました。 胸郭(胸椎、肋椎、肋骨、胸骨)のアプローチで 感覚の可動性を出しました。 胸郭の動きの悪さは呼吸に影響を及ぼし、 背部の筋肉の緊張はお腹のハリを生み出す要因の1つでもあります。 また、右の殿部に筋硬結があったので 硬結部位の右中殿筋をリリース。 筋膜の治療と胸椎・肋椎の関節調整、呼吸・体性感覚の介入を行いました。 呼吸の介入は、広背筋を抑制させるエクササイズを行い呼吸の回数を減らし背部の筋肉や骨盤周りの筋肉の緊張を和らげるようにし 体性感覚の介入では、右でバランスを保とうとする癖があったので左の足底から感覚入力をし、 右の大脳皮質運動野を刺激し右の体性感覚を活性化させ筋緊張の緩和を促しました。 ただ単に、硬いところを緩めるだけでは 根本的に痛みはとれません。 体性感覚の機能を向上させる事で 中々とれなかった筋緊張を緩和させる事が出来ます。
【2回目以降】 症状の確認を行い、冷えの対策や呼吸法のエクササイズ、骨盤周りのトレーニングを行なっていったところ今までのような坐骨神経痛の症状は出ませんでした。 3回目以降は、症状の再発防止と中期以降の姿勢の変化に対するトレーニング、エクササイズを取り入れていきました。 完全に症状が落ち着くまで5回の治療を行い、6回目以降はメンテナンスを兼ねて全身の調整を行いました。 次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定
妊娠初期(1~13週)
エストロゲン、プロゲステロン、リラキシンなどの影響で筋肉や組織が弛緩して便秘やむくみ、腰痛(仙腸関節痛)などが発生してきます。 この時期のつわりなどで苦しむ方も多くおられます。非常に心身ともにデリケートな時期でもあります。
この時期は繊細な調整が必要になり、施術には十分な知識と技術が必要です。 体の巡りを良くすることや、筋肉や関節に対するアプローチによりこれからの妊娠生活に備える体づくりなどを行います。
【施術担当・記事作成者 脇内】
Contents
【妊娠中の坐骨神経痛がマタニティ整体で改善した事例解説】
<利用者>
30代女性<お悩み>
・坐骨神経痛(痛み・しびれ)<過去に受けていた施術>
整体<主な施術ポイント>
呼吸の介入、アライメント調整、循環の改善、骨盤調整、体性感覚の介入<ヒアリング・施術内容と経過>
妊娠前から坐骨神経痛がひどかった時期があり、接骨院にも通っていましたが妊娠してから通う事が出来なくなり来院。 妊娠13週頃から、右腰殿部の痛みが酷くなり日常生活にも支障をきたす程、歩行も困難。<状態>
・右の中殿筋部に硬結あり。 ・骨盤はやや前傾気味。 ・肩こり(+) ・腰痛と殿部痛(+) ・お腹の張り(−) ・胎動はまだ分からない。<施術>
【1回目】 ・お腹のスペース確保の為、頸部の調整 ・上部胸椎フィクスゼーションに対する関節調整 ・骨盤の位置の調整 ・右中殿筋をリリース ・ハムストリングのリリースと活性トレーニング ・マタニティヨガの指導
初診時では、痺れや痛みはあまりみられず骨盤のまわりや骨格の歪みを矯正しました。 胸郭(胸椎、肋椎、肋骨、胸骨)のアプローチで 感覚の可動性を出しました。 胸郭の動きの悪さは呼吸に影響を及ぼし、 背部の筋肉の緊張はお腹のハリを生み出す要因の1つでもあります。 また、右の殿部に筋硬結があったので 硬結部位の右中殿筋をリリース。 筋膜の治療と胸椎・肋椎の関節調整、呼吸・体性感覚の介入を行いました。 呼吸の介入は、広背筋を抑制させるエクササイズを行い呼吸の回数を減らし背部の筋肉や骨盤周りの筋肉の緊張を和らげるようにし 体性感覚の介入では、右でバランスを保とうとする癖があったので左の足底から感覚入力をし、 右の大脳皮質運動野を刺激し右の体性感覚を活性化させ筋緊張の緩和を促しました。 ただ単に、硬いところを緩めるだけでは 根本的に痛みはとれません。 体性感覚の機能を向上させる事で 中々とれなかった筋緊張を緩和させる事が出来ます。
【2回目以降】 症状の確認を行い、冷えの対策や呼吸法のエクササイズ、骨盤周りのトレーニングを行なっていったところ今までのような坐骨神経痛の症状は出ませんでした。 3回目以降は、症状の再発防止と中期以降の姿勢の変化に対するトレーニング、エクササイズを取り入れていきました。 完全に症状が落ち着くまで5回の治療を行い、6回目以降はメンテナンスを兼ねて全身の調整を行いました。 次は、1週間後来院、予定日近くまではこのペースでメンテナンスを行っていく予定
<考察>
マタニティ整体では、体の歪みやお腹の位置などを分析し呼吸や体の機能を整え、骨盤や足など歪みやバランスを整えます。 また、日常での注意点やセルフケアをお伝えします。妊娠初期(1~13週)
エストロゲン、プロゲステロン、リラキシンなどの影響で筋肉や組織が弛緩して便秘やむくみ、腰痛(仙腸関節痛)などが発生してきます。 この時期のつわりなどで苦しむ方も多くおられます。非常に心身ともにデリケートな時期でもあります。
この時期は繊細な調整が必要になり、施術には十分な知識と技術が必要です。 体の巡りを良くすることや、筋肉や関節に対するアプローチによりこれからの妊娠生活に備える体づくりなどを行います。
【施術担当・記事作成者 脇内】