2019年7月23日 火曜日
妊娠初期のつわり|30代女性|マタニティケア
つわりで苦しむ方の多い妊娠初期。”つわりは我慢するしかない”とあきらめていませんか?つわりの原因は人それぞれですが、適切に処置を行うことで軽減が期待できます。今回は妊娠5週の方の例を用いて解説していきます。
<検査> ・腹部の硬さ(特に上腹部) ・右季肋部から左鼡径部に向けての緊張 ・脈やヒアリングの内容で脾虚の状態
<施術> 上記検査部位を中心に緊張の緩和を実施。 脾虚とつわりの改善に役立つツボ(内関)を使って施術。
【4回目】 7日後来店。 初回に比べてずいぶんつわり症状は軽減。(不快感10→4)
【5回目】 4日後来店。 前回よりもさらに楽になった。 1人目妊娠中のつわりの際も別の鍼灸院で施術を受けていたが、その時に比べて症状の軽減度合いの良さを実感しており驚いている、とのこと。
【6回目】 7日後来店。 前回に引き続きつわり症状は楽な状態がキープできている。 4~5回の施術でかなり落ち着いてきたので、少し間隔を空けながら安産の施術に切り替えてメンテナンスに移行する予定。
今回のケースでは、上腹部の緊張・足の三里のツボの反応が大きな要素だと感じました。 上腹部と言えば胃が位置するエリアですが、今回のつわりの様に胃腸症状があった場合に反射で硬くなるエリアでもあります。 そのあたりの緊張をとっておくことで胃の周辺の負担は減ります。
足のツボについては、反応が出ているから処置するのは当然なのですが、考え方としては吐き気などで上に上がった気の巡りを下におろしてあげられるということが重要であると考えます。 これは例えば、頭が痛い時には上(頭)の方ばかりに意識が集中してしまいますが、この偏りそのものが症状の悪化につながりますから、できるだけ下(足元)におろしてあげるといった具合です。
つわりについては安静にしているしかない、とあきらめている方もいるかもしれません。 しかし、上記の様なケアを行うことで症状が軽減している方がいることもまた事実です。
妊娠初期のつわりについての解説
利用者
30代女性 妊娠5週目お悩み
つわり(食べつわり、常に吐き気)その他のお悩み
肩こり過去に受けていた施術
マッサージ、整体、鍼灸主な施術ポイント
上腹部、東洋医学的に反応の出ているツボ施術内容と経過
<ヒアリング> 1人目の時も同様の吐き気があった。 現状は主に食べつわり、常に吐き気を感じることもある。 胃が動く感じがあるので何かものを食べたいが、何を食べればよいのか分からなくなる。 冷たいものを好み、それであれば食べられる。<検査> ・腹部の硬さ(特に上腹部) ・右季肋部から左鼡径部に向けての緊張 ・脈やヒアリングの内容で脾虚の状態
<施術> 上記検査部位を中心に緊張の緩和を実施。 脾虚とつわりの改善に役立つツボ(内関)を使って施術。
【2回目】 4日後来店。 前回後、つわりの不快感が10から4くらいに軽減していた。 数日は楽だったが、昨日から8くらいの不快感になっていた。 今日も引き続き8の状態で来店。 頚肩部のこりが強いため、そのあたりの施術も加えて行う。 上腹部の緊張は初回よりはマシだが、まだ残るので引き続き実施。
【3回目】 10日後来店。 前回から今日までは横ばいの状態が続く。 足の三里のツボに反応が出ていたので、内関とともに実施。【4回目】 7日後来店。 初回に比べてずいぶんつわり症状は軽減。(不快感10→4)
【5回目】 4日後来店。 前回よりもさらに楽になった。 1人目妊娠中のつわりの際も別の鍼灸院で施術を受けていたが、その時に比べて症状の軽減度合いの良さを実感しており驚いている、とのこと。
【6回目】 7日後来店。 前回に引き続きつわり症状は楽な状態がキープできている。 4~5回の施術でかなり落ち着いてきたので、少し間隔を空けながら安産の施術に切り替えてメンテナンスに移行する予定。
考察
今回は強いつわりの症状の例でした。 つわりの原因についてはまだ不明な点が多く、人によって症状の出方は様々です。 ホルモンのバランスによるもの、胎児を異物だと感知している、と言われればそれはそうなのかもしれませんが、私自身はそれだけが原因ではないと思っています。今回のケースでは、上腹部の緊張・足の三里のツボの反応が大きな要素だと感じました。 上腹部と言えば胃が位置するエリアですが、今回のつわりの様に胃腸症状があった場合に反射で硬くなるエリアでもあります。 そのあたりの緊張をとっておくことで胃の周辺の負担は減ります。
足のツボについては、反応が出ているから処置するのは当然なのですが、考え方としては吐き気などで上に上がった気の巡りを下におろしてあげられるということが重要であると考えます。 これは例えば、頭が痛い時には上(頭)の方ばかりに意識が集中してしまいますが、この偏りそのものが症状の悪化につながりますから、できるだけ下(足元)におろしてあげるといった具合です。
つわりについては安静にしているしかない、とあきらめている方もいるかもしれません。 しかし、上記の様なケアを行うことで症状が軽減している方がいることもまた事実です。