明け方まで眠れない不眠|40代女性|鍼灸
40代女性 吹田市江の木町
不眠
1ヶ月前から睡眠サイクルが乱れ始め、なかなか寝付けず明け方4〜5時に就寝→9時に一旦起床→疲れのせいか再び寝る→11時起床。眠れない時は座ってボーっとしている。朝からカフェで働いているが、ここ1週間特に調子が悪く仕事を休んでいる。
食欲低下、便秘、悲しくもないのに涙が出る
整体、鍼灸
肝、脾
【1回目】
ヒアリング・検査より、先天的な体質の虚は脾にあり、環境要因で肝の虚が見られた。
不眠症状を少しでも早く良くため、まずは肝の作用を正常な状態に戻す。
陰谷・曲泉などの肝を調整する施術や腹部や背部の置鍼で同時に脾の弱りも取り除く。
背骨の上にある不眠に効くツボにお灸。
脈の状態も落ち着いたので、1回目はこれで終了。
【2回目】
2日後来院。
前回施術後の当日、眠れはしなかったが、23時に眠気がきた。
今まではその時間に眠気を感じることはなかったので、「眠れるかも!?」と思ったが、お風呂に入ったら目がさえてしまい、いつも通りの夜に。
ただし、3時間しか眠れなかった割には、いつものような疲労感が少ないことに気づく。
検査を行うと、前回よりも全体のバランスが整っているため、同様の方針で施術。
眠れない時に効果的なツボとセルフケアの仕方を指導して終了。
【3回目】
6日後来院。
前回施術後当日、0時30分頃に布団に入り、5分後には眠れた。
その翌日からは、また元の睡眠サイクルに戻った。
前回同様、睡眠時間が少ない割には体力がもつ。
その他の症状の”悲しくもないのに涙が出る”ことがなくなった。
同様の方針での施術と、自身の感情やストレスの調整方法についてお伝え。
【4回目】
12日後来院。
寝る時間にバラつきはあるが、布団に入ればすぐに眠れるようになった。
【5回目】
11日後来院。
その後、布団に入れば5分で眠りに落ちていく。
就寝時間もご自身でコントロールできるようになってきた。
【6回目】
7日後来院。
ストレスなく眠りに入ることができ、睡眠サイクルも安定している。
今後は先天的な脾の強化を中心に行い、症状の再発防止のメンテナンスを行う。
今回は、明け方まで眠れないような辛い不眠症状でした。
施術の経過にもあるように、今回のポイントとしては眠りを邪魔していた肝の暴走を止めること。
もう一つは、精神的な不安や緊張状態をいかに和らげるか、というところでした。
東洋医学では、肝は夜になると全身の血を集めて収めておく働きがあります。
その作用に問題が起こると、本来収められているはずの血が頭や手足に残るがために、眠れなくなります。(興奮状態)
このような自律神経の症状では、当人の性格的な部分も関係してきます。
この方の場合、”自分はこうあるべき”、”しっかり者でいなくちゃ”といったセルフイメージが強く、実際の現実とのギャップがあった場合に、ストレスを感じやすい傾向がありました。この傾向がある方は責任感が強く、きっちりと仕事をこなせる素晴らしい能力の持ち主が多いのですが、それによって感じるストレスもあるということも注意しなければなりません。
回を重ねるごとに少しずつ考え方も柔軟になり、いろんな意味で自身への許容範囲が広くなってくれたことも症状改善の大きな要素であったと考えられます。
担当 乾
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。

