2022年8月31日 水曜日
猫背による自律神経の不調が改善|10代男性|整体
小学生の頃から食事中の姿勢や歩く時の姿勢が気になるとの事でご来院。
回数を重ねる毎に姿勢が改善していくまでの事例紹介です。
現在は、症状が再発しないように予防も兼ねて根本的治療を進めております。
また、呼吸のエクササイズで腹式呼吸を促し、 交感神経優位になる状態が続かないように指導。 次回、睡眠の状態など日常生活での変化を確認。
【2回目】 4日後、来院。 起床時、布団から出る時間が短縮したとの事。 睡眠の質は前回の施術を受けてから少しずつ改善しているとの事。
食事中の姿勢、 字を書く時の姿勢は気が抜けると丸くなりやすい状態が継続。 また、座位にて呼吸と胸郭の動きのチェックを行うと、 前回より上部胸椎の動きがついていたので、 胸郭の動きに変化が見られました。
初回と同様の治療とプラス、 前庭覚に対するバランスのエクササイズを指導しました。 座位→立位(両踵地)→立位(片足立ち)→座位(バランスボール) まず、座位にて眼の動きのチェックと前庭覚のエクササイズを行います。
①輻輳と開散 近くを見るときの両眼の寄り具合 遠くを見るときの両眼の離れ具合
②共同性眼球運動 スムースパスート 滑動性追従運動のチェック (視覚野→小脳→前頭眼野) 縦横斜めから流れてくる対象物をしっかり眼で追えているかチェックします。
③サッケード 衝動性眼球運動のチェック (視覚野→頭頂葉→前頭眼野) 瞬間的に示される対象物を瞬時に眼で追えているかチェックします。
④前庭動眼反射 VOR 物を見るときに、眼の中心で物体を正確に捉えようとする為のシステムで、 頭部に加わる加速度を三半規管や耳石器で検出し、 代償性眼球運動を起こすことで視線の方向を一定に保つ役割を担います。 エクササイズでは、眼は中心物を捉えながら頭部の回旋動作を行い、 前庭覚の機能を高めていきます。 以上のエクササイズを指導し終了。
【3回目】 7日後来院、姿勢は現状維持。 緊張状態が続くと姿勢を維持させるのが難しく感じるとの事。 体の柔軟性を高めていく為に 脊柱の分節運動(一つ一つの関節が正しく動けるようにアプローチ)を本人と動きの確認。 前回のエクササイズをチェックし修正点を伝え終了。
【4回目】 7日後来院、体の動かし方が身についてきたとの事。 食事中の姿勢や字を書く時の姿勢は、 丸くなる回数が減り重心の位置が分かる様になってきた。 約1週間単位でお越し頂き、根本治療を継続。
実は、開眼時のバランスは約70%を視覚に頼っているとも言われ、 視覚に頼った生活を送っていると、 脳神経システム、体性感覚、前庭覚の働きの 機能低下が見られたりします。
また、これらの機能を上げる事は慢性的な痛み、ダルさなどを 根本的に治す解決策にもなりうる場合もございますので、 同じ様な症状でお困りの方は、一度ご相談下さい。
※個人の感想です。100%施術効果を保証するものではありません。
【施術担当・記事作成者 脇内】
【猫背が改善した事例解説】
利用者
10代男性お悩み
猫背、関節のかたさ過去に受けていた施術
なし主な施術ポイント
胸郭、脊柱、頸部ヒアリング
食べている時や字を書く時の姿勢が丸くなっているのが気になるとの事で、 歩き方もぎこちなく関節の硬さもどうにかしたいとの事でご来院。 朝起きづらい時もあり自律神経系の不調もどうにかしたいとの事でした。状態
初診の姿勢検査では、 立位でのけぞり姿勢(sway-back姿勢)、 座位での胸椎後弯(++)。 バランスは視覚 、前庭覚の機能低下がみられ筋緊張も高まりやすい状態でした。 また、呼吸の浅さから胸郭の動きに柔軟性が欠けていた為、 背部の筋肉の硬さが出ている状態でした。施術
【1回目】 ・頸部、胸腰椎、肋椎の関節調整 ・脊柱起立筋のリリース ・呼吸のエクササイズ バランスの検査では、前庭動眼反射での眼振もみられた為 トレーニングが必須と判断しました。また、呼吸のエクササイズで腹式呼吸を促し、 交感神経優位になる状態が続かないように指導。 次回、睡眠の状態など日常生活での変化を確認。
【2回目】 4日後、来院。 起床時、布団から出る時間が短縮したとの事。 睡眠の質は前回の施術を受けてから少しずつ改善しているとの事。
食事中の姿勢、 字を書く時の姿勢は気が抜けると丸くなりやすい状態が継続。 また、座位にて呼吸と胸郭の動きのチェックを行うと、 前回より上部胸椎の動きがついていたので、 胸郭の動きに変化が見られました。
初回と同様の治療とプラス、 前庭覚に対するバランスのエクササイズを指導しました。 座位→立位(両踵地)→立位(片足立ち)→座位(バランスボール) まず、座位にて眼の動きのチェックと前庭覚のエクササイズを行います。
①輻輳と開散 近くを見るときの両眼の寄り具合 遠くを見るときの両眼の離れ具合
②共同性眼球運動 スムースパスート 滑動性追従運動のチェック (視覚野→小脳→前頭眼野) 縦横斜めから流れてくる対象物をしっかり眼で追えているかチェックします。
③サッケード 衝動性眼球運動のチェック (視覚野→頭頂葉→前頭眼野) 瞬間的に示される対象物を瞬時に眼で追えているかチェックします。
④前庭動眼反射 VOR 物を見るときに、眼の中心で物体を正確に捉えようとする為のシステムで、 頭部に加わる加速度を三半規管や耳石器で検出し、 代償性眼球運動を起こすことで視線の方向を一定に保つ役割を担います。 エクササイズでは、眼は中心物を捉えながら頭部の回旋動作を行い、 前庭覚の機能を高めていきます。 以上のエクササイズを指導し終了。
【3回目】 7日後来院、姿勢は現状維持。 緊張状態が続くと姿勢を維持させるのが難しく感じるとの事。 体の柔軟性を高めていく為に 脊柱の分節運動(一つ一つの関節が正しく動けるようにアプローチ)を本人と動きの確認。 前回のエクササイズをチェックし修正点を伝え終了。
【4回目】 7日後来院、体の動かし方が身についてきたとの事。 食事中の姿勢や字を書く時の姿勢は、 丸くなる回数が減り重心の位置が分かる様になってきた。 約1週間単位でお越し頂き、根本治療を継続。
考察
今回ポイントとなったのが、初期段階でのバランスの介入を行った事です。 普段とっているバランスは代償を伴ったバランスかもしれません。 視覚や体性感覚、前庭覚は人間が持つバランス感覚として機能しています。実は、開眼時のバランスは約70%を視覚に頼っているとも言われ、 視覚に頼った生活を送っていると、 脳神経システム、体性感覚、前庭覚の働きの 機能低下が見られたりします。
また、これらの機能を上げる事は慢性的な痛み、ダルさなどを 根本的に治す解決策にもなりうる場合もございますので、 同じ様な症状でお困りの方は、一度ご相談下さい。
※個人の感想です。100%施術効果を保証するものではありません。
【施術担当・記事作成者 脇内】