2021年3月31日 水曜日
歩行時の腰と股関節の痛み|40代男性|整体
歩行時の腰と股関節の痛みがお悩みの男性の改善していくまでの事例紹介です。他にも足をついた時の感覚の左右差や体全体の重たさも気になるとのことでした。歩行時の体全体の使い方の偏りを改善していくことで状態が良くなっていきました。
<状態把握> ・骨盤は右に前傾位 ・骨盤の後傾への動きは左右ともに硬い(特に右) ・骨盤と体幹の側方への動きは右に行きやすい ・右の腰部の反り ・右の足関節は内反位
<施術> 【1回目】 ・右下肢の運動連鎖リリース ・骨盤の位置の調整 ・右の腹部、腰部の短縮をリリース ・腰椎の調整
セルフケアとして片足ケンケン、右腹部ストレッチ、おしり歩きを指導
【2回目】 6日後来院、右の股関節の痛み残る 状態は骨盤の動き改善、右の骨盤の前傾減少、右の腰部の反り減少
引き続き同様の施術を行う セルフケアも継続して行うよう指導
【3回目】 3日後来院、施術した翌朝に痛みが出たが、それ以降は痛みなし。腰痛も気にならなくなった。 状態は骨盤、体幹の右側方への行きやすさは残る、右の内転筋に力を入れにくさあり、肋骨が浮き上がっている
引き続き同様の施術と寝返りをしやすいようにアプローチ セルフケアとして内転筋のトレーニング指導
【4回目】 10日後来院、痛みレベルが5~6の状態が続く 状態は肋骨の浮きが残る、内転筋の力の入れやすさ改善
より骨盤の動きをスムーズにするために筋肉の硬結部をリリース
【5回目】 1週間後来院、痛みは日による。朝から痛みがあり歩行中もしんどい日もあった。 状態は肋骨の浮きが残る、骨盤と体幹の右側方への行きやすさがあと少し残る
右の大転子の位置調節、胸郭の動きをつける セルフケアとして歩行時は腕をしっかり振るように指導
【6回目】 8日後来院、痛みが出た日は2日間あった。歩行時、階段の上り下りで大転子の前に痛みがでた 状態は骨盤と体幹の右側方への行きやすさなし、大腰筋に緊張あり
引き続き胸郭の動きをつける施術と股関節筋群にアプローチ セルフケアとして大腰筋のストレッチ指導
【7回目】 1週間後来院、痛みなし 状態は胸郭の硬さが残る
引き続き同様の施術を行う セルフケアとして体幹捻じり(腹斜筋)運動指導
【8回目】 2週間後来院、痛みはほぼない。痛みが出ても寝たら治る 状態は胸郭(右)の硬さがあと少し残る
引き続き同様の施術を行う 次回3週間後来院、痛みがなければメンテナンスに移行予定
まず、骨盤と体幹が右に側方移動しやすい状態だったため、 歩行のたびに右側が伸張されて右腰や股関節に伸張ストレスがかかっていました。 また、右の骨盤の前傾、腰部の反りにより股関節に走行する大腰筋が短縮位になることで、 より股関節の痛みの原因になっていました。 施術で骨盤、股関節の調整、内転筋の活性化、大腰筋のストレッチを行って改善していきました。
また、体幹(胸郭)の動きが硬いと、歩行時に腰椎に捻じれのストレスが集中し(本来胸椎が捻じれの動きを担う) 痛みを起こす原因になります。 施術で胸郭の可動性を出して、腹斜筋のトレーニングを行って動きを改善していきました。
歩行時の腰、股関節の痛みが改善した事例解説
利用者
40代男性お悩み
腰や股関節が歩き始めや歩行時に痛みが出る。その他のお悩み
なし過去に受けていた施術
整体、鍼灸主な施術ポイント
歩行時の体幹、股関節の使い方の改善施術内容と経過
<ヒアリング> 右の腰は1年以上前にぎっくり腰になってから歩行時や疲労が溜まると痛くなるようになった。 右の股関節は半年前から動きはじめや歩行時に大転子の前と横が痛くなるようになった。 痛みには波があり、体全体の重たさや左右で足がつく感覚に差があるのも気になる。<状態把握> ・骨盤は右に前傾位 ・骨盤の後傾への動きは左右ともに硬い(特に右) ・骨盤と体幹の側方への動きは右に行きやすい ・右の腰部の反り ・右の足関節は内反位
<施術> 【1回目】 ・右下肢の運動連鎖リリース ・骨盤の位置の調整 ・右の腹部、腰部の短縮をリリース ・腰椎の調整
セルフケアとして片足ケンケン、右腹部ストレッチ、おしり歩きを指導
【2回目】 6日後来院、右の股関節の痛み残る 状態は骨盤の動き改善、右の骨盤の前傾減少、右の腰部の反り減少
引き続き同様の施術を行う セルフケアも継続して行うよう指導
【3回目】 3日後来院、施術した翌朝に痛みが出たが、それ以降は痛みなし。腰痛も気にならなくなった。 状態は骨盤、体幹の右側方への行きやすさは残る、右の内転筋に力を入れにくさあり、肋骨が浮き上がっている
引き続き同様の施術と寝返りをしやすいようにアプローチ セルフケアとして内転筋のトレーニング指導
【4回目】 10日後来院、痛みレベルが5~6の状態が続く 状態は肋骨の浮きが残る、内転筋の力の入れやすさ改善
より骨盤の動きをスムーズにするために筋肉の硬結部をリリース
【5回目】 1週間後来院、痛みは日による。朝から痛みがあり歩行中もしんどい日もあった。 状態は肋骨の浮きが残る、骨盤と体幹の右側方への行きやすさがあと少し残る
右の大転子の位置調節、胸郭の動きをつける セルフケアとして歩行時は腕をしっかり振るように指導
【6回目】 8日後来院、痛みが出た日は2日間あった。歩行時、階段の上り下りで大転子の前に痛みがでた 状態は骨盤と体幹の右側方への行きやすさなし、大腰筋に緊張あり
引き続き胸郭の動きをつける施術と股関節筋群にアプローチ セルフケアとして大腰筋のストレッチ指導
【7回目】 1週間後来院、痛みなし 状態は胸郭の硬さが残る
引き続き同様の施術を行う セルフケアとして体幹捻じり(腹斜筋)運動指導
【8回目】 2週間後来院、痛みはほぼない。痛みが出ても寝たら治る 状態は胸郭(右)の硬さがあと少し残る
引き続き同様の施術を行う 次回3週間後来院、痛みがなければメンテナンスに移行予定
考察
歩行時は足だけでなく、股関節、体幹、腕と全て連動して動きます。 今回の患者さんは歩行時の体の使い方の偏りにより痛みが出ていました。まず、骨盤と体幹が右に側方移動しやすい状態だったため、 歩行のたびに右側が伸張されて右腰や股関節に伸張ストレスがかかっていました。 また、右の骨盤の前傾、腰部の反りにより股関節に走行する大腰筋が短縮位になることで、 より股関節の痛みの原因になっていました。 施術で骨盤、股関節の調整、内転筋の活性化、大腰筋のストレッチを行って改善していきました。
また、体幹(胸郭)の動きが硬いと、歩行時に腰椎に捻じれのストレスが集中し(本来胸椎が捻じれの動きを担う) 痛みを起こす原因になります。 施術で胸郭の可動性を出して、腹斜筋のトレーニングを行って動きを改善していきました。