2023年3月26日 日曜日
疲労が取れず全身がしんどい悩みが改善|20代 女性|整体
1か月前から入眠が悪くて疲れが取れず全身がしんどいとお悩みの患者さんが改善した事例です。反り返り姿勢を調整し、脊柱の動きをつけることで体が脱力しやすくなり、睡眠がしっかり取れるようになり症状が改善していきました。
<状態> ・脊柱の可動性の低下 ・肩甲骨が外転位 ・反り返り姿勢による股関節の前方位
<施術> 【1回目】 状態 仰臥位で検査したところ股関節の前方位により腰と床に隙間があり、 背部の脱力ができていなかった。 また背骨の弾発検査でも可動性が低下しており背部全体の脱力がしにくい状態だった。 これらの背部の脱力がしにくいために体が緊張状態となり 睡眠の質が低下していると考えられた。 まずは体が脱力できるように股関節と背骨の可動性を出す施術を行った。 施術内容 ・股関節の可動性をつける ・脊柱の関節調整 ・背部の筋緊張をリリース セルフケアとして臀部・ハムストリングスのストレッチ指導、仕事中の姿勢指導
【2回目】3日後来院 状態:施術したその日は入眠がよく調子よく過ごせた 脊柱の可動性は向上、股関節の前方位は変化なし、 肋間筋の緊張が強く胸郭の動きが硬い(呼吸が浅い) 施術内容 ・前回と同様に股関節・脊柱のリリースと胸郭の可動性を出すために 肋間筋・腹部の筋緊張のリリースを行う セルフケアとして腹式呼吸のトレーニング指導
【3回目】4日後来院 状態:2日もったが疲労度は変わらず、日頃反り返り姿勢になっていることに気付いた 股関節の前方位減少、胸郭の可動性は変わらず 施術内容 ・引き続き同様の施術で股関節・脊柱・胸郭の可動性を出す施術を行う
【4回目】3日後来院 状態:1日もった、疲れの取れ方は良くなってきた 股関節の前方位減少、胸郭の可動性向上 施術内容 ・引き続き同様の施術を行う セルフケアとして歩き方を指導して殿筋の活性化を促す
【5回目】5日後来院 状態:疲労感は取れてきた、どうしても腰が浮いてしまう 股関節の前方位は軽減してきたがあと少しが解消せずに戻ってしまうため、 後方・外側重心からの影響で大腿筋膜張筋の緊張が取りきれず 股関節が内旋・前方位になっていると考え下肢の施術を行った。 施術内容 ・足関節回外位を調整 ・下腿外旋位を調節 ・股関節・胸郭の可動性を出す セルフケアとして股関節の外旋運動指導
【6回目】7日後来院 状態:腰の浮きがなくなった、睡眠の質も向上した、肩こりが気になる 股関節の位置正常、肩甲骨外転位 施術内容 ・前回と同じ足部・下腿・股関節の調整と肩甲骨の位置の調整を行う セルフケアとして肩甲骨の運動指導、足部の重心の位置指導
【7回目】7日後来院 状態:腰の状態キープできている、疲労感もだいぶいい、肩こりあり 肩甲骨の外転位減少 施術内容 ・前回と同じ施術を行う セルフケアとして胸骨の位置指導
【8回目】6日後来院 状態:調子良好、肩こりあり 肩甲骨の外転位減少 施術内容 ・前回と同じ施術と上肢の内旋位をリリース セルフケアとして上肢の外旋運動指導
期間をあけて経過をみています <解説> 反り腰になると寝た時に腰が浮いたままで背腰部の筋肉が緊張状態になり、 腰痛のリスクが高くなります。 反り腰は実際に腰が反っているパターンと 股関節が前方に位置し背部全体が反っているパターンがあります。
今回の患者さんは股関節が前方に変位して背部全体が反り返った姿勢になり、 背部の過緊張の原因の一つになっていました。 股関節の前方変位は後ろ重心により股関節後面の筋の短縮などが起こり 本来のポジションから前方に変位が起こります。
施術ではまず大臀筋やハムストリングなどの股関節後面の筋肉をリリースしましたが、 継続性がなくすぐ戻ってしまったため、重心を足部から整えるアプローチに変更しました。
後方・外側重心の原因となる足部回外、下腿外旋の捻れを調節し、 セルフケアとして足部の重心の位置の指導をしました。
この施術後は反り返り姿勢が改善し、腰痛も改善した状態が継続できるようになり、 股関節のポジションも正常位を維持できるようになりました。 背部の脱力もできるようになり、睡眠の質が改善し、疲れも取れるようになりました。
あとは肩こりもあるとのことで、経過を見つつ、肩まわりの施術に移行しています。
【施術担当・記事制作者 高巣】

Contents
利用者
20代女性お悩み
