2018年10月1日 月曜日
産後の子宮脱について
骨盤臓器脱(子宮脱)をご存知でしょうか?産後に起こりやすく、症状の特性上なかなか人に相談しにくい方が多いようですね。今回は、そんな骨盤臓器脱(子宮脱)の概要・原因・対策などを一般の方にも分かりやすくご説明していきます。
・陰部がひきつっている感じがする
・股に何かが挟まっている気がする
・何かが下垂している感じがする
・産後の尿もれが続いて回復しない
・陰部に何とも言えない不快感がある
・外陰部に丸くて固いものが触れる
これらは、産後や更年期以降の女性に起こりやすい骨盤臓器脱の症候です。
お悩みの特徴として、なかなか相談しにくい方が多いようですね。
今回は、そんな骨盤臓器脱の中でも、産後に起こりやすい子宮脱についてお伝えしていきます。
骨盤の中におさまっている臓器のことを、骨盤内臓器と言います。
例えば、膀胱や尿道・直腸、そして今回の子宮などがそれらにあたります。
それらが膣内に下垂したり、膣外に脱出してしまった状態のことを骨盤臓器脱と言い、
それが子宮なら子宮脱、直腸なら直腸瘤と呼び名が変わります。
これらは単独で起きるケースもあれば、しばしば併発するケースがあります。
下の図のような状態をイメージしてもらえれば良いと思います。
・外傷
・妊娠
・分娩
・体質的要因
・退行変性(加齢)
・手術
などが挙げられます。
次に、それらを支える骨盤底筋についてお伝えします。
子宮脱回復のポイントとなる筋肉なので、詳しくお伝えしていきます。
下の図をご覧ください。
赤く見えている筋肉が骨盤底筋ですが、ちょうど骨盤の底にハンモック状についています。
本来であれば、この筋肉がしっかりと機能することで臓器や骨盤そのものを支えますが、外傷、妊娠、分娩、体質的要因、退行変性(加齢)、手術などの原因でこの筋肉が弱ってしまい、上からの圧力に耐え切れなくなると、症状として現れてくることになります。
そこで、その骨盤底筋を鍛えることが子宮脱を回復するためのポイントとなります。
骨盤底筋の概要やトレーニングの方法はこちらから
↓ ↓ ↓
ただ今、動画作成中です。
①手術もしくは②保存的処置です
①手術の場合
子宮脱の程度が重度で、保存的処置では難しくなった時に、病院から薦められることになります。
主に骨盤底のにメッシュなどを敷き、下垂や脱出を防ぐ方法があります。
②保存的処置
・補正下着などの着用
・骨盤底筋のトレーニングなど
・ペッサリー(リング)の挿入
・ホルモン剤や漢方
などがあります。
・重いものを持つ機会が多い
・便秘や排便時のいきみ
・慢性的なくしゃみや咳
・体重の増加
など、腹圧がかかりやすいことや間接的にかかってしまう要因があります。
当院でも臓器脱の症状でかなりの回復が見られた方は多くいらっしゃいます。
”もう難しいのでは。。。”などとご自身で判断せずに一度医療機関に相談してみましょう。
・産後の骨盤ケアが必要な理由
・産後の尿もれについて
・産後の恥骨痛
産後にこんな自覚症状はありませんか?
・座っているとボールの上に乗っているような感覚になる・陰部がひきつっている感じがする
・股に何かが挟まっている気がする
・何かが下垂している感じがする
・産後の尿もれが続いて回復しない
・陰部に何とも言えない不快感がある
・外陰部に丸くて固いものが触れる
これらは、産後や更年期以降の女性に起こりやすい骨盤臓器脱の症候です。
お悩みの特徴として、なかなか相談しにくい方が多いようですね。
今回は、そんな骨盤臓器脱の中でも、産後に起こりやすい子宮脱についてお伝えしていきます。
そもそも子宮脱とは?
その前に、まずは骨盤臓器脱について。骨盤の中におさまっている臓器のことを、骨盤内臓器と言います。
例えば、膀胱や尿道・直腸、そして今回の子宮などがそれらにあたります。
それらが膣内に下垂したり、膣外に脱出してしまった状態のことを骨盤臓器脱と言い、
それが子宮なら子宮脱、直腸なら直腸瘤と呼び名が変わります。
これらは単独で起きるケースもあれば、しばしば併発するケースがあります。
下の図のような状態をイメージしてもらえれば良いと思います。
なぜ子宮脱が起こるのか
主には骨盤内臓器を支えている骨盤底筋の弱化によって起こりますが、その弱る原因は人それぞれ。・外傷
・妊娠
・分娩
・体質的要因
・退行変性(加齢)
・手術
などが挙げられます。
次に、それらを支える骨盤底筋についてお伝えします。
回復のカギは、骨盤底筋!?
”骨盤底筋”というものをご存知でしょうか?子宮脱回復のポイントとなる筋肉なので、詳しくお伝えしていきます。
下の図をご覧ください。
赤く見えている筋肉が骨盤底筋ですが、ちょうど骨盤の底にハンモック状についています。
本来であれば、この筋肉がしっかりと機能することで臓器や骨盤そのものを支えますが、外傷、妊娠、分娩、体質的要因、退行変性(加齢)、手術などの原因でこの筋肉が弱ってしまい、上からの圧力に耐え切れなくなると、症状として現れてくることになります。
そこで、その骨盤底筋を鍛えることが子宮脱を回復するためのポイントとなります。
骨盤底筋の概要やトレーニングの方法はこちらから
↓ ↓ ↓
ただ今、動画作成中です。
他の回復方法
主に二つの選択肢があります。①手術もしくは②保存的処置です
①手術の場合
子宮脱の程度が重度で、保存的処置では難しくなった時に、病院から薦められることになります。
主に骨盤底のにメッシュなどを敷き、下垂や脱出を防ぐ方法があります。
②保存的処置
・補正下着などの着用
・骨盤底筋のトレーニングなど
・ペッサリー(リング)の挿入
・ホルモン剤や漢方
などがあります。
子宮脱を助長する要因
まずは上記の骨盤底筋が弱っている環境が一つですが、そのほかにも・重いものを持つ機会が多い
・便秘や排便時のいきみ
・慢性的なくしゃみや咳
・体重の増加
など、腹圧がかかりやすいことや間接的にかかってしまう要因があります。
自分で判断せずに一度相談してみましょう
これまでに、子宮脱の原因や対処法などを相談してみましたが、その程度や回復法は様々です。当院でも臓器脱の症状でかなりの回復が見られた方は多くいらっしゃいます。
”もう難しいのでは。。。”などとご自身で判断せずに一度医療機関に相談してみましょう。
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・産後の恥骨痛