・全身がしんどい ・寝にくい ・寝る時に腰が痛い今回の症状で受けた施術
なし主な施術ポイント
・反り返り姿勢(股関節前方位)の調整施術内容と経過
<ヒアリング> 仕事内容は立位や座位バラバラで立っている時は動きまわる。もともと反り腰で上向きで寝ると腰が痛くなる。ここ1か月入眠が悪くて疲れが全く取れず、仕事が終わると体が重たくてしんどい。 反り腰の改善と将来困らないようにしたいとのことで来院された。<状態> ・脊柱の可動性の低下 ・肩甲骨が外転位 ・反り返り姿勢による股関節の前方位
<施術> 【1回目】 状態 仰臥位で検査したところ股関節の前方位により腰と床に隙間があり、 背部の脱力ができていなかった。 また背骨の弾発検査でも可動性が低下しており背部全体の脱力がしにくい状態だった。 これらの背部の脱力がしにくいために体が緊張状態となり 睡眠の質が低下していると考えられた。 まずは体が脱力できるように股関節と背骨の可動性を出す施術を行った。 施術内容 ・股関節の可動性をつける ・脊柱の関節調整 ・背部の筋緊張をリリース セルフケアとして臀部・ハムストリングスのストレッチ指導、仕事中の姿勢指導
【2回目】3日後来院 状態:施術したその日は入眠がよく調子よく過ごせた 脊柱の可動性は向上、股関節の前方位は変化なし、 肋間筋の緊張が強く胸郭の動きが硬い(呼吸が浅い) 施術内容 ・前回と同様に股関節・脊柱のリリースと胸郭の可動性を出すために 肋間筋・腹部の筋緊張のリリースを行う セルフケアとして腹式呼吸のトレーニング指導
【3回目】4日後来院 状態:2日もったが疲労度は変わらず、日頃反り返り姿勢になっていることに気付いた 股関節の前方位減少、胸郭の可動性は変わらず 施術内容 ・引き続き同様の施術で股関節・脊柱・胸郭の可動性を出す施術を行う
【4回目】3日後来院 状態:1日もった、疲れの取れ方は良くなってきた 股関節の前方位減少、胸郭の可動性向上 施術内容 ・引き続き同様の施術を行う セルフケアとして歩き方を指導して殿筋の活性化を促す
【5回目】5日後来院 状態:疲労感は取れてきた、どうしても腰が浮いてしまう 股関節の前方位は軽減してきたがあと少しが解消せずに戻ってしまうため、 後方・外側重心からの影響で大腿筋膜張筋の緊張が取りきれず 股関節が内旋・前方位になっていると考え下肢の施術を行った。 施術内容 ・足関節回外位を調整 ・下腿外旋位を調節 ・股関節・胸郭の可動性を出す セルフケアとして股関節の外旋運動指導
【6回目】7日後来院 状態:腰の浮きがなくなった、睡眠の質も向上した、肩こりが気になる 股関節の位置正常、肩甲骨外転位 施術内容 ・前回と同じ足部・下腿・股関節の調整と肩甲骨の位置の調整を行う セルフケアとして肩甲骨の運動指導、足部の重心の位置指導
【7回目】7日後来院 状態:腰の状態キープできている、疲労感もだいぶいい、肩こりあり 肩甲骨の外転位減少 施術内容 ・前回と同じ施術を行う セルフケアとして胸骨の位置指導
【8回目】6日後来院 状態:調子良好、肩こりあり 肩甲骨の外転位減少 施術内容 ・前回と同じ施術と上肢の内旋位をリリース セルフケアとして上肢の外旋運動指導
期間をあけて経過をみています <解説> 反り腰になると寝た時に腰が浮いたままで背腰部の筋肉が緊張状態になり、 腰痛のリスクが高くなります。 反り腰は実際に腰が反っているパターンと 股関節が前方に位置し背部全体が反っているパターンがあります。
今回の患者さんは股関節が前方に変位して背部全体が反り返った姿勢になり、 背部の過緊張の原因の一つになっていました。 股関節の前方変位は後ろ重心により股関節後面の筋の短縮などが起こり 本来のポジションから前方に変位が起こります。
施術ではまず大臀筋やハムストリングなどの股関節後面の筋肉をリリースしましたが、 継続性がなくすぐ戻ってしまったため、重心を足部から整えるアプローチに変更しました。
後方・外側重心の原因となる足部回外、下腿外旋の捻れを調節し、 セルフケアとして足部の重心の位置の指導をしました。
この施術後は反り返り姿勢が改善し、腰痛も改善した状態が継続できるようになり、 股関節のポジションも正常位を維持できるようになりました。 背部の脱力もできるようになり、睡眠の質が改善し、疲れも取れるようになりました。
あとは肩こりもあるとのことで、経過を見つつ、肩まわりの施術に移行しています。
【施術担当・記事制作者 高巣